- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065215517
作品紹介・あらすじ
<働き方が変われば、評価も逆転する>
コロナショック以降、多くの企業がテレワークをはじめとした、新しい働き方を模索してきました。
そして働き方が変わるのと並行して、社員の評価も大きく変わってきました。
これまで評価が高かった人が、結果を出せず評価を下げる一方で、それほど目立なかった人の評価が上がるという逆転現象すら起きています。
これは働き方の評価基準が変わったからにほかなりません。
つまりビジネスというゲームのルールが変わったということです。
ルールが変わったにも関わらず、旧ルールで勝負していても評価されないのは当然のこと。本書では、コロナ後の新しい働き方の「新評価基準」を示し、いかにして攻略するのか、わかりやすく紹介します。
【目次】
●序章「コロナ後」の変化にあなたは対応できているか?
●第1章「コロナ後」を生き残る「目標管理」の新基準
●第2章 上司・同僚を動かす「報連相」の新基準
●第3章 成果をあげ 自分を磨く「時間管理」の新基準
●第4章 しかけて発揮! 「チームワーク」の新基準
感想・レビュー・書評
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196冊読了。
コロナ禍で働き方が変わり、目標管理・報連相・時間管理・チーム貢献が自らできる人が求められる。
デジタル・簡潔に上司から言われる前に報告する、ゴールの形(アウトプット)を擦り合わせてから作業する(目標管理の評価も同様)、リーダーシップはパワー系から参画型へ。時間管理で重要なのは、他者と一緒にする仕事ではなく自分1人でする仕事。
なるほど、もっともな気がして腑に落ちた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
基本的な仕事の仕方(報連相や目標設定・時間管理など)を、コロナ下の働き方でどう変えるべきか、わかりやすく説明してくれる。テレワークや働き方が変わって、自分も変わったかなと思っていたが、もう少しきちっと変わらないとダメだなと気づいた。
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これからの時代の働き方のありかたを考えることができる本です。
リモートワークが進み、チームのメンバーと一緒にいる機会が減ると、これまでわかっていたことが、報告や相談がないとわからなくなることが増えます。
報告や相談、コミュニケーションの方法を変えていかないと、成果に影響し、評価のされ方も変わってきます。
目標管理、報連相、時間管理、チームワークの4つの視点で、さまざまなニューノーマルの時代の仕事術がその必要性とともに紹介されています。
リモートワークが進んだがやり方に戸惑っている方だけでなく、まだ導入していないがこれから導入が予測される方にとっても使える1冊ではないでしょうか。
【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】
「①チーム業績にダイレクトにつながるメイン業務に関するもの、②いままでやっていなかった新たなこと(『しかける仕事ぶり』を感じさせる)、③自分がやってみたいこと(先の2つがあるのでメインから少々離れていても許される)、の3つの目標を作り、期待に応えつつ自分のやりがいも作る。」
「常に一緒にいるわけではないので、成果はアピールすべきものになる。アピールが苦手でも、『成果をきちんとプレゼンし、理解してもらう』という意識を持つ。①成果を数字で話す、②やったことを話す、③その中で工夫したことを話す、という3つがポイント。特に③を意識すると、新しいチャンスを得やすい。未達成の場合は、詫びた上で、原因をあくまで自分に責任があるという言い方で報告する。」
「一日の時間の使い方を、自分が『ノッて仕事ができる』プライムタイムで考える。たいてい、午前1時間、午後1時間程度あるので、その時間帯を覚えておき、一人での『質を上げる仕事』『量をこなす仕事』を優先する。」
→組織で働く人だけはなく、個人事業主や副業人材など個人で仕事を請け負う人にとっても使えることを選んでみました。それぞれを、目標設定、プレゼン、時間管理の基本の1つとして覚えておくとよいと思います。
【もう少し詳しい内容の覚え書き】
・コロナ後に求められる人材は、「目標管理がきちんとできる人」「優れた報連相ができる人」「時間管理をはじめとしたセルフコントロールができる人」「難しくなるチームワークにおいてチームに貢献できる人」の4点を押さえている人材。意図してよりレベルの高い行動を起こせば、もっと高い評価も得られる。
・ビジネススキルは4つに分けられるが、これからは求められるものが変わる。
①コンセプチュアルスキル(考える力)は、理解力、問題解決力から、創造力・企画力、文章表現力に。
②ヒューマンスキル(コミュニケーション力)は、対面型コミュニケーションや牽引型リーダーシップから、非対面コミュニケーションやファシリテーションスキルに。
③テクニカルスキル(業務遂行能力)は、業務知識・技術やパソコンスキルから専門知識・技術や各種ツール活用に。
④人間力(個人特性)は、活力や気力・体力から目標達成意欲、思いやり、セルフマネジメントに。
○「目標管理」の新基準
・これからは、仕事ありきのジョブ型雇用に向かい、業績評価の比重が高まり、ハードな目標管理が人事施策の中心になる。目標の達成度が評価にダイレクトに反映され、これまでの感覚だと通用しない。
・①チーム業績にダイレクトにつながるメイン業務に関するもの、②いままでやっていなかった新たなこと(「しかける仕事ぶり」を感じさせる)、③自分がやってみたいこと(先の2つがあるのでメインから少々離れていても許される)、の3つの目標を作り、期待に応えつつ自分のやりがいも作る。
・目標は必ず数値化する。中でも金額換算がポイント。ジョブ型雇用では目標管理が厳格に運用され、評価しやすい目標が求められ、成果指標にならない表現では承認されない可能性がある。成果の切り口は、Q(品質)、C(コスト)、D(納期)、S(売上)、P(利益)の5つで考える。単純に金額換算できないQとDは、不良品が出た場合の損失や納期短縮時の人件費削減効果を出すなど工夫する。
・常に一緒にいるわけではないので、成果はアピールすべきものになる。アピールが苦手でも、「成果をきちんとプレゼンし、理解してもらう」という意識を持つ。①成果を数字で話す、②やったことを話す、③その中で工夫したことを話す、という3つがポイント。特に③を意識すると、新しいチャンスを得やすい。未達成の場合は、詫びた上で、原因をあくまで自分に責任があるという言い方で報告する。
○上司・同僚を動かす「報連相」の新基準
・リモートだと状況把握がしにくいため、報連相を求められることは増える。「自分は個人事業主、上司はクライアント」と切り替える。顧客と同様の感覚で報連相を行うのが自分のため。プロセス評価で報連相の位置付けが高くなるので、優れた報連相はこれまでより評価を上げるインパクトになる。
・サービス度の高い報告をするための原則は「結論から」「ひとことで」はじめること。結果より中間報告のほうが喜ばれる。状況に変化があった、納期が長い仕事の区切り、終了のメドがついた、という3つの場合に報告する。
・相談するかどうかは、チームの業績への影響度で線引きする。影響の小さいものは自己判断。どちらか迷った場合は、「考えた解決策つきの相談」とすると、上司の判断の負担感を軽くできる。
・他者の経験やスキルを自分のものにして成長するには、巻き込みが必要。メールやメッセンジャーを使い、相手に警戒されず距離を詰め、頃合いを見計らって依頼する「相談」というアクションが有効。
○成果をあげ自分を磨く「時間管理」の新基準
・時間管理は、「自分一人でするもの」のほうが大切。「他者と一緒にするもの」は自然と意識しやすいし、他人がスケジュールに入れてくれることも多い。自分だけでやることは納期しか決まっていないので、自分で「いつはじめるか」をスケジュールに入れ、守らないといけない。
・重要度は「チームの業績への影響度」で判断する。緊急度は低くても、成果に繋がり、自分自身のレベルアップにつながるプロジェクトを優先する。
・「提出日」を設定して管理する。納期より早く終わることを意識しておけば、トラブルにも対応できるし、「仕事が早い人」という印象も与えられる。
・一日の時間の使い方を、自分が「ノッて仕事ができる」プライムタイムで考える。たいてい、午前1時間、午後1時間程度あるので、その時間帯を覚えておき、一人での「質を上げる仕事」「量をこなす仕事」を優先する。
○しかけて発揮する「チームワーク」の新基準
・自分のためにも、目標の背後にあるリーダーの意図を知っておく。顔を日頃合わせていないとわかりにくい。「ワンオンワンミーティングの場」が聞きやすい。
・フォロワーシップで最も重要なのは「主体性」。協調性より大事。リモートワークだとメッセンジャーツールを使うが、人目が気になりにくいので、フォロワーシップを発揮しやすくなる。積極的な発信が評価につながる。
・これからのリーダーシップに求められるのは、メンバーにチームへの参画を促し、自主的に行動するように促すこと。強い指示で動かすティーチングではなく、問いかけ、意見を引き出し、自ら動くように仕向けるコーチングで指導する。これまでリーダーシップ不足と言われてきた人も、ファシリテーションスキルを身につけて発揮すればチャンスとなる。 -
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