二人がいた食卓

著者 :
  • 講談社
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065218747

感想・レビュー・書評

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  • 何か全体的にもやもやする

    誰も悪くない、食の相性が悪かった
    仕方ないだけに、救いがない

  • 親しみやすくて残酷な話
    泉は、旺文はどう振舞うのが良かったんだろう…お互い歩みよらなかったわけじゃない。一緒にいる努力を全くしなかったわけじゃない。
    根本的な価値観の不一致?
    これって乗り越えられるのか?

    そういったことを考えさせられる良い一冊でした。

  • 心がざわざわし、そのざわつきは頁を捲る毎に増長して行く。
    食がテーマでこんなにも不穏な作品は珍しい。

    旺介と泉は同じ会社に勤める20代の夫婦。
    泉はコレステロール値が高い夫を気遣いヘルシーな食事作りに気持ちを注ぐが、かたや夫は偏食でファミレス舌。

    エスカレートして行く泉の料理と対照的に徐々に心が冷えて行く旺介。

    この食事作りは夫の為なのか自己満足なのか、私には執着に感じホラーの様にすら思える。

    旺介の気持ちも分からなくもないが、彼が取ったある行動には嫌悪感を抱いてしまう。

    たかが食、されど食、さじ加減を誤ると待っているのは破滅。

  • 悲しい話。
    だれも悪くない。

  • 2022.11
    終始重苦しかった。食の好みも生活リズムも人に合わせるのは難しい、結婚向いてないなと思った。

  • 自分も主婦で、ご飯を1人で作っているからこそわかる気持ちがあった。泉に肩入れして読んでいたので、辛かった。

  • ただ相性が合わなかった二人の話という感じ
    得るものはなく、苦しいだけの物語だった

  •  夫婦のすれ違いを描いた作品。

         * * * * *

     そもそも最初からかみ合っていない夫婦でした。食の好みの違いは大きい。夫婦仲を左右するに十分です。
     それでも互いの嗜好は恋人時代からわかっていたことだと思います。そこに目をつぶってでも結婚しようと決心したのなら、やはり譲り合うべきでした。

     とはいえ、マヨラーとは食卓をともにしたいと思わないし、泉の押しつけがましさや嫉妬深さには興醒めだし、どっちもどっちの夫婦模様ではありました。
     だから関係が破綻してゆく様子にも同情も共感もさほど湧きませんでした。

     最後に、自身の未熟さや浅はかさに気づき、吹っ切れた泉の描写で少し救われた気がしました。(生育過程での事情には酌むべき点はあるものの、そのツケを生涯の伴侶に求めるのは違うと思います。)
     その折り合いをどうつけるのか。泉のその後の話を読みたくなりました。

  • 読んでいて、切なくなった。

  • この作者の「給食のお兄さん」が面白くて、今回も手にとってしまいました。
    うーん、食の好みとかは難しい。
    少しずつすれ違っていくこと、夫婦だとありますよね。
    どうにかハッピーエンドになって欲しいと思ってましたが、残念だった。でもそれぞれ新しい生活が始められて良かったなぁっと思いますよ。新しいことをするのってホントに労力使いますよね。

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著者プロフィール

東京生まれ。1996年、脚本家デビュー。1999年、テレビドラマ「入道雲は白 夏の空は青」で第16回ATP賞ドラマ部門最優秀賞を受賞。2013年、『給食のおにいさん』で小説家としてデビュー。同作はシリーズ化されている。他著に、『キッチン・ブルー』『イメコン』『バー極楽』など。

「2020年 『二人がいた食卓』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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