百人一首 うたものがたり (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 107
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065227909

作品紹介・あらすじ

多くの日本人にとって、もっともなじみのある和歌集といえば『百人一首』。
千年の時を超えて愛されてきた歌集を、現代を代表する歌人・水原紫苑が中世と現代を行き来し、一首ごとにやさしく丁寧にときほぐします。
初学者も大人も楽しめる100のストーリー。

●百人一首を選んだ藤原定家のプラン
●「恋の歌」が天皇の「使命」
●「鹿」の妻は「紅葉」か「萩」か?
●桜の名歌にみる「生の哲学」
●いかにして小野小町は千年のアイコンとなった?
●『源氏物語』と「あはれ」の美学
●西行と定家の嫉妬心
●小野小町のスピリットが宿る俵万智
●赤染衛門と和泉式部、二人の友情
●定家の父が詠んだ、「老いのエロス」
●カルタ取りに使える「決まり字」

……など、テーマは盛りだくさん。
簡単でいて、読むだけで日本古典文学の神髄まで学べる一冊。
ことばの豊かな世界がここにあります。

感想・レビュー・書評

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  • 百人一首は記憶力ではなく教養を試されるもの | BLOGOS
    https://blogos.com/article/524598/

    『百人一首 うたものがたり』(水原 紫苑):講談社現代新書|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000350447

  • 講談社のPR誌『本』の連載に加筆したもの。見開き2頁に1首ずつ、コンパクトに紹介されていて、どこからでも目を通すことができる。歌の鑑賞だけではなく、定家がその歌を採った理由(場合によっては、もっと優れた作品があるのになぜをそれを採らなかったのか?)とかにも話が及んでいて、楽しく読めた。

    ちなみに、各首の左下にはかるたの「決まり字」が書かれている。「むらさめの露もまだひぬまきの葉に」であれば「む」、「わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと」であれば「わたのはらや」。こういった趣向も面白い。

  • これも,古文の副読本にして良いくらいおすすめ
    文法はおろか教科書や参考書読んでも理解し辛い掛詞を文法アレルギー人間ですら(要は私(笑))理解出来るくらい丁寧に解説。おまけに歌が詠まれた背景も簡潔に説明しているから奈良〜院政期の学習にもなるという一石二鳥。有名な小町や業平、和泉式部の歌は当然優れているけど、改めて読むとあちこちに韻の響きが素晴らしく良いなあと思える和歌が沢山。中学の時殆ど説明も無くひたすら覚えろ と強制されたので何となく苦手意識があったがこれを読んで大分緩和されました

  • 読み終わるのが勿体なくて、ちびちびと読んできた。うたの背後にある物語を知っていくのは楽しい。
    文末に添えられた水原さんのひとことがなんともよい。

  • 【静大OPACへのリンクはこちら】
    https://opac.lib.shizuoka.ac.jp/opacid/BC0619036X

  •  講談社のpodcastで紹介されていたので手に取ってみました。歌人水原紫苑さんによる「百人一首入門書」です。
     私も高校時代には百人一首をすべて暗記させられましたが、今、それから40年以上経ると本当に誰でも知っているような有名な数首しか憶えていません。
     それではいかにも情けないので、ちょっとおさらいをしてみようと手に取ってみまたのですが、やはり歌を味わうのは難しいですね。現代語に訳して頭で理解しようとしてもまったく楽しくありません・・・。

  • 2021/9/25

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/756733

    最もなじみのある和歌集について理解を深める!
    日本の文化、言葉の豊かさに触れよう。
    百人一首の入門書としてもふさわしい一冊。

  • 百人一首関連本
    いったい何冊目だろう笑

    ちはやふるの影響で百人一首に興味を持ち始めて、いろいろと読みあさってます!
    百首の解説が分かりやすく書いてあります。
    書いてある内容も難しくなく、読みやすい一冊だと思います。
    現代の短歌も載せてあり、そこは今まで読んだ本にはなかったから新鮮でした!

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著者プロフィール

1959年横浜市生まれ。

早稲田大学第一文学部仏文科修士課程修了。春日井建に師事。
90年『びあんか』で現代歌人協会賞受賞。
99年『くわんおん』で河野愛子賞受賞。
2005年『あかるたへ』で山本健吉文学賞・若山牧水賞受賞。
17年「極光」で短歌研究賞受賞。
18年『えぴすとれー』で紫式部文学賞受賞。
20年『如何なる花束にも無き花を』で毎日芸術賞受賞。
『女性が作る短歌研究』を責任編集。

「2023年 『天國泥棒 短歌日記2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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