- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065258026
作品紹介・あらすじ
番外地から最前線へ!「ゆるさ」と「手作り」を武器に、テレビの未来を切り開いてきたテレ東ベスト100番組を気鋭の社会学者が解説。
感想・レビュー・書評
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テレビ東京は、お金や人手がないために不遇の時代を過ごしていたが、平成の時代になってから注目を集め、令和の今では就活生の人気もある。
今回の本では、21世紀に放送されていた番組からベスト100を選んでいる。
テレ東の持ち味として「ユルさ」を挙げている。バブルの頃になると「お祭り気分」を求めて派手になった。
ところがバブルが弾けて、異様とも言える盛り上がり消えた。それがテレ東にとって良かったようだ。古いまま取り残された町が「昭和レトロ」で映える、エモいとして注目されているの似ているなあ。変に流行を追い求めなかったのが幸いだったのかな。
次にテーマからテレ東らしさを浮き彫りにしている。
ユルさと素人
深夜というフロンティアを開拓したテレ東(ドラマとバラエティ)
旅と食
アイドルの庭
真面目なテレ東も魅力
昭和感
アニメとキッズ
テレ東最大の武器、企画力
テレ東に比べてお台場の局は、バブルの頃はブイブイ言わせていたが、今ではサッパリになっている。面白さをどこかに置き忘れたようだ。
いろいろな番組があるが、やはり個性が際立っているのはニュース番組、平日の夜に放送している「ワールドビジネスサテライト」(WBS)だ。WBSは、1988年に開始して以来、経済中心という他局にはない構成だ。他局で取り上げるようなエンタメはほとんど話題にしない。
キャスターは、初代の小池百合子から現在の大江麻理子まで、一貫して女性というのも珍しい。
テレ東の個性はこれからも光り続けそうだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
タイトルで強く関心を持ち、読んでみた。
冒頭のテレ東の歴史でまず驚き、同時に今の番組作りの理由に妙に納得してしまった。
取り上げられている番組は、タイトルは聞いたことがある、観たことがある、知らなかったと様々だが、簡潔かつツボを押さえた解説のおかげで楽しく読むことができた、今後のテレ東にも注目せずにはいられない。