- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065187722
作品紹介・あらすじ
世界最長の歴史を持つ文字=漢字は知恵の玉手箱!
あなたの周りにある漢字の秘密を伝える漢字教室、開講!
「人」は「二人が支え合っている形」ってほんとう?
「令」の漢字に「すばらしい」という意味がある理由とは?
鹿児島を一字で書いた漢字とは?
ペンギンはなぜ「企鵝鳥」と書くのか?
「餃子はどうだい」「生です」――中国語に込められたウィットとは?
学校の「校」は木へん、では、校閲の「校」のもともとの部首は?
「育」という漢字が表す出産の光景とは?
「歩」は二つの足跡、では「止」「正」は?
一点シンニョウ、二点シンニョウがばらつく理由……
人名漢字、異体字、国字など、やっぱり漢字は面白い!
活版印刷屋に生まれ、漢字とともに暮らしてきた第一人者が綴る漢字の履歴書。
感想・レビュー・書評
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細かいうんちくそれ自体に興味はわかなかったが、そのうんちくが積み重ねられて読了すると、漢字っておもしろいな、と素直に思えました。
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●「当用漢字」というものがあって、そもそも戦後に漢字が廃止されるかもしれなかったことなんて、知りもしなかった。
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かなり面白く、読みやすいので、一気に読んだ。
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東2法経図・6F開架:B1/2/2563/K
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【きょうの一冊】
『日本人のための漢字入門』
阿辻哲次/現代新書
旭川で「企鵝鳥」、北京で「餃子」など旅先で出会った漢字の来歴をたどり
「正」と「征」、「芸」「藝」など字形の違いを字源から繙く
漢字研究の第一人者が蘊蓄を傾ける“つい誰かに話したくなる漢字の秘密”
《世界最長の歴史を持つ漢字こそ、現代の情報化時代にふさわしい、もっとも新しい文字なのである》
ラジオの原稿、HPや雑誌の連載などの記事に大幅な加筆・修正をして編集
ところで、「謎」に含まれる「迷」の之繞(しんにょう)は一点? それとも二点? その謎は「おわりに」にて -
漢字の面白いエッセイがまとめられている。
読むと、漢字ミュージアムに行きたくなってくる。 -
阿辻さんが漢字について書いた本はどれも読みやすく、それでいて、各所で蒙を啓かれる。読んでいて飽きない。本書は、本来いろんなところに書いた漢字エッセイをまとめたもので、漢字入門というのは、漢字学、人名用漢字、異体字、足跡を洗わす「止」のつくる漢字や「又」などの手を構成要素とする漢字の話、旅先で出合う漢字、漢字の未来など、漢字に関する基本的な問題をあつかったことから来ているようだが、その中でもとりわけ際立つのが「令和」についてのエッセイである。だから、わたしは本書のタイトルは「令和の漢字学」としてもよかったのではないかと思っている。