ウェディング・マン (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 64
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065200353

作品紹介・あらすじ

人間が苦手で、相手が誰であれ一定の距離を保って接してしまう立夏。そんな自分を自然に受け入れてくれた妻・恵里香の不審な行動に浮気を疑い、ついに尾行を決意する。車が到着した場所は、立夏が所有する関東近郊の土地。そこで妻と妻の妹は、車のトランクから手足を拘束された少女を出す。現地で合流した妻の従弟の見ている前で、妻は少女をナイフで刺し、地中に埋めようとする。思わず立夏が声を上げると、その隙をついて、死んだはずの少女が駆け出した。従弟に追われ、恵里香とともに逃げる立夏。そこで彼女が語った、驚きの「仕事」と「家族」とは。

感想・レビュー・書評

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  • 初めての作家さん。
    タイトルと表紙の絵に惹かれて読みました。
    途中まではイメージとは違う!!!ちょっと怖い話でした。

    読んでいくと、どんどん登場人物に対するイメージが変わってきます。
    良い意味で「騙された」と思える作品でした。表紙を含めて単行本より騙される箇所が多いかも。

    日野さんの他の作品も面白そうです。

  • それぞれの「家族」との戦い。
    「家族」の目的、望みが怖い。
    暴力、威圧、支配、騙しあい、愛情の錯覚、自由という幸せ等々。

    怒濤の展開。
    キレイなカバーに騙された!!
    でも、許す!

    思ってたのと違ったけど、一気読み。


    さんざんいろんな展開が繰り広げられて、息をのむ展開が続くのに最後の最後で誰を一番敵にまわしたら怖いかわかる。

  • 立夏はある日、妻の恵里香が浮気をしているのではないかと疑念を抱く。
    こっそりと後を追ったそこには、人を殺そうとしている妻の姿があった…。

    巻き込まれて妻を救うため動いているように見えた主人公が実は…というGIVERシリーズでも見かけた構造。
    無機質な主人公描くのが上手い作家さん。
    登場人物の誰にも共感できなく、するっと読んでしまったので後味薄め。

  • 妻は殺し屋――? 尾行した夫が見た、驚愕の妻の姿。欺きの連続、最後に笑うのは誰?

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著者プロフィール

一九七七年東京都生まれ。二〇一一年『ワナビー』で第二回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。『GIVER』『BABEL』『TAKER』からなる「復讐の贈与者」シリーズは連続ドラマ化。『BABEL』収録の「グラスタンク」で、第六十九回日本推理作家協会賞短編部門候補となる。他の著書に「死者ノ棘」シリーズ、『CAGE警察庁科学警察研究所特別捜査室』『エターナル』などがある。

「2023年 『最後の彼女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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