- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065193983
作品紹介・あらすじ
詩人の長田弘さんが逝去されてから、2020年5月で5年になります。本書はその長田さんの「新刊」です。
長田弘さん(1939~2015)は、逝去される2015年5月までの11年間にわたり、読売新聞「子どもの詩」の選者を務めていました。選んだ子どもの詩に毎日添える「選評」だけを独立した一冊にまとめ、『語りかける辞典』という書名で出版したい。それが長田さんの遺志だったのですが、それをやっと実現したのが、この『風のことば 空のことば ~語りかける辞典~』なのです。
項目は五十音順になっており、〈辞典〉のような構成です。しかしその内容は、長田さんが語りかけてくるような言葉が詰まった〈詩集〉。そして、『最初の質問』『幼い子は微笑む』(ともに講談社)で長田さんの詩を絵本化した画家のいせひでこさんの絵がすべての見開きに入っていて、〈絵本〉のような雰囲気も漂います。
何気なくページをめくれば、空から詩人の言葉のそよ風が吹いてくる――そんな不思議な一冊です。〈小学高学年から〉
感想・レビュー・書評
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優しいことばで語りかける詩集。
絵もとても優しくてちょっと哀愁もある。
どれも心に響く詩。
なかでも「えんぴつ」が好き。
自覚=字を書く。
文字を書くときは、集中して、真剣に書く。
そこから生まれてくるのが、自覚なんだ。
なるほど…と思えることば。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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5年前に急逝した詩人・長田弘の「新刊」とその制作秘話 | 今気になる「本とマンガ」 手のひらライブラリー | mi-mollet(ミモレ) ...5年前に急逝した詩人・長田弘の「新刊」とその制作秘話 | 今気になる「本とマンガ」 手のひらライブラリー | mi-mollet(ミモレ) | 明日の私へ、小さな一歩!(2020.4.23)
https://mi-mollet.com/articles/-/22937?layout=b2022/05/02
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立ちどまらなければ ゆけない場所がある。
何もないところにしか 見つけられないものがある。
あたりまえのことって、本当はとてもむずかしいんだ。
心はね、心の持ち方次第。
他の人には見えないんだから、
自分の心は自分でちゃんと持ってあげなくちゃ。
文句なしの★5つです! -
詩に合った、いせひでこさんの絵がとても良かった。
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没後5年…
「誰も気づかなかった」に続くサプライズ。
はやく読みたい
読み終わりたくない
そんな矛盾を抱えつつ…
選評者に決まったときも嬉しかった。
語りかける辞典。
その名の通り、子どもたちの詩に対する長田さんの温かな視線が伝わってくる文章。
読売新聞購読を続けていて良かった!とさえ思いました。
まだあるんじゃないか、あるんじゃないかと期待してしまう。
そんな嬉しいサプライズ。 -
今まで詩と触れ合う機会がなかったですが、優しい気持ちになりますね。
風
言葉
さがす
好き
そら
手
友だち
ぬくもり
猫
のんびり
秘密
本
まいご
みち
夢
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長田さんの詩は、色々なことを考えさせてくれたり、日常にある当たり前を見直すきっかけをくれるから、好き。
何度も読み返したい作品。 -
風と空に関する言葉を中心とした辞典かと思ったら、普通の詩集だった