- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065212738
作品紹介・あらすじ
「894年遣唐使廃止」は日本を変える出来事ではなかった。
列島を取り巻く大海原をたくましく乗り越え、「外」と日本を繋ぎ続ける人たちがいた―
利を求め海を闊歩する海商たちと、
彼らの助けを得て、最新の知識を求めて大陸へ渡ろうとする僧侶たち。
多くの記録を史料に残した僧たちの足跡を辿ることで、海域交流の実相に迫り、歴史世界としての東シナ海を描き出す!
[本書の内容]
序章 中世日本と東シナ海
第1章 「遣唐使以後」へ
最後の遣唐使、出発
海商の登場
「遣唐使以後」の入唐僧たち
第2章 古代から中世へ
平安王朝の対外政策
帰国しなかった僧たち
密航僧の出現
第3章 大陸へ殺到する僧たち
「中世」の始まり
日宋仏教界をつないだ人脈―入宋僧円爾
日元関係の波紋と仏教交流―入元僧龍山徳見
第4章 「遣明使の時代」へ
混乱の海、統制の海
仏教交流の変質
補章 遣明使の後に続いたもの
※本書は2010年に講談社選書メチエより刊行された『 選書日本中世史4 僧侶と海商たちの東シナ海』を原本とし、改訂を加え補章を付して文庫化したものです。
感想・レビュー・書評
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/768306詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分用メモ;
983年(永観元年)、奝然、宋に渡った。天台山を巡礼した後、汴京(べんけい)を経て五台山を巡礼している。太宗から大師号や新印大蔵経などを賜って日本への帰途についた。途中でインドの優填王(うでんおう)が造立したと言う釈迦如来立像を模刻し、胎内にその由来記などを納めて、986年(寛和2年)に帰国した
988年、弟子の嘉因を鄭仁徳の船で派遣。
990年、帰国。
1003年(長保5年)寂照、宋に渡海し、蘇州の僧録司に任じられ真宗(しんそう)から紫衣と円通大師の号を賜った。 -
選書メチエで刊行されたものの再刊。補章として遣明使以後を追加し、僧侶の往来を軸に東シナ海における交流史を描き出す一冊。交易の在り方に規定される当時の宗教世界の一側面が感じられて面白い。
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[本書の内容]
序章 中世日本と東シナ海
第1章 「遣唐使以後」へ
最後の遣唐使、出発
海商の登場
「遣唐使以後」の入唐僧たち
第2章 古代から中世へ
平安王朝の対外政策
帰国しなかった僧たち
密航僧の出現
第3章 大陸へ殺到する僧たち
「中世」の始まり
日宋仏教界をつないだ人脈ー入宋僧円爾
日元関係の波紋と仏教交流ー入元僧龍山徳見
第4章 「遣明使の時代」へ
混乱の海、統制の海
仏教交流の変質
補章 遣明使の後に続いたもの