空の境界 the Garden of sinners(10) (星海社COMICS)
- 星海社 (2020年6月12日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (144ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065204337
作品紹介・あらすじ
1999年1月。
「伽藍の堂」に舞い込んだ奇妙な依頼は、魔術の師である青崎橙子からその弟子、黒桐鮮花へと託された。
謎の舞台は鮮花の母校、礼園女学院。そこでは、目に視えない“妖精”が生徒たちの“記憶”を奪っているというのだがーー!?
やがて橙子から指示を受け合流した両儀式とともに開始される調査。
鮮花は、この学園の謎を解けるのか?
『空の境界』第六章、「忘却録音」開幕ーー!
感想・レビュー・書評
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第六章「忘却録音」編スタートの巻
この章は他の章と違って凄惨さは控えめな代わりに鮮花と式がお嬢様学校を舞台に探偵ごっこをやるものだから、それはそれで良さが有ったりする
この章でキーワードとなるのは『記憶』
忘れた記憶を届けられる善意か悪意か判然としない事件。そこに絡みつく記憶の忘却
それを調査するのが兄を好きになったきっかけを思い出せない鮮花と事故に遭う直前を思い出せない式の組み合わせなのだから面白い
本作のヒロインは絶対的に式なのだけれど、鮮花は鮮花でいいキャラしてるよな~と思ったり
幼少時に兄の幹也に恋した挙げ句、幹也に妹と認識されない為に他家へ養子に出た鮮花。式が昏睡から目覚めたと知れば都心のお嬢様学校へ転入。その行動力は尊敬してしまう
鮮花の想いは純粋だから曇りがない、見ていて非常に面白いもの。特に鮮花は式が評しているように冷静なようで居て感情表現が正直だから、彼女の登場は本作には珍しい彩りを齎しているね
そんな彼女が幹也の恋人である式と一緒に黒桐幹也を思わせる玄霧皐月が関わる事件を調査するというのだから尚の事絵面が面白いことに
お嬢様学校が舞台ならもう少し華やかさが有ったっていいのに、この巻から漂ってくるのは得体の知れない不気味さばかり
宿舎への放火に始まり、妖精の目撃、忘却記憶の手紙、そして刃傷沙汰へ…
抜け落ちた記憶がそれぞれを追い詰めていく展開から目が離せないね詳細をみるコメント0件をすべて表示