- Amazon.co.jp ・本 (554ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065178058
作品紹介・あらすじ
メグ、ジョー、ベス、エイミーの仲良し四姉妹の毎日をえがいて、世界中で150年以上ものあいだ愛されている『若草物語』。
オルコットは、四姉妹の子どもたちの代が活躍する『第四若草物語』まで、全部で4つの「若草物語」を残しています。
今回、子どもも大人も楽しめる愛蔵版として、
四姉妹がそれぞれのパートナーを見つけ、自立していくまでを描いた2巻までの内容を1冊におさめました。
読みやすさで人気のある谷口由美子の美しい訳、
気鋭のイラストレーター北澤平祐と人気の装丁家・中嶋香織とによる、
クラシカルかつ可愛い装丁で、名作がよみがえります。
プレゼントにも、自分で持っているにも、ぴったりの一冊です。
【収録作品】
『若草物語1』
「プレゼントなしのクリスマス」にため息をつくのは、メグ、ジョー、ベス、エイミーの仲よし4姉妹。
大好きなお父さまも、南北戦争へ。そんなちょっぴりさびしいクリスマスで幕をあける、涙と笑いと愛に満ちた1年間の物語。
おとなりに住む小さな紳士、ローリーといっしょに、あなたもゆかいなマーチ家の姉妹と、どうぞお近づきになってください。
『若草物語2』
『若草物語』の物語に幕がおりてから3年後。あのマーチ家の四姉妹、メグ、ジョー、ベス、エイミーのつづきの物語がはじまります。仲よし姉妹の小さな事件や意外な結婚、そして、悲しい別れ……。
ごくふつうの毎日につまった幸せの見つけ方がここにあります。
<中学生以上の漢字にルビつき>
感想・レビュー・書評
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北澤平祐さんのイラストが大好きなので、ジャケ買い。
若草物語は、子供の頃に絵本で読んで「髪を売るエピソード」をなんとなく知っていた程度だったから、初めてちゃんと読んだと言ってもいい位。
物語と共にたくさんの教訓をもたらしてくれるストーリーだった。
150年以上前の話だから「男は男らしく、女は女らしく」というような現代の価値観には若干合わなくなってきたところもあるが、今の生活にも当てはまる教訓も多く、ずっと読み継がれているのも納得。 -
知っているつもりになっていた名作。Ⅰは懐かしさもあったが、Ⅱは初めて読んだ。
海外の話なので当然だけど、とてもアメリカ的でありキリスト教色が強く出ており、私の価値観とは異なる部分も多いが、この作品の提示する幸福の形にどっぷり浸かった。
幼少期は三女ベスに肩入れして読んでいた気がしたけど、今読むと他の三人の個性がわかりやすく素敵で、ベスはちょっとよくわからない…私の心が汚くなったのかな?今回は長女かつ主婦として奮闘中のメグをひいきにしがちだった。
思っていたよりロマンス要素多めで装画が本当にぴったりでよかった。 -
装丁がかわいい。もちろんカバーの絵もかわいいが、表紙をめくった見返しの薄紫色と柄が好き。カバーをとった裏表紙中央の切手みたいなマークも好き。
服や家具などの描写にたまに出てきた「鳩色」が、なんか素敵と思った。グレーがかった紫なのか、紫がかったグレーなのか。どっちでもないのか。
さて物語は、読んだのは子どものころ以来で覚えているところも忘れているところもあった。四姉妹が四者四様に悩んだり失敗したりしながら、優しいお父様やお母様や聖書の教えを糧に、どんどん素敵な女性になっていく。一篇一篇が愛と教訓に満ちていて、私も聖書を得た気分だ。 -
ひとりっ子の私にはめちゃくちゃ憧れの四姉妹‼
︎家族で助け合い、慎ましくも愛に溢れた毎日が魅力的。大人になってから読んでも女性の生き方について学びをもらえます。
1と2が一気に読めて表紙も素敵な愛蔵版です。 -
アメリカ的プロテスタントの発想が興味深く、読んでいてこちらも清貧な暮らしを心掛けたくなる。
特にお母さんの「実験」のエピソードはよかった。
姉妹各々の人生を追いかけつつ、結局はマーチお母さんの偉大さを感じる物語なのかなと思った。
ジョーの結末は個人的にもモヤモヤ。
やはり、グレタ・ガーヴィグ版の解釈が合っていると思う。 -
女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000060539
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150年以上前の作品なのに、今も愛される名作。
あまりにも有名すぎて、ちゃんと読んだことがなかったかも。
2019年に谷口由美子さんの翻訳で出された本。
美しい装丁で、手に取るだけでワクワクする。
1と2が一緒になっていて、本の分厚さとページの薄さに読み切れるかちょっと不安…
なんて思ったけれど、ハイペースで読み切ってしまった。
文章がとてもストレートで素直。1テーマが20ページ前後とみじかくてサラッと読めてしまう。
四姉妹のひとりひとりが主人公に変わっていくので、変化がつく。
そして、四姉妹と父母の家族の愛、お隣のローリーやローレンスさんとの家族ぐるみの交流があたたかい。
150年前の作品だから「男性は女性はこうあるもの」という、今の時代に口に出したら<差別的>と言われかねない価値観も、作品のなかでは美しさすら感じる。
きっとそれは、次女ジョーが生き生きと描かれているからだろう。
活発で感情をそのまま出し、ときに癇癪をだすような男の子みたいなジョーも、父母からありのままの彼女を受け入れてくれているから。
そして、彼女を認めつつも感情を抑えることも大切なことと諭すのは出来た親だから。
同じく、昔の作品は宗教色がつよく出がちだけれど、思っていたより控えめ。この作品では、お父さまが牧師であっても、姉妹たち個人を尊重してくれている。
それが時代をこえて愛される所以なんだろう。
美人できれいなものが好きな、長女メグ
活発で聡明な男の子ようで小説を書く 次女ジョー
控えめで、家事やピアノを愛する 三女ベス
絵がじょうずでレディにあこがれる 四女エイミー
みんなが自分の幸せをみつけようとする。
1…少女時代
2…(3年後の)青春編
まだ、3と4があるらしい。彼女たちの人生に寄り添いたい。 -
うーん、やっぱりジョーの恋愛観が納得できない!
ベア先生はとっても良い人だけど…(これは映画を観た時も思ったんだけど)ローリーをもっと大切にして欲しかったなぁ…
あとは、必ずしも“結婚”だけが女の、人にとっての“幸せ”じゃないとわたしは思っているので、ラストに納得いかないのかなぁ…
この家族から学ぶことがたくさんあったことは、確かです。