朱色の化身

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065249994

感想・レビュー・書評

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  • 真相に近付いていくほどに胸は苦しくなるのにそれと同時に抱えていたものが解き放たれていくような開放的な気持ちにもなっていくのが不思議だった。

  • 芦原温泉で実際にあった大火事を背景に展開。
    始めはインタビュー形式で進むため、
    途中読むのをやめようと思った。
    後半物語が重なり始めると、
    一気に読み込む。

    もう一度始めから読むと、
    また違うかも。

  • ドキドキしながら読んだ
    だんだんわかってくる珠緒
    最後になってわかる繋がり
    ま~~なんて事!!

  • 個人的な感想。ごめんなさい、かの作家さんは相性悪いみたい。

  • 中心人物がほとんど出てこないのは宮部みゆきの『火車』や乃南アサの『涙』同様です。ゆっくりと小説世界に入り込むと、その様子をうかがう、あたかも自分が同行者になり旅をしているようです。北陸の冬の海を間近に意識しました。

  • 珠緒さんは何も悪くないのに、自分は幸せになってはいけないと、ずっと思って生きてきた。時代的に難しかったと思うが、常識を逸した悪人と関わってはいけない。家族であろうと、なんだろうとどんな手を使っても、痛みを伴っても、法律の範囲内で全力で振り払わないといけない。

  • 結論から言うと読み終わりませんでしたので積読行き

    他のレビューでも書いているのですが、自分はヒトの名前を覚えられないヒトで本作のように多くのヒトが登場する作品はダメでした

    これはノンフィクションなんですかね?
    大火事が起きて、時間軸がしばらく経過してから多くのヒトに話を聞いて、、、なんかゲーム会社にいた女性の事を聞いていたけれども、それが何故だか覚えていないw

    図書館でお借りしていたので時間制限があり、、、一旦返しますが、いずれ電子書籍などのゆっくり読める形で再チャレンジしたいと思います

  • ジャーナリストの主人公が、父親の不思議な
    依頼を受けてそれに纏わる辻珠緒と言う女性に
    行き当たる。
    ゲームクリエイター、元エリート銀行員そして
    京大卒と言う華麗な経歴の辻珠緒の人生が
    色々な人物のインタビューから少しづつ
    謎が解き明かされて行く。
    ミステリアスな彼女の人生は、祖母、母、自分
    と現在まで見えない鎖で繋がっていた。
    段々核心に繋がるそれぞれの人々と玉緒との
    関係そして父の依頼の内容の全貌が明かされる。
    主人公の祖母そして珠緒の祖母どちらも
    時代にそして人生に翻弄され、珠緒もその
    運命の渦に巻き込まれた一人だった。

  • 京大卒のゲームクリエイター辻珠緒。彼女は苦難に満ちた青少年時代を過ごすが、持ち前の賢さを発揮し、福井県随一の進学校から京都大学に進学し、大手銀行の女性総合職第一期入社組となるも、京都老舗の御曹司と結婚し寿退社する。しかし、老舗を継ぐ家に馴染めず離婚後に、幼少の時から大好きではまっていたゲームの世界に入り、ゲームクリエイターとしてヒット作を連発する。そんな彼女が失踪し、フリーライターの大路は記事ではなく個人的に調査を行う。その背景に浮かび上がってきたのは福井の大火、やくざ者の実父と異母兄、義理の父親とその異母弟、高校時代の恩師などの人間関係が複雑に絡み合い調査は難航する。しかし、この著者ならではの僅かな手掛かりから徐々に真相に近づいていく展開がなかなか面白い。ラスト、そもそも大路が珠緒の行方を調べる端緒となった、父からの辻静代を調べてほしいという願いと、珠緒の失踪の繋がりがこの話のキモとなっている。でも個人的には少し物足りなさを感じた小説であった。

  • 最初よく分からない分野の話もあるので読みづらかったけど,読み進めると苦じゃなくなってきて,結末が分かってからもう一回読んだ。実際の事件はこんな感じで見えてくるのかなと思う。
    一読目で真相ってそれ?と思ってしまったけど,それはマスな視点からの感想で省みた。

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著者プロフィール

1979年、兵庫県生まれ。神戸新聞社在職中の2011年、『盤上のアルファ』でデビュー。2016年『罪の声』で第7回山田風太郎賞を受賞し、“「週刊文春」ミステリーベスト10 2016”国内部門第1位、2017年本屋大賞3位に輝く。2018年には俳優・大泉洋をあてがきした小説『騙し絵の牙』が話題となり、本屋大賞6位と2年連続本屋大賞ランクイン。2019年、『歪んだ波紋』で第40回吉川英治文学新人賞受賞。2020年、21年には『罪の声』『騙し絵の牙』がそれぞれ映画化された。

「2022年 『朱色の化身』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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