ランペシカ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 112
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065231784

作品紹介・あらすじ

【対象:小学校高学年以上】
「天山の巫女ソニン」シリーズでニュー・ファンタジーの旗手としての地位を確立した菅野雪虫が、アイヌ神話をモチーフに描いた長編ビルドゥングスロマン『チポロ』。その続編『ヤイレスーホ』に続く、第三作目!
あのときの少年と少女、そして神々に、また会える!


『ヤイレスーホ』では復讐に燃える少女だったランペシカ。数年が経ち、ランペシカもチポロのあとを追う弓の名手に成長。しかし、かつて復讐の力を求めたヤイレスーホの記憶がランペシカの心に影を落としていた。
一方、チポロとイレシュの子には何か不思議な力があるようで……?

神々と人間の関係にもスポットライトを当て、人間の愛おしさ、愚かさを描き切ったアイヌファンタジー『チポロ』三部作、ここに堂々完結!!

感想・レビュー・書評

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  • 大好物の古代ファンタジーもの!!
    三部作だと知らずに読んでしまった(いつもとおり。)
    前作も読みますね…。

    どこまでも交わらない超悲恋もの、という認識。
    こんなに全員が片想いなの、久々に読みました。
    前作までを読んでからまた、感想更新します。

  • アイヌを題材にしているファンタジーということですが、アイヌの知識を持っていないのでどのへんがアイヌかわからず読みました。知識なくても面白かったです。
    チポロはわかりやすい英雄譚、ヤイレスーホはこじれた蛇(魔物)の恋愛とランペシカの登場、ランペシカは菅野さんらしく、(生まれた環境によって)ひねくれた性格をしたランペシカがチポロやヤイレスーホと関わり合って、学んでいく話です。
    ヤイレスーホの境遇があまりにもやりきれなくて、一番好きなキャラかもしれません。魔物の心理描写はないのですが、人間側から拒否されたり受け入れられたりするときの対応でこう、ポロリと見え隠れする心があまりにも虚しくて。

  • 「チポロ」シリーズ第3作

    どこかあやふやで読むにつれ増えるもやもや
    なんかテキトーに思えて感情の持って行き場がない

  • 続編出てたんか…
    どこまでも悲恋の男、ヤイレスーホ……
    あとチポロ3部作って結局シスコン雷神の人間への壮大なやっかみなのかも分からんな…

  • 弓の名手チポロを目標に稽古に励む隻腕の少女ランペシカ

    かつて復讐の力を求めたヤイレスーホの記憶に悩まされながらも、チポロの妻イレシュ、その弟マヒトたちとススハム・コタンで平和に暮らしていた

    あるときチポロとイレシュの幼い娘レラに不思議な力があらわれる
    ときを同じくして村に姿を見せたヤイレスーホ

    北の地ノカピラに起きた大異変がもたらした災いに人間と神々の思いが交錯し、ススハム・コタンに風雲急を告げる

    『天山の巫女ソニン』の菅野雪虫によるアイヌ神話を下敷きにした冒険と成長のファンタジー

    『チポロ』(2015年)、『ヤイレスーホ』(2018年)に続く第三作完結編、2021年6月刊

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著者プロフィール

1969年、福島県南相馬市生まれ。2002年、「橋の上の少年」で第36回北日本文学賞受賞。2005年、「ソニンと燕になった王子」で第46回講談社児童文学新人賞を受賞し、改題・加筆した『天山の巫女ソニン1 黄金の燕』でデビュー。同作品で第40回日本児童文学者協会新人賞を受賞した。「天山の巫女ソニン」シリーズ以外の著書に、『チポロ』3部作(講談社)、『羽州ものがたり』(角川書店)、『女王さまがおまちかね』(ポプラ社)、『アトリと五人の王』(中央公論新社)、『星天の兄弟』(東京創元社)がある。ペンネームは、子どものころ好きだった、雪を呼ぶといわれる初冬に飛ぶ虫の名からつけた。


「2023年 『YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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