- Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065231784
作品紹介・あらすじ
【対象:小学校高学年以上】
「天山の巫女ソニン」シリーズでニュー・ファンタジーの旗手としての地位を確立した菅野雪虫が、アイヌ神話をモチーフに描いた長編ビルドゥングスロマン『チポロ』。その続編『ヤイレスーホ』に続く、第三作目!
あのときの少年と少女、そして神々に、また会える!
『ヤイレスーホ』では復讐に燃える少女だったランペシカ。数年が経ち、ランペシカもチポロのあとを追う弓の名手に成長。しかし、かつて復讐の力を求めたヤイレスーホの記憶がランペシカの心に影を落としていた。
一方、チポロとイレシュの子には何か不思議な力があるようで……?
神々と人間の関係にもスポットライトを当て、人間の愛おしさ、愚かさを描き切ったアイヌファンタジー『チポロ』三部作、ここに堂々完結!!
感想・レビュー・書評
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大好物の古代ファンタジーもの!!
三部作だと知らずに読んでしまった(いつもとおり。)
前作も読みますね…。
どこまでも交わらない超悲恋もの、という認識。
こんなに全員が片想いなの、久々に読みました。
前作までを読んでからまた、感想更新します。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アイヌを題材にしているファンタジーということですが、アイヌの知識を持っていないのでどのへんがアイヌかわからず読みました。知識なくても面白かったです。
チポロはわかりやすい英雄譚、ヤイレスーホはこじれた蛇(魔物)の恋愛とランペシカの登場、ランペシカは菅野さんらしく、(生まれた環境によって)ひねくれた性格をしたランペシカがチポロやヤイレスーホと関わり合って、学んでいく話です。
ヤイレスーホの境遇があまりにもやりきれなくて、一番好きなキャラかもしれません。魔物の心理描写はないのですが、人間側から拒否されたり受け入れられたりするときの対応でこう、ポロリと見え隠れする心があまりにも虚しくて。 -
続編出てたんか…
どこまでも悲恋の男、ヤイレスーホ……
あとチポロ3部作って結局シスコン雷神の人間への壮大なやっかみなのかも分からんな… -
弓の名手チポロを目標に稽古に励む隻腕の少女ランペシカ
かつて復讐の力を求めたヤイレスーホの記憶に悩まされながらも、チポロの妻イレシュ、その弟マヒトたちとススハム・コタンで平和に暮らしていた
あるときチポロとイレシュの幼い娘レラに不思議な力があらわれる
ときを同じくして村に姿を見せたヤイレスーホ
北の地ノカピラに起きた大異変がもたらした災いに人間と神々の思いが交錯し、ススハム・コタンに風雲急を告げる
『天山の巫女ソニン』の菅野雪虫によるアイヌ神話を下敷きにした冒険と成長のファンタジー
『チポロ』(2015年)、『ヤイレスーホ』(2018年)に続く第三作完結編、2021年6月刊