- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065228388
作品紹介・あらすじ
猟奇的な連続爆弾犯のアジトで発見された、心を持たない男・鈴木一郎。逮捕後、新たな爆弾の在処を警察に告げた、この男は共犯者なのか。男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが……。そして、男が入院する病院に爆弾が仕掛けられた。
あらゆる感情が欠落した男。男の正体の解明に挑む精神科医と共に事件の核心にたどりついた刑事が見たものとは。
全選考委員が絶賛した超絶の江戸川乱歩賞受賞作。2000年週刊文春ミステリーベスト10 第1位。
感想・レビュー・書評
-
精神鑑定医鷲谷真梨子が、謎の男「鈴木一郎」の正体を探るのがメイン。真梨子はよくいえば行動力があるが、若干暴走気味な気がしなくもない。「鈴木一郎」の今後の活躍?に興味が湧く。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ある意味、スーパーマンですね。
主人公はこのまま何処にいくのか。
人を殺し続けるのかな。
続きが気になりますね。 -
えー!!続くの!?ってビックリしました。先がめちゃくちゃ気になります!鈴木一郎は何者なのか?これは、映画のポスターが思いっきりネタバレしてるせいで、大体の見当はついてしまったんですが、それでも楽しめました。何はともあれ、早く続きをよまなくてはっ!!
-
話の内容としては面白かった。単純にひとつの病名として括るには説明し難い男を、医療の面から推測し、過去の人脈から繋ぎ合わせ、男の正体に迫っていくのは面白かった。そこに精神科医の感情も合わさるので専門的な医療用語もたくさん出てくるが、そこは難なく物語として入ってきた。
ただ、自分の好みの話になってしまうかもしれないが、描写の描かれ方がひとつの描写にたいして例え話や比喩表現がいくつも文章として羅列され、物語を進めていく上でひどく回りくどいと感じた。(正解を見せるまでにCMを何個も挟まれるような焦れったい、それほんとにいるのか?もっと端的でいいじゃないか。と感じる場面が多かった)
好みの感覚も違うと思うので、ピッタリハマる人は居るかもしれない。
ただ殺人犯を追う。というミステリーはよくあるが、殺人犯と一緒に居あわせた謎の男の方を解き明かす事で間接的に事件が終息に向かう。という内容は斬新で面白かったので、この評価に。 -
連続爆破犯人の仲間だと思われ逮捕された鈴木一郎とは一体誰でどんな人間なのか?
精神鑑定をする事になった真梨子はそれを探し求める
記憶力・知能・身体能力抜群だが感情が無い人間
ロボットの様かな?と思ったら過去の彼は生きて行くのが困難な状態で驚きでした
この先彼はどう変わって行くのでしょうか? -
鈴木一郎の過去が徐々に明らかになっていくことの興味と爆弾犯緑川が仕掛ける爆弾の仕掛けなどはらはらドキドキはするのだが結末がちょっとあれれ?って感じ。
-
個人的にあんまり終わり方がすっきりせず。
謎が多くて理解できず…
展開は早くて読みやすかったです。 -
恐るべき記憶力と知能、肉体を持ちながら感情を持たない、哀しき殺戮のダークヒーロー。
-
随分と久しぶりの再読。
映画のインパクトが強すぎるけど、原作は原作で面白い。