人間に向いてない (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.61
  • (53)
  • (137)
  • (118)
  • (27)
  • (5)
本棚登録 : 2063
感想 : 147
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065197844

作品紹介・あらすじ

「今年(2018年)読んだ本の中で、私のベスト3に入る1冊!」――宮部みゆき(単行本帯コメントより)
話題騒然のメフィスト賞受賞作。読者から届いた熱い、熱い声。続々重版出来。

子供を殺す前に。親に殺される前に。
すべての「向いてない人」に捧ぐ、禁断のオゾミス、または落涙の家族サスペンス!

一夜のうちに人間を異形の姿へと変貌させる奇病「異形性変異症候群」。
この世にも奇妙な病が蔓延する日本で、家族は。

ある日、美晴の息子の部屋を、気味の悪いクリーチャーが徘徊していた。
――冗談でしょう。まさか、うちのユウくんも・・・!!??
そこから平凡な家族の、壮絶な戦いが幕を開ける。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 人間がある日突然、異形の姿へ変貌する奇病「異形性変異症候群」が引き篭もりの若年層に集中して流行する。政府はこの奇病に対し人間としては死亡したとみなす法律を制定し人権を剥奪する。奇病に苦しめられる親子。自分の子供がある日突然、グロテスクな姿に変わっていたら、同じように我が子として接することが出来るのか。親子の在り方の是非が問われる物語。

    タイムラインよりブク友さんのレビューを拝読中に見かけた本作品。今まで何度か目にしていたものの改めて【人間に向いてない】斬新な表題名と、その方のレビューに綴られた言葉に胸を打たれ、これは読まなければならないという思いに駆られ手に取った。

    物語はある家族に焦点を当て進行する。
    高校中退22歳ニートの息子・優一が突然、虫へと異形する。法的には死と認められる奇病。母・美晴は戸惑いつつも「それ」を【息子】と認知し親として努める。
    一方で父・勲夫は「それ」を【虫】と認知し親であることを放棄する。同様下に置かれたある家族は子供を殺し、ある家族は廃棄する。冒頭で著者から問われた様々な家族の在り方、親子の絆模様が美晴を通じて、他家族を通じて、延いては読者を追い込んでくる。

    自分は子供と向き合ってきただろうか。
    自分の育て方は正しかったのだろうか。
    と言う親の目線。

    親は自分を理解してくれていただろうか。
    親は自分の味方であっただろうか。
    と言う子の目線。

    親子の目線だけでも異なりがある中で、世間が暗黙に唱える育児や勉強に対する【常識】が更に美晴を、他家族を、延いては読者をとことん追い詰める。

    その常識は本当に正しいですか。
    その常識はあなたにとって良い情報ですか。
    その常識であなたの大切なものは守れますか。

    美晴をはじめ他家族が、それぞれ取捨選択をしながら、親子の在り方を決断していく。ある人は未来へ光を、ある人は過去の闇を見つめながら。

    324ページ以降、結末を迎える寸前まで、怒涛の自問自答と毒吐く独白パートが畳み掛けてくる。

    本作品のテーマは総じて『親と子と、親子の在り方』であり、特に私のような子を持つ親の立場の方がターゲットであろう。

    しかしながら一方で、子の立場から、親に向けて世間に向けて、自分の保ち方、在り方も探り取れる文脈が点在されているなと私は受け取った。

    人間同士が共存していく術を今一度鑑みる機会を与えてくれた1冊であった。


    私を本作品へと導いてくれたブク友さん、ありがとうございました。

    • おくダマさん
      akodam さん、いつも いいね!をありがとうございます。本のレビューで繋がるって素敵なことですね。この本は正にタイトルに惹かれました。こ...
      akodam さん、いつも いいね!をありがとうございます。本のレビューで繋がるって素敵なことですね。この本は正にタイトルに惹かれました。これからもよろしくお願いします!
      2022/07/06
    • akodamさん
      おくダマさん、おはようございます!
      こちらこそコメントまでいただき嬉しいです♪

      ブクログで繋がる本と作品を愛する方々との出逢いは私にとって...
      おくダマさん、おはようございます!
      こちらこそコメントまでいただき嬉しいです♪

      ブクログで繋がる本と作品を愛する方々との出逢いは私にとっては財産です(´∀`*)

      おくダマさんも本作タイトルに惹かれましたか!
      『人間に向いてない』ってインパクト大ですよね。内容も鮮烈でとても感慨深い一冊になりました。
      こちらこそこれからもよろしくお願いします!^ ^
      2022/07/06
  • ブクログ内にて何度か目にしていた本書、「人間に向いてない」。この奇天烈なタイトルに私の額に生えた二本のゲテモノセンサーは当然の如く反応した。
    ほん3さんと相棒akodamに背を押され、気付けば炎天下の中、書店へと走り出していた。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーー

    テーマは「家族」
    愛情の歪みを決定的な表現で暴き、読者の内側から共感を引き出す作品は多く見掛けるが、ほん3さんの仰る通り、本書は正に「すごい小説」だった。
    まず冒頭にて美晴の息子 優一が現代の奇病「異形性変異症候群(ミュータントシンドローム)」を患い見るに堪えない醜い虫の姿へと変貌する。....なんとまぁ、びっくり仰天だ。
    この病に侵された〈者〉は世間的に抹消される。戸籍は外され死した〈物〉として処理され、挙句の果てに異形を破棄する施設までもが普及する始末。【臭いものに蓋を】の精神がゴリゴリだ。

    この病の発症条件(本書では憶測に留まるが)や、この病に対しての信者の発言は、特定の立場の人に対してかなり深い所まで刃を突き立てた事だろう。
    親(主に母)として、子が異形になった後の愛情の変化と、今までの愛情の振り返りが主な軸となる。
    その中で同じ異形児を持つ親(主に母)が集まり結成された「みずたまの会」の人間模様や、美晴視点のみにはなるが理解の無い夫との夫婦間のしがらみもしっかり表現されていた。
    この、過酷な状況下の人間模様にデッドがウォーキングするアレの様なヒューマンストーリーが期待出来そうだったので、結末と共に散りばめられた関係図の決着も楽しみになっていった。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーー

    途中、美晴の精神が極限まで追い詰められたのか時系列を歪めてくる場面があったが、ここら辺で少しだらけ始める。同時進行されていたはずの「みずたまの会」は途端に触れられなくなり、更に美晴が勲夫に対し「必殺 無関心」を発動してからは主に美晴と優一の独壇場となった。ここからの展開が早い。解決に向けて猪突猛進な感じが文章からひしひしと伝わってくる。

    ミステリーでは無いので裏切りを期待するのは違うとは思う。しかし人情を切り取り「作品」として本書に向き合ってしまうとラストは単調でどこか冷めた自分が生産されてしまったのも事実だ。

    と、強がってはいるがラストはしっかりうるうるした。最後の発症者達の心の叫びは常に心臓を握られているかのようで、この叫びにはしっかり向き合うべきだと、そうあって欲しいと、そして私自身もそうしたいと心から思った。
    著者の作品が初めましてだったが故に作中のみで著者の文章の到達点を私如きが線引きしたのは大きな間違いだった。
    優一の心の声が肉声に変わり美晴に届いたその時、美晴が己自身の強欲と自尊心に気づいた時、この「家族」否、「親子」の新しい物語が始まったのだろう。相棒の仰る通り、正に「人間同士が共存していく術を今一度鑑みる機会を与えてくれた」。
    ーーーーーーーーーーーーーーーー

    しかし気になる部分が多い。
    放置された屍を強調した暖かい結末ならば脱落者達の魂は消えなかったのだろうが、
    この暖かい結末の裏での、踏み越えられただけではなく雑に放置され忘れられた屍は必要だろうか。美晴と優一は厳しい世界で生き残った勝者としてでも無く、ただただスポットの当たった二人だけの結末。これは果たしてハッピーエンドで良いのだろうか。

    俗悪マンが何を言う、とお思いだろうが
    あ、悪意の無い抹殺はせ、正義では無いのだもん!!!(´;ω;`)
    コホン、、これから著者の作品を追う理由が出来た事が一番の収穫だ。

    • NORAxxさん
      hiromida2さん、こんにちは^ ^ ご無沙汰しておりました(汗)
      心待ちにしていて下さったなんて...とても嬉しいです。頻度は下がりま...
      hiromida2さん、こんにちは^ ^ ご無沙汰しておりました(汗)
      心待ちにしていて下さったなんて...とても嬉しいです。頻度は下がりましたがこれからもしっかり続けていこうと励みになります!!

      読書の時間は減っても皆様のレビューを覗き見る熱量は変わりませぬ(*´ч ` *)hiromida2さんのレビューを見ると毎回映画を見たくなります。近々纏まった休みが取れそうなので久々にゆっくり楽しもうかなぁ、なんて(´>∀<`)ゝ))
      忘れずにいて下さってありがとうございます!!「すごい小説」レビュー心待ちにしております♪
      2022/07/29
    • アールグレイさん
      こんばんは★NORAさん(^_^)/

      こちらにお返事させて頂きます。
      息子が決めたゆうママという名前、もうママという名前は卒業かなと、私の...
      こんばんは★NORAさん(^_^)/

      こちらにお返事させて頂きます。
      息子が決めたゆうママという名前、もうママという名前は卒業かなと、私の好きな紅茶のアールグレイ、となりました。
      どうぞよろしく
      オヤスミ(-o-)/
      2022/09/02
    • NORAxxさん
      アールグレイさん、こんばんは★

      ふむふむ、なるほどです!!そんな感慨深い理由があったのですね...なんだかホッコリしてしまいました(*^^...
      アールグレイさん、こんばんは★

      ふむふむ、なるほどです!!そんな感慨深い理由があったのですね...なんだかホッコリしてしまいました(*^^*)了解でーす!!
      2022/09/03
  • 朝、目覚めると毒虫になっていた… 家族の在り方をショッキングに描く異形モノSF #人間に向いてない

    ■あらすじ
    専業主婦である美晴が、引きこもりの息子の部屋を訪れると、中からごそごそという物音が聞こえる。そっと扉を開けると、そこには虫に異形化した息子の姿を目にすることに。世間では異形性変異症候群が若者の間で流行しており、息子はその病気にかかってしまったのだ…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    引きこもり、差別、親子夫婦などの家族問題、社会福祉…
    世の中にはまだまだこういった問題が山積みで、結果悲しい事件になってしまうことも多いですね。本作は名作フランツ・カフカ『変身』の現代版ともいえる作品で、これらの課題をダイレクトに読者に突き付けてきます。

    母の苦しい心情や辛辣なセリフが強烈で、読めば読むほど胃が痛くなってくる。それでもこれは読まなければならない作品だと私の中の何かが叫んでくる。目が離せず、一気に最後まで読んでしまいました。

    本作の一番の推しどころは、不快感と愛情のハーモニーです。決して映像では見たくないような描写が次々と襲う。発刊して大丈夫かと思えるほど、かなり攻めた表現もあり嫌悪感でいっぱい。しかし常に母が子に持つ愛情が表現されていて、読んでると静々と涙が出てくんのよ…

    私も二人の息子の親をやってますが、ホント子育てに正解なんてないですね。ついつい自分の価値観を押し付けちゃうんですが、どんな時でも帰ってこれる場所を作ってあげることが大切なんですね。

    ■ぜっさん推しポイント
    終盤の独白シーンが何とも胸が痛い… 決して大げさでなく、ありのままに淡々と語れれる卑屈な思いが辛くて読よめません。責任感が高く、真面目でひたむき。他人のせいにできず、全部自分に非を押し付けてしまう。どんな人間でも悪いところや苦手なことなんて一つや二つくらいあるし、思い通りの人生なんて誰も歩いてないのに…

    適正になる必要はなく、負担にならないような、自分に適していることだけをやってればいいんです。実はみんなそうやって自分を調整しながら生きているだけなんですよね。二人にはありったけのエールを送りたいです。

  • 「異形性変異症候群」ヒトを異形の形としてしまう新しい病気。病気が社会に出現した初期は、社会生活から外れた若者に、主に発症していた。
    異形はそれぞれ様々な形状となり、各形状がその患者の問題を描写しているように思った。
    設定が特殊で新しく面白いと思う。その病気は、家庭、親子関係等の問題提起として使われている。設定は特異でもテーマは普遍と感じた。
    グロテスクな異形と変異することで、親の愛情を試すような気がする。父親はともかく、多くの母親は動揺こそすれ、愛情を放棄しない。きっと、現実でもそうだと思う。
    親、子両面からの思いを書いてはいるけれど、なんとなく子供寄りな気がする。傲慢な子育、過度の干渉は、間違っているだろうけれど。わかっていてもねえ、何をも期待しないで子育できるほど人間ができてなかったあ。

    • ゆーき本さん
      次男はほとんど中学校に通わなかったけど、最初は一緒になって落ち込んじゃったのを反省してます。子どもが壁にぶち当たった時、闇の中にいる時に、ど...
      次男はほとんど中学校に通わなかったけど、最初は一緒になって落ち込んじゃったのを反省してます。子どもが壁にぶち当たった時、闇の中にいる時に、どういう態度をとってあげればいいのか?今も正解はわかりません!でもいま 楽しそうに高校通ってるのみてたら、サボりも成績も全然許せる笑。
      今 黒澤いずみさんの「私の中にいる」が待機中です´▽`)ノ
      2023/07/17
    • おびのりさん
      皆さん、良いお父さんお母さんです。
      夏バテと夫源病には気をつけましょう。
      皆さん、良いお父さんお母さんです。
      夏バテと夫源病には気をつけましょう。
      2023/07/17
    • みんみんさん
      夫源病って(゚-゚*;)(;*゚-゚)
      夫源病って(゚-゚*;)(;*゚-゚)
      2023/07/17
  • 本屋大賞2019の一次投票第30位。

    人を虫とか犬とか植物などの異形に突如変貌させる「異形性変異症候群」。感染症ではなさそうだが、なぜか引きこもりの発症が多い。発症すると治癒はしない。役所的には死亡したこととして処理される。従って、人間に向いてない人たちに訪れる緩慢な死とも言える。
    発症した人は生きているけど人権はない。さらには、ペットのように愛護しなくてもよい。

    これは何の罰なんだろう?
    「タイトルは『人間失格』の平叙文化」とレビューがあったが、なるほど、そういう意味なのか…
    社会に役立っていない奴なんていらない、と人智を超えたところで選別が行われる。

    社会から抹殺され、政府は救済を放棄する。
    親さえも見放す。

    突然娘がグロテスクな虫になったら、それでも愛せるかな?

    サラッと読めちゃうんだけど、立ち止まって考えるとなかなか恐ろしい小説。

  • 人間の息子が、一夜にして芋虫になるという、あり得ない設定のお話。
    ですが、人間関係がとてもリアルでした。
    妻目線の夫と息子。苦手な姑。
    女同士の力関係や上っ面の仲良し。
    そして、この病気になってしまう若者達の心の叫び。
    子供達が何を思っていたのかを書き綴られているところは、心が苦しくなりました。
    自分の子供にも同じ事をしているかもしれないという後悔と、自分も子供だった時の親への不満も思い出して共感してしまった。

    子供は親を選べない、だからこその関係を築きたい。

    • あゆみりんさん
      コメントありがとうございます♪
      ほん3さんの本棚も参考にさせて下さい、宜しくお願いします。
      コメントありがとうございます♪
      ほん3さんの本棚も参考にさせて下さい、宜しくお願いします。
      2022/05/29
  • 一夜のうちに人間をおぞましい異形へ変えてしまう奇病、「異形性変異症候群」。
    ある傾向を持つ若者たちがかかるというその病気は、かかったが最後、患者は死んだものとみなされる。
    ある日、専業主婦である美晴が息子の部屋に入ったところ、そこにはおぞましい芋虫の様な生き物が。理解のない夫と衝突を繰り返しながら、美晴の悩める日々が始まる。


    高校中退したニートの息子・優一が、突然異形へと変わってしまう病にかかった専業主婦の母親・美晴を主人公に、家族の関係性を描いた作者さんのデビュー作です。

    ニートや引きこもりなど、社会に適合できない若者がかかる奇病、「異形性変異症候群」。
    異形へ変わってしまった人間は死んだものとされ、人間として扱われることは二度とない。それこそ山に捨てようが、保健所に引き取ってもらおうが、極論殺してしまったところで家族が罰せられることもない。
    家族がそんな異形になってしまった時、一体人はどんな行動に出るのか。
    美晴を中心に様々な家族の姿が描かれていますが、受け入れがたい事情を抱えた各登場人物たちの心情や人間関係と、ジェンダーステレオタイプな美晴の家庭の姿が、とても息苦しくて痛々しい。親世代だけではなく、異形へと変わってしまった若者たちが悲痛な胸の内を吐露するシーンは心乱されました。

    帯には、子供を殺す前に。親に殺される前に。すべての「向いてない人」に捧ぐ、とありますが、逆に親をどうしても憎んでしまう。いっそどうかしてしまいたいという人も読んだら少しだけ気持ちの整理がつく……かもしれません。

  • 母は強し。

    愛情深い母親を持つっていうのはとんでもない幸福だと思う。歪んだ愛にしても、その過程で辛く苦しく愛憎が生まれ持ってしても、最後には互いに互いを思い遣って修復へと向かえていけるのならこの上なく素晴らしいことだと思う。色々と考えさせられる作品で奥深く感じました。他の作品も読みてえ。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    とある若者の間で流行する奇病、異形性変異症候群にかかり、一夜にしておぞましい芋虫に変貌した息子優一。それは母美晴の、悩める日々の始まりでもあった。夫の無理解。失われる正気。理解不能な子に向ける、その眼差しの中の盲点。一体この病の正体は。嫌悪感の中に感動を描いてみせた稀代のメフィスト賞受賞作。





    ちょっと考えさせられる内容でした。
    我が子が異形になったらどうするか?
    我が子だと思えるんだろうか?
    親子と言えども 私ではない他の人なので 特に異性の子供は理解出来ない部分が多々ありましたね。
    子育て…とても難しく手探りでやっていた感じがします。
    同じ我が子なのに 全く違う性格だったりするんですよね。その子供達を平等に育てるって なかなか難しいことでした。

  • 最近、こういうグロい作品にあたるのが多いなぁ、と読み始めて…
    でも、何か違う!
    母の、子に捧げる愛が表現されてます
    我が子が芋虫になっても、です
    いつか、サナギから蝶へと生まれ変わるのを信じて

全147件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

福岡県出身。2018年に第57回メフィスト賞受賞作『人間に向いてない』でデビュー。

「2020年 『私の中にいる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

黒澤いづみの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×