デジタルトランスフォーメーションで何が起きるのか 「スマホネイティブ」以後のテック戦略
- 講談社 (2019年11月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065179888
作品紹介・あらすじ
「従来のビジネスモデルには、必ず“機会損失”がひそんでいる。
顧客の価値を最も高めるものはなにか?
デジタルトランスフォーメーションこそが、それを再考する絶好の機会になる」──アドビ最高経営責任者 シャンタヌ・ナラヤン
「フォトショップ(Photoshop)」や「イラストレーター(Illustrator)」はなぜ、サブスクリプション制に移行したのか?
それが促した企業変革=デジタルトランスフォーメーションとは?
JAL、アスクル、三井住友カード、アドビ……。
話題のDX=デジタルトランスフォーメーションの本質が、詳細な事例で知識ゼロから理解できる!
〈おもな内容〉
第1章 「ビジネスの方向性」はデータが決める──顧客は「なにを」「どう」求めているか
「デジタルな顧客接点」とはなにか?/「世界観」を語れ!/顧客体験価値を最大化させる「データ」活用/コンバージョンレートは重視するな/企業向けEコマースと個人向けEコマースの違い/「扱っていないのに検索されている商品」に注目せよ/Eコマースで「独自色を出す」とはどういうことか
第2章 デジタルトランスフォーメーションとはなにか──「なにを」「どう」デジタル化するか
「サブスクリプション」モデルの選択/技術革新のスピードにビジネスモデルが合わなくなった/既存ビジネスにひそむ「機会損失」/「第二の創業」/「デジタルな会社」とはなにか?
第3章 「流通のデジタル化」が加速した経営改革──「なにが」「どう」変わったのか
「最初の30日」で「1年後の顧客」が見える/ユーザーの属性を仕分けせよ/数億円単位で利益を左右する画面構成/社内全体が「同じものさしで状況判断できる」強み/改善サイクルは「3日間」/データサイエンティストを大量雇用する理由
第4章 「顧客の望むこと」はすべて、データが教えてくれる──「なにを」「どう」活用すべきなのか
「見せるべき情報」を「見せるべき人」に/追いかけすぎると顧客は逃げる/その施策はどんな顧客価値を生み出すか/「検証迷子」というリスク/解約時でも「顧客満足度を上げるべし」
第5章 デジタルトランスフォーメーションが生み出す「新しい価値」──それはアナログなビジネスでも活かされる
システム=コスト部門の間違い/「短期的な成果」は期待しない/「簡素な接客」、「濃密な接客」/マス広告の価値が見直されている/日本企業に共通する「ある誤解」/「数字を読み取る文化」を定着させよ/「変化しながら先を見据える」ビジネス感覚を磨け
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
2019年だけどちょっと古い感じがする。JAL,アスクル,Adobeの事例。e-コマースの話?個人消費もデジタルが窓口になる中でこれまでの成功事例や売る側だけの観点では消費者に選択されない現実。情報技術を活用する=データによって最適化していく,それを短期間で。その仕組みを作ることで企業としての適応度が上がる。これのお手伝いができる企業はかなりの利益をあげるな。全体を一気に変えるのは難しそうだ。やれるところで改善を重ねてみることから。
-
internet技術を会社の業務に有効に活用している事例を紹介して、デジタルトランスフォーメーションの内容を具体的に解説している好著だ.アドビの事例は非常に参考になる.サブスクリプションを大胆に導入したCEOナラヤンはインド出身の由.新内閣がデジタル庁を作ると息巻いているが、あっさり民間の優秀な人材をトップにおいて進めるのが最良の方法と思う.
-
横文字のキーワード先行が著しい現在、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」とはどういう意味で、何をもたらし、何が起き、どう活用すべきかをしっかり理解しておく必要があるという本書の問いかけには賛成。具体的な企業を例にとりDXの取り組みや結果起こった変化を紹介しており、言葉先行で具体的なイメージがまだの人にはおすすめ
-
アナログで規制産業に、どうやったらデジタルトランスフォーメーションを起こせるのだろうか…。
-
要約済み
-
大変面白かった。
サブスクで世の中はどう変わるのか。
デジマで出来ることの最前線をアドビのソリューションを通じて紹介し考察したものだがアドビがサブスクの最前線を走っており、デジマも豊富な資金力で注力していることから最先端の取り組みと捉えて間違いなく、今後のマーケティングを占うのにふさわしい本だった。 -
いくつかの事例をあげて構成されているが、かなり上部だけで、結局よく分からない…