それでも気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065201725

感想・レビュー・書評

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  • 202007/

  • ウチのダンナが化学調味料アレルギー、特に「調味料(アミノ酸等)」はNGゆえ、チェーン店で食べられるものはほぼありません。そんなだから、本書に登場するチェーン店の中でわが家が利用しているのは、化学調味料不使用を謳っている松屋ぐらい。私は化調平気だったけれど、毎日化調を使わずに料理していると、次第に受け付けなくなってきてしまうものです。

    とはいえ、胸やけ胃もたれ確実のチェーン店に心が躍らないわけでもない。いちばん惹かれたのは天麩羅食べ放題のお店だったのに、今はもうないなんて(泣)。蕎麦には日本酒やろと思うけど、蕎麦とビールで440円と言われたら、ビールで手を打ってしまいそう。メキシコ料理を出さないメヒコというお店も気になります(笑)。鰥と書いて「やもめ」と読む。初めて知った!

  • 今作に登場する全36のチェーン店の内、私が食した経験があるのは18店。日本の外食文化の根強さを改めて感じる。相変わず調子の軽い文章だが、時折クスリ時折ホロリとさせるのは心憎い。注目すべきは各店の栄枯衰退ぶりだが、この時代に非拡大路線という選択はある種正解なのかもしれない。私は古い人間なので【どさん娘】や【牛丼太郎】の精神性に共感する。前作同様最終章で急にしんみりさせる手法は流石にあざといが、外食産業に対する想いは十分伝わってきた。少なくとも、著者絶賛の【いわもとQ】と【嵯峨谷】に行ってみたいと思ったもの。

  • 「散歩の達人」連載の人気エッセイの第2弾。ネタ切れしつつあることを作者も自覚してる感じがほのぼのとしている。さすがにローカルなチェーン店が多い。

    最近のプロ野球に関する作家としては五本の指に入るだろう筆者。ほぼ同世代ということもあり、小ネタに思わず笑ってしまう。

    第二弾ともなると残念ながらネタ切れの感。それでもパワーで強引に押し切っているところがほのぼの。純粋なエッセイとしては十分に楽しめる。

    後書きなど単にウケ狙い的な文章でなくほんのりさせるワザこそ筆者の魅力なのだとつくづく思う。「止めたバットでツーベース」と共通のペーソス。

    気楽に読める一冊でした。

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著者プロフィール

1975年生まれ。神奈川県茅ケ崎市出身。ライター、コラムニスト。著書に『気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』『それでも気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』『プロ野球最期の言葉』『4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ涙の球団史』『止めたバットでツーベース』『ドラフト最下位』など。

「2023年 『地方に行っても気がつけばチェーン店ばかりでメシを食べている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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