- Amazon.co.jp ・本 (768ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065249666
作品紹介・あらすじ
首なし死体が発見されたのは、雪が降り積もった夏の朝だった!
20年前に死んだ美少女・和音の影がすべてを支配する和音島。
なにもかもがミステリアスな孤島で起きた惨劇の真相とは?
メルカトル鮎のひと言がすべてを解決する。
感想・レビュー・書評
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これは難解。まるで奇書(;´д`)
『翼ある闇』に続け!
独特の空気感を存分に味わうべき作品。
この作品は賛否両論あるだろうなぁ〜と言うのが正直な感想。
難解な部分がとにかく多い。
自分なりに解釈していいのかしら?と思う描写ばかり。
これが摩耶ワールドなのだ!と言ってしまえばそれまで(〃´-`〃)
孤島、密室、で起こる殺人事件。
しかも首なし。
首なしといえば連想するのは入れ替わり。
ただ、そんな甘い推理では到底置いてけぼりを喰らってしまう(^▽^;)
ピカソの手法などで有名なキュービズムを事細かに説明し、美術、音楽、宗教のような思想を合間にパズルのように入り組ませ、読者を惑わすようなハッキリしない物言いで謎を深めて深めてさらに暗闇に落とす。
無理があると思われる点を、いかにロマンが上回るかにかかった作品だなと勝手に解釈しました。
私はこの作品、好きです。
まさに私の好きなロマンの塊♡⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝
人間とは、こんなもの。
という部分を突きつけられた感じがした。
謎を細分化してじっくり考えて味わえる、奇書のような作品。
次巻は『痾(あ)』
楽しみだ!!ヽ(´▽`)ノ
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Amazon audibleで聴いていましたが…60%位のところで、中断。'23年6月17日。
頑張って聴いていましたが…これはダメ!耐えられませんでした。神父のキュビズムと神学の講釈に、ウンザリです。はっきり言うと、吐き気がしてきました。やっと終わった!と思ったら、また始まりやがる(┛◉Д◉)┛彡┻━┻
……と、中断していましたが…'23年7月2日、ようやく、Amazon audibleで聴き終えました。トータル、約1ヶ月半、かかりました。
でもやはり、「うーん…」という感じです。メルカトル登場のエピローグも、僕のアタマでは、「???」です。まあ、そういう事かな、とも思いましたが(。•́︿•̀。)
僕にとっては…とにかく、無駄に長い!正直、退屈だったし、上記の、「キュビズム」のくだり、必要?
映画のくだりも、やはり「???」。足跡の無い雪の密室?のトリックも、「オイオイಠ︵ಠ」←「鮎最後の事件」の、密室トリックと同様の感想。
エンタメ小説としては、僕には難解?過ぎました。
続編、どうしようか…アタックしてみようか?残りの人生は、短いしなぁ…(༎ຶ ෴ ༎ຶ) -
どうしよう、よくわからない…とずっと思っていたのが皆様も同じような感想で安心した。ブクログのありがたさを一番感じた作品だったかもしれない。
癖の強さはともかく、釈然としない度合いが強すぎた。次シリーズは少し時間を置くかもしれない。 -
20年前に何があったのか...
20年ぶりに集まった男女を襲う惨劇。
雪による密室、首を斬られた死体。
巻き込まれてしまった記者見習と女子高生...のはずが...
「いったい何なのだ...
いったい何なのだ...」
本当にこれでした!
読めば読むほど謎が深まるのに、解決されたのは事件のみ。
知りたい謎は多過ぎるけれど、考える、想像する、理解するということなのでしょうか。
そして、最後の三ページでこの本がシリーズだったことを思い出しました。 -
ひたすら長い760ページ。人がようやく死ぬのが244ページ、普通なら終わってるよ。
ただ、なんか小難しいことが小気味よい文体で難しい単語とともに語られるので、文章読むのは楽しかった。760ページも読んだのになんだか訳わかんないで終わったのが自分的にやるせなかった。でも、モヤモヤしてるから、次も読むのかなぁ。きっと最後まで報われないんだろうなぁ。
作中時系列はあとがきによると本作→「痾」→「翼ある闇」だそうです。 -
ノベルスで読了。
ラストで謎が解けたような気になるが、よく考えるとわからないところが多々残る。それなのに妙に惹きつけられてしまう。 -
まさか解決編が明示されないとは思わなかった。「この作品は読者の考察がそのまま解答になりうる作品である。」という風に感じ、問題作を書き続ける作者ならではの傑作だなと感じた。これは確かに「ドグラ・マグラ」「黒死館殺人事件」「虚無への供物」、そして「匣の中の失楽」に続く第五の奇書といっても過言ではないといえる作品だ。