好きって言って!(1) カレは秘密の王子さま!? (講談社青い鳥文庫)

著者 : 宮下恵茉 はねこと

• 講談社 (2021年8月4日発売)

作品紹介・あらすじ

わたしは中２の高村結。去年から、同級生の天馬エンくんに片思いしてた。
親しくなりたい一心で図書館に通い、少しずつ話しをするようになり……
そして今日、思い切って告白したの！
エンくんは「よろしくね。」って言ってくれた！　最高に幸せ～！
……と思った瞬間、わたしたちの前に、牛のマスクと馬のマスクをかぶった化け物たちが現れた。
なんと、エンくんを迎えに来たという。じつは、エンくんには、本人も知らないヒミツがあって――！　
化け物との約束をクリアしないと、二日後にエンくんがいなくなっちゃう！
絶体絶命、大ピンチ！！
＜小学上級・中学から・すべての漢字にふりがなつき＞

感想・レビュー・書評

[ひげうさぎさんの感想 · 2021年8月16日]

明るく前向きな中学２年生の結(ゆい)

片思いのエンくんに告白してＯＫをもらったのもつかのま、あらわれた牛マスク、馬マスクにエンは閻魔大王の一人息子だと告げられる

つぎの満月までに運命の２人を両想いにして縁を結ぶことができなければ、エンは地獄に連れて行かれてしまう

タイムリミットはあと２日

結とエンは仲良しの奈々ちゃんと翔太くんをくっつけようとダブルデートを計画するが……

《つきあうって、今まで知らなかった相手の一面に気がついていくこと》

『学園ファイブスターズ』完結から８か月
児童文庫からＹＡまで多数の人気作を持つ宮下恵茉が青い鳥文庫でスタートする新シリーズは“ファンタジックなラブコメ”、2021年８月刊

「わたしとつきあってください！」
「うん、わかった。よろしくね、高村結さん。」

冒頭２ページで両想いになる主人公
内気で自分に自信が持てない女の子が困難を乗り越えて恋を成就させていく、という典型的なラブコメ王道ストーリーとは一線を画す設定が興味深い

「告白⇒ＯＫ！」から始まる物語
今後の展開やいかに

著者プロフィール

京都市在住。『ジジ　きみと歩いた』（Gakken）で、小川未明文学賞大賞、児童文芸新人賞を受賞。主な作品に、「竜神王子！」シリーズ、「好きって言って！」シリーズ（以上講談社）、「キミと、いつか。」シリーズ（集英社）、「たまごの魔法屋トワ」シリーズ（文響社）などがある。

「2023年 『ひみつの魔女フレンズ　ふたりをむすぶトクベツな魔法』 で使われていた紹介文から引用しています。」