作品紹介・あらすじ
教師を辞めたさち子は無職になり、怠惰ながらも心安らかに日々を過ごしていた。
だが二十八歳のある朝、病魔が突如彼女を襲う。手足が委縮してしまう自己免疫疾患の一種に罹患し、通院を余儀なくされたさち子。
そんなさち子に元職場である小学校から卒業式の招待状が届く――。
さち子には担任だったクラスの子供達に渡さなければいけないものがあった。
重い身体を引きずりながら卒業式に向かうさち子が届けたかったものとは……!?
感想・レビュー・書評
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なんだろう、とても理解できないけどここはここで夫婦として成り立っていて、二人に幸あれと思いながら、胸を締め付けられながら読んでいる。
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教師を辞めたさち子は無職になり、怠惰ながらも心安らかに日々を過ごしていた。だが二十八歳のある朝、病魔が突如彼女を襲う。手足が委縮してしまう自己免疫疾患の一種に罹患し、通院を余儀なくされたさち子。そんなさち子に元職場である小学校から卒業式の招待状が届く――。さち子には担任だったクラスの子供達に渡さなければいけないものがあった。重い身体を引きずりながら卒業式に向かうさち子が届けたかったものとは……!?(Amazon紹介より)
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メロンの描写がすごく肉感的で、メロン畑の中で絡み合う2人が衝撃的だった。すごくさちこの心の中の荒れようが伝わってくると思った。いい香りのおいしそうなメロンが、大好きな甘いメロンが全然違うものに変わって心を乱してくる。「予約なの」の猫がよすぎる。おばあちゃんに手を握られる場面で泣きそうになった。
著者プロフィール
主婦。ブログ『塩で揉む』が人気。同人誌即売会「文学フリマ」に参加し、『なし水』に寄稿した短編を加筆修正した私小説『夫のちんぽが入らない』で2017年にデビュー。翌年には2作目となる著書『ここは、おしまいの地』を上梓した。現在、『クイック・ジャパン』『週刊SPA!』で連載中。
「2020年 『夫のちんぽが入らない(5)』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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