キツネ目 グリコ森永事件全真相

著者 :
  • 講談社
3.62
  • (21)
  • (37)
  • (53)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 541
感想 : 44
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065231296

作品紹介・あらすじ

147通にも及ぶ膨大な脅迫状、600点以上の遺留品、さらには目撃、尾行までされながら、ついに時効の彼方へと逃げ込んだ「グリコ森永事件」犯人グループ。
その中心人物、かつ司令塔となったのが、「キツネ目の男」だった。
グリコの江崎勝久社長を自宅から拉致して監禁、身代金を要求するという「実力行使」から、青酸入りの菓子と脅迫状の組み合わせによって裏取引し、企業からカネを奪おうとする「知能犯罪」、そしてメディアや世論を巻き込んだ劇場型のパフォーマンスまで、日本の犯罪史上に残る空前絶後の事件だ。
しかし、犯人グループは、その「痕跡」を消しきれていなかった。
当時、第一線で捜査にあたった刑事、捜査指揮した警察幹部、犯人グループと直接言葉を交わした被害者、脅迫状の的になった企業幹部など、徹底した取材で事件の真相をえぐり出す。
「少なくとも6人いた」という犯人グループの、役割分担、構成にまで迫る!
「キツネ目と仲間たち」の全貌が、闇の向こうから浮かび上がる――。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 私の子ども時代にグリコ・森永事件が起こった。グリコの社長が拉致監禁されたこと、毒入りのお菓子がばら撒かれたこと、後に容疑者の一人とされる“キツネ目の男”の似顔絵が公開され、子ども心に恐ろしさを刻まれたものだ。でも記憶はそこまで。
    塩田武士著・小説「罪の声」を読んだことがきっかけで、モデルとなったこの未解決事件の真相を知りたくなった。

    犯人グループ×食品企業・警察の攻防戦にマスコミが加わった事件。
    企業への脅迫、警察を揶揄嘲笑した知能犯。
    何度か容疑者に接近する機会があったが逃したこと、犯人にしてみればその運の良さ。
    警察の捜査の問題や反省点・改善、企業の苦渋の決断(企業倫理か防衛か?裏取引した企業もある?)、滋賀県警本部長の焼身自殺、現金の受け渡し役として襲われ利用された被害者の苦悩…等が書かれ、事件の経過や背景は理解できた。
    結局この事件の目的は何だったのだろうか。

    印象に残った言葉
    ─かい人21面相のメンバーは、警察を出し抜き、企業を脅し、多額のカネを奪い取るゲームには勝ったかもしれない。しかし犯罪を憎み、不正を許さない社会の追及には時効がないー
    ─事件後は善良な市民を装い社会に溶け込んできたはずが、身元が割れる恐怖を抱え、怯え暮らさねばならない。その怯えからは生涯逃げることはできないー

    • 川野隆昭さん
      「グリコ森永事件」の時は、僕も確か、小学生でした。(どうやら、僕となおなおさんは、同世代のようですね)

      ニュースで、「毒入り危険、食べたら...
      「グリコ森永事件」の時は、僕も確か、小学生でした。(どうやら、僕となおなおさんは、同世代のようですね)

      ニュースで、「毒入り危険、食べたら死ぬで」などと報道され、子ども心に違和感を強く持ったのを覚えています。

      強く印象に残っている事件です。

      僕も読んでみたくなる書籍のご紹介、どうもありがとうございます
      2023/08/04
    • なおなおさん
      川野さん、おはようございます。
      同年代のようですね(っ´ω`)っ⊂(´ω`⊂ )アクシュッ
      忘れられない事件でした。テレビに出るキツネ目の男...
      川野さん、おはようございます。
      同年代のようですね(っ´ω`)っ⊂(´ω`⊂ )アクシュッ
      忘れられない事件でした。テレビに出るキツネ目の男の似顔絵がとても怖かったです。
      2023/08/04
  • 【感想】
    本書でグリコ森永事件を初めて知ったが、心から驚いた。これほどまで大掛かりな脅迫事件を演出した犯人の知能の高さと、実際に複数の企業から数千万円を奪った実行力の高さ。そして時効まで行方をくらますことに成功した運の良さ。
    脅迫企業の裏で警察が動いていることを犯人に悟られてはならないため、警察は表立って活動できない。その状況を逆手に取り、何度も要求を繰り返しては現金受け取りをキャンセルすることで、警察側を焦らして慎重にさせ、捜査を後手に回らせる。その後「約束を破って警察に通報した罰として、毒入りの菓子を置く」と脅し、株価を暴落させる。そして企業や警察の反応を世間に喧伝することで、「かい人21面相から脅迫が来たときは、警察に届け出るよりも、裏取引に応じるほうが損害は少なくて済む」と他企業に思わせ、秘密裏に金をせしめる。
    企業、警察、消費者の心理を逆手に取って、ここまで見事な大立ち回りを演じられるのが本当に信じられない。間違いなく日本犯罪史に残る劇場型犯罪であり、その詳細を事細かに知ることができるいい一冊だ。

    ――グリコ森永事件を担当した元一課長のひとりも、こう言った。「われわれがそれまで相手にしとった粗暴犯には及びもつかん、計画性と知恵のある連中やった。だから、現金を取りに来た者だけを捕まえるという大方針ができた。周辺をウロウロしている者を引っ張っても、結局、警察が捜査しているのがバレるだけで、うまいこといかん。肝心の主犯を捕まえられんかったら、被害企業への報復がものすごいことになるのは、目に見えている。それに」と、一呼吸おいてから語を継いだ。「現場捜査で失敗すると、警察庁から大阪府警に来ている本部長や刑事部長にキズをつけてしまう。自分たちの責任だけですまんから、この事件、勝負をかけられへん苦しさがあった。選択肢は現行犯逮捕だけやった」
    官僚機構の弊害が生み出した捜査方針は、信じられないことだが、捜査の基本である証拠の収集と現場検証を犠牲にするという事態も生み出していたのである。

  • 世間を震撼させ、未解決のまま2000年2月13日に完全時効を迎えたグリコ森永事件。
    本書は、当時の被害者、捜査関係者などへの丹念な取材により、事件の全体像を明らかにするとともに、主犯格である「キツネ目の男」を中心とした犯人像に迫るノンフィクションである。

    グリコ森永事件については、「どくいり きけん」のシール付きで青酸ソーダ入り菓子が店頭にばらまかれたこと、キツネ目の男の似顔絵が駅前にでかでかと張り出されていたことくらいしか覚えていなかった。先日、本事件を取り上げた『罪の声』を読んで、どんな事件だったのか全体像を改めて知りたくなり、手に取った。

    まず驚いたのが、被害企業が思った以上に多かったこと。事件名から、江崎グリコと森永製菓だけが被害に遭ったのかと思っていたが、丸大食品やハウス食品工業、不二家など、数多くの食品会社が恐喝の被害に遭っている。犯人は江崎グリコと森永製菓を見せしめにして莫大な損害を与え、陰では別の企業に裏取引を持ちかけて大金を得ていた。その巧妙なやり口に薄気味悪さを覚える。
    また、この事件で一般市民が巻き込まれ、誤認逮捕されていたこと、情報共有不足により犯人をあと一歩のところで取り逃がした滋賀県警の責任者が自殺していたことも初めて知り、いいようのないやるせなさを感じた。

    犯人が後で知ったらぞっとしただろう、と思われるほど、警察はきわどいところまで犯人を追い詰めていたようだ。ほんの少しの偶然や歯車のずれ、警察の油断や見込み違いにより、世紀の事件は未解決のまま時効を迎えてしまった。
    しかし著者は、残されたさまざまな痕跡から、最新の技術により本人特定が今からでも可能である、とし、最後に犯人に対してこう宣告する。
    「時効によって罪に問われることがなくなっても、その怯えからは生涯逃げることはできない。」

    犯人には、さまざまな人から大切なものを奪った罪の意識を死ぬまで持ち続けて欲しいと思う。

  • 半年前に読んだ百田尚樹さんの『野良犬の値段』は、
    私が今まで読んだ小説で一番面白かったと言っていいかもしれません。
    レビューの中に「グリコ・森永事件を思い出す」とあって、
    詳しく知りたいと思っていたところ、
    私が読み終えた翌日に出版されたこの本を発見。

    まさに百田さんは、この事件から閃いただろうと思いました。
    企業を恐怖に陥れて大金を巻き上げるところ。
    警察を馬鹿にしているところ。

    しかし大きく違う点があります。
    『野良犬の値段』では、途中から私たち読者は犯人を応援するようになります。
    「グリコ・森永事件」の犯人は、本当に憎たらしい。
    腸煮えくり返ります。

    1985年8月12日犯人から「終結宣言」が届きます。
    その前後、そしてもっと後(wikiで調べた)のことで
    私の心に影響を与えた件を紹介します。

    誘拐されたグリコ江崎勝久社長
    灘中学校・高校の同窓会会長に。

    森永製菓松崎昭雄社長の長女昭恵さん
    当時交際中だった安倍晋三さんとその後結婚

    ハウス食品浦上郁夫社長
    犯行終了宣言がだされた報告を前社長の墓前に行うため日航機に搭乗、御巣鷹山で死す。

    長州出身たたきあげ滋賀県警本部長の山本昌二さん
    終結宣言前の8月7日焼身自殺
    ここは泣いた。

    時効がすぎ、このまま犯人は逃げ切るのでしょうか?

    いいえ!

    〈キツネ目の男に率いられたかい人21面相のメンバーは
    警察を出し抜き、企業を脅し、多額のカネを奪い取るというゲームには勝ったのかもしれない。
    しかし犯罪を憎み、不正を許さない社会の追求には時効がない。
    キツネ目の男と電話の声の女は、70代の年齢となり、
    ビデオの男も50代後半から60代に達している。
    彼らはいまになって、ようやく自分たちの身元が
    明かになりかねない痕跡の多さに気付き、
    愕然としているはずだ。
    しかもその中には、これまでいっさい明かされてこなかった
    キツネ目の男の血液型も含まれているのである。
    栗東でのパトカーとのカーチェイスの末、
    キツネ目の男が乗り捨てた白いライトバンに残された
    遺留品のひとつ、サファリハットの内側には一本の髪の毛が
    突き刺さるようにして残っていた。
    車を乗り捨てる際、キツネ目の男は、サファリハットを脱ぎ捨て
    別の帽子にかぶり直しているが、その用心深さが
    一本の髪の毛を残すことになったのだ。
    約5.5センチのこの髪の毛から、警察は血液型を割り出している。
    理論上、髪の毛が残って入れば最新のDNA鑑定技術をもちい、
    いまからでもこの男を特定することが可能となる。
    尊大な思い上がりで犯行を企て、
    当時10歳前後の男児だけでなく、
    同年齢の言語障害のある男児までを利用した罪とリスクは永遠に消えることはない。
    事件後は善良な市民を装い社会に溶け込んできたはずが
    かい人21面相のメンバーは、この先ずっと
    身元が割れる恐怖を抱え
    怯え暮らさなければならないのである。
    時効によって罪に問われることがなくなっても
    その怯えからは生涯逃げることはできない。〉

    嬉しかったので丸写ししてしまいました。
    このままで終わると思うなよ。

  • グリコ森永事件が起きたときは7歳でなんとなくしか覚えていない。
    映画『罪の声』を見て事件について知りたくなり読んだ。2010年から2011年にかけての執筆ということで本書の内容は最新の情報なのだろうか。警察は2度、犯人を逮捕できるチャンスがありながら失敗している。一般人を利用した一度目のすれ違いは運もあるかもしれないが2度目の高速下での取り逃しは捜査情報の秘匿が裏目に出た…というかそもそもすぐ情報を漏らす大阪府警の体質に問題がある。犯人グループは運がよかった。

    脅迫文はひらがなを多用していたのは知っていたので無学な人間によるものかと思ったが、本書で多く読むうちに正反対の印象を持った。少なくとも無学ではない。金を運ぶ時間を計算していたり用意周到でかつ慎重、かなりの頭脳犯だろう。そして金を欲していながら金に困っていない、だから少しでも異変を感じたらサッと手を引ける。


    しかし本書ではキツネ目がリーダーとされているのには根拠があるのだろうか。犯人はキツネ目と、脅迫電話をかけてきた35歳前後の女性、二人の男児、ビデオに映った男、運転手の少なくとも6人と見ている。そもそも本当にキツネ目の男が犯人で合っているのか。女の似顔絵はどうか。また、本書では犯人グループが裏取引によってどこかの企業から金を脅し取ったのが事実なようにも書かれているが、その根拠について書かれていないのはなぜか。書けないのか。『罪の声』で動機としていた株価操作については否定されている。

    日本の犯罪史上初の劇場型犯罪といわれる。失態を繰り返し一向に成果を挙げられない警察と、それを揶揄する犯人グループ。当時、後者に肩入れするような庶民がいたとしてもおかしくないが、マスコミが脅迫文を取り上げ過ぎたことで、陽性な、義賊的な犯人像を作ってしまった部分もありそう。キツネ目の男は今も生きていれば70代。生きているのだろうか。

    裏取引で1億払って解決、ただし露見したら社会的信用を失うリスクを取るか、正道を行って100億の損失を出すか、企業経営者としては苦しすぎる選択。事件の概要は掴めたので他の関連書籍も読んでみたくなった。

  • 1984年3月にグリコ社長を誘拐した事件を皮切りに次々と食品企業を強迫した一連の事件に迫ったノンフィクション。ここまでえげつない事件とは知らなかった。誘拐から始まったこの事件はやがて食品に青酸ソーダを入れると言う企業恐喝に発展する。この前代未聞の事件が80年代という社会が飽和した時に起こったというのはある種の必然だったのかもしれない。

  • 小説「罪の声」は以前読んでいて映画も観ていたが、
    グリコ森永事件に関しては、当時かなりの割合で新聞でキツネ目の似顔絵を見ていた…の記憶のみ。
    紙面をじっくりと読んでなかったのかもしれない。

    これは、ジャーナリストが12年もの歳月をかけて取材したもので年表と地図でも詳細に記している。
    それだけでも世間をかなり騒がせた事件だとわかる。

    そして知らないことも多く、グリコ森永だけではなく、他にも被害にあった企業があったこと。
    一般市民が、犯人に拉致されたこと。誤認逮捕されたこと。
    そして滋賀県警本部長の悲劇…なんともやるせない気持ちになる。

    このような事件は二度と起きてほしくない。

     

    • チーニャ、ピーナッツが好きさん
      湖永さん、こんにちは!
      コメント、はじめましてですね(^^)
      私は「罪の声」の映画だけ観てまして、小説は厚くて読めてないのですが、興味があり...
      湖永さん、こんにちは!
      コメント、はじめましてですね(^^)
      私は「罪の声」の映画だけ観てまして、小説は厚くて読めてないのですが、興味がありこちらの本のレビューを読ませていただきました。ありがとうございます。
      そして、たくさんのいいねとフォローをしていただきありがとうございます。
      湖永さんはたくさん読まれていてレビューされていて、凄いです!
      こちらからもフォローさせていただきます!!
      どうぞよろしくお願いします〜♡
      2023/07/28
    • 湖永さん
      チーニャさん こんにちは。

      コメントありがとうございます。
      そして、たくさんのいいね。ありがとうございます。

      世間を騒がせた事件をもとに...
      チーニャさん こんにちは。

      コメントありがとうございます。
      そして、たくさんのいいね。ありがとうございます。

      世間を騒がせた事件をもとに書かれた小説のレビューは、なかなか難しくて今振り返ってみると赤面ですね〜。

      チーニャさんのレビューに及ばないですが、いろいろ参考にさせてもらって、まだまだ未読の本を少しずつ読んでいけたらと思っています。

      これからもよろしくお願いします。
      2023/07/28
  • これだけの関係者に話を聞いて細かく取材して…というのは並大抵ではないと思って読んでいたら巻末に本の出版まで約10年と書かれていて納得。
    被害を受けた会社の中心人物、襲撃事件の被害者、当時捜査に携わった警察関係者、マスコミ関係者、犯人として嫌疑をかけられた人たちまでと、とにかくすごいとしか言えない。

    私はかなり幼い頃の事件なのでほとんどこの騒ぎを覚えていないけれど、今知れば知るほどに被害会社や被害者はもちろん食の安全を脅かされた一般家庭もパニックだったろうと思う。結局ギリギリのところで犯人は捕まらず完全な時効を迎えてしまった。今も生きていれば普通に生活しているのかと思うと恐ろしくもあり、生きているうちに真相を語ってほしいと思う部分もあり複雑な気持ちになった。
    犯行に使われた電話の声の子供も、おそらく私より少し年上ぐらい。その当時は意味が分からなくても、きっと今でも記憶に残ってるんじゃないだろうか。その子達が今何を思って生活しているのかと思うとやはり複雑な気持ちになった。この犯罪が直接人を殺したりはしていないけれど、責任を感じて自殺してしまった警察関係者や襲われた事で心に傷を負い人生が変わってしまったカップルの話を読むと、誰も傷つかない犯罪なんてないんだなと改めて思った。

  • 生まれる前に起きた事件で詳細を知らなかったこともあり、まるでフィクションかのように読みました。まさに劇場型犯罪。読む手が止まりませんでした。こんな壮大な犯罪を完全犯罪にした犯人達はすごい…当時の捜査に後悔や反省があると知ると警察も所詮人間の集まりなんだなと感じます。
    食の安全はこんなに脆いものだったのかと驚愕するとともに、犯人にお金を払うべきか犯罪に屈せず業績悪化を受け入れるか、被害企業の苦悩を想像すると、こんな事件があっても持ち堪えた被害企業に敬意を表します。

  • 新聞の書評で知る。

    渾身のノンフィクション。

    警察関係者、間接的な被害者、脅迫を受けた企業関係者への取材を通し、「今だから語れる事件」を時系列にまとめてある。

    感じたことは
    ・県をまたがる広域捜査が圧倒的に苦手である
    ・前例がない犯罪も苦手である
    ・捜査手法に偉い人が絡むと後手に回る

    ことである。

    小説「罪の声」でも滋賀県での捕り物が取り上げられ、ここから潮目が変わったとあるが、実際の事件でも滋賀県の1件から潮目が変わる。

    また、今まで誰も死んでいないと思っていたが、この件で滋賀県警の本部長が定年間際で焼身自殺という衝撃的な最期を遂げたことは知らなかった。

    金の受け渡しで子供の声が使われたことは事実。
    生きていれば40代後半になっている。
    「罪の声」のような不幸な人生を歩んでいないことを願うばかりだ。

全44件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1955年、和歌山県生まれ。ジャーナリスト。2004年、『年金大崩壊』『年金の悲劇』(ともに講談社)により講談社ノンフィクション賞を受賞。同年「文藝春秋」に掲載した「伏魔殿 社会保険庁を解体せよ」で文藝春秋読者賞を受賞。2020年『裁判官も人である 良心と組織の狭間で』(講談社)によって日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した。
他の著書に、『われ万死に値す ドキュメント竹下登』『血族の王 松下幸之助とナショナルの世紀』(ともに新潮社)、『新聞が面白くない理由』『ドキュメント パナソニック人事抗争史』(ともに講談社)などがある。

「2021年 『キツネ目 グリコ森永事件全真相』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岩瀬達哉の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×