発達障害と人間関係 カサンドラ症候群にならないために (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065184424

作品紹介・あらすじ

■■■発達障害の夫や妻、子どもとの関係が
よくなるコツとは?■■■

■■■発達障害の職場の上司・部下とは、どうすれば
うまくコミュニケーションがとれるのか?■■■

□ 発達障害は親の育て方やしつけが原因?
□ その場の話題に合わせるのが苦手?
□ 同時に二つのことができない?
□ 突然の予定変更に順応できず、混乱する?

■■■発達障害の人との人間関係が原因で起こる
「カサンドラ症候群」とは?■■■

第一人者が発達障害にまつわる
「疑問」と「不安」にお答えした、
発達障害の当事者と周囲の人々の
「生きづらさ」「しんどさ」をなくすための本!

・・・・・・・・・・

私は、発達障害の人と周囲の人たちとが
お互いに「なんだか違う」と思いながらも、
わかりあって幸せになってほしいと願い、
臨床を続けてきました。

世間には、子どもの発達障害に関する本、
大人の発達障害に関する本がたくさん刊行されていますが、
本書は発達障害の知識そのものにとどまらず、
「カサンドラ症候群」を補助線としながら、
発達障害の人と周囲の人との関係性や
コミュニケーションに着目しているのが、大きな特長です。

ASDの人たちはふだんどのような悩みを抱えているのか。

最近増加している「大人の発達障害」が、
日常生活を送るうえで周囲に
どのような影響を与えているか。

具体的な臨床例を参考にしながら、
一緒に考えていきたいと思います。

家庭でも職場でも、お互いにわかりあいながら、
違っていても、違っているからこそ、
一緒になって生きていこう――。

そうした社会の実現に向けて、
少しでも前に進むことができたら幸いです。

・・・・・・・・・・

■■本書のおもな内容■■

第1章 発達障害とカサンドラ症候群
 1 発達障害の基礎知識
 2 いま増加中の「カサンドラ症候群」とは
第2章 職場と人間関係――上司や部下がASDの場合
第3章 家庭と人間関係――家族の誰かがASDの場合
 1 夫(父親)がASDのケース
 2 子どもがASDのケース
 3 妻(母親)がASDのケース
第4章 発達障害と夫婦関係
第5章 発達障害と親子関係
第6章 どうすればラクになれるのか

感想・レビュー・書評

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  • ASD、ADHD、カサンドラ症候群
    理解が深まりました。
    勉強になりました。

  • 姫路大学附属図書館の蔵書を確認する→https://library.koutoku.ac.jp/opac/opac_link/bibid/BB00003628

  • 再読。中身は軽い。

  • ●一般的にASDの人は仕事に一生懸命取り組むため、真面目な面が強調される場合が多いです。字義通りに受け取る特性。
    ●カサンドラ症候群。ADエスである伴侶とのコミニケーションがうまくいかないことから、配偶者は自信を失ってしまいがちになります。精神的、身体的苦痛が生じると言う仮説。
    ●アスペルガー症候群と言う名称は、現在では自閉症スペクトラム障害となりました。従来の自閉症も含めて、統一されました。
    ●ASD ADHD SLD
    ● ASDの子供には共感を示すことが非常に大切。「そうだよなー」と声をかけると、自分が口に出した言葉が一般化されてしまうから、そんなに特別な話でなくなってしまう。極端な感情表現は、あくまでも言葉だけの話なのです。

  • 3

  • 発達特性を持つ本人と周囲の人のみならず、家庭や職場、また社会全体で特性を理解して対応力を高めていくことが、誰にとってもよい結果をもたらすのではと強く感じた。家庭内でカサンドラになる具体例が非常に詳細に書かれているところが、とても秀逸。カサンドラに関わる全ての人がこれだけの知識を持っているだけでも、当事者は物凄く救われ、回復への一歩となるだろう。

  • 20210707

  • カサンドラ症候群 = ASDの夫または妻、パートナーと情緒的な相互関係が築けないため、その相手に生じる身体的、精神的症状を現すことば
    2003年英国心理学者、マクシーン・アストンが提唱

    男性は子どもの成長段階のイメージをもちにくい
    論理的かつ合理的理解が有効
    事実や数字を絶対視する
    ASDの特性には、感覚過敏がある

  • 大人の発達特性についてフォーカスした一冊。
    具体的な困り感や対処方法についてまとめられていた。
    大人への対応方法は、結局はこちらの関わり方を工夫することしかないんだなと再認識させられた。

  • 東2法経図・6F開架:B1/2/2611/K

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著者プロフィール

発達障害に関する日本の第一人者のドクター。東京都生まれ。徳島大学医学部卒業後、東京大学医学部小児科学教室、東京女子医科大学、ハーバード大学神経科研究員、自治医科大学小児科学教室助教授を経て、独立行政法人国立成育医療研究センターこころの診療部発達心理科前医長、現在どんぐり発達クリニック院長。専門は発達行動小児科学、小児精神神経学、神経生理学、特に発達障害の分野では日本の第一人者

「2016年 『発達障害の子どもたちを支える医教連携の「チーム学校」 「症例別」実践指導』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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