山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る (講談社+α新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065259122

作品紹介・あらすじ

天才ノーベル賞科学者はどう育てられて、わが子をどう育てたか?山中伸弥教授が親友の女医と「子育て論」をはじめて語り合う!
これまで様々な書籍を刊行してきたノーベル賞科学者・山中伸弥教授だが、「子育て」について語った本はまだ一冊もない。どうすればわが子が山中教授のように育つのか?という全国の親御さんに届ける子育て本。
神戸大学医学部時代の同級生であり、山中教授のマドンナだった成田奈緒子医師が、山中教授がこれまで語ったことのない本音を引き出しています。

感想・レビュー・書評

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  • 「早寝早起き朝ごはん」これが一番!──山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る|今日のおすすめ|講談社BOOK倶楽部
    https://news.kodansha.co.jp/9048

    山中教授が同級生の小児脳科学者と語る「子どもの脳を育てる3要素」(山中 伸弥,成田 奈緒子) | 現代ビジネス | 講談社
    https://gendai.ismedia.jp/articles/-/90113

    『山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』(山中 伸弥,成田 奈緒子):講談社+α新書|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000357789

  • 山中先生の名前にひかれて、手に取った。
    子育てを語る、とあったので、どのような子育てをすると、先生のような方に育つのか、興味があった。まぁ、遺伝とか環境とかあるので、それだけまねてもね、ですがどこか参考になれば、と…。
    ・助けてと言えることが自立である
    ・一番は「早寝早起き朝ごはん」
    ・相手の視点に立つ

    忙しくても、できるだけ寝る。という山中先生の言葉にも共感。
    子どもに対して、これからも早寝早起き朝ごはんを徹底していきたい。

  • 書店でチラリと読んだら面白くて購入。

    レジリエンスの話が印象的だった。
    山中先生のコメントを読むといつも周りの人を大切に生きてみえるのが伝わってくる。
    人格者だなぁと思う。


    また折に触れて読み返したい。

  • サクッと読める子育て本。ただ、、前提があります。このお二人はなんと塾に行かずに医学部に合格された方です。(しかもお子さんたちも医学部へ)対談相手の成田先生は母親から褒められたことがないことに苦しみ、自律神経失調症ではないかと思われる症状に苦しみながらも、最終的には母親の代わりに家事をしながら医学部に合格されるというものすごい方。普通じゃできません。なので、「この方ができるんだからうちの子も・・」とは絶対に思わないでほしいと思いました。
    久しぶりに会う同級生のオンライン会談なのに、会話が成立して盛り上がるというのはお二人の会話の引き出しが多いからではと思い、感嘆しかありませんでした。

    ●自立とは
    わたしも、はじめに紹介されていた意味だと思っていました。しかし、成田先生は「助けてと言えること」としておりとても納得しました。「人さまからの目」が厳しすぎて「自分でなんでもできる子どもに・・」と思ってしまいがち。特に、親や周囲から何か言われたことのある人は特にその意識が強いのではないかと思います。「助けて」と言っても助けられる状況にないのが現実かもしれませんが、助けてと言えることは実は自分が成長するためのひとつのステップなのだということに考えさせられました。

    ●本書の作品紹介の記述がよくない
    全体的にお二人の会話の内容からずれており、誇大広告のようになっているように感じます。
    わたしは、本書を読んで、山中教授は自分を天才だと全く思ってないと感じたので、違和感がありました。また、どうすればわが子が山中教授のように育つのか?という視点で読み始めると「ぜんぜん違う」となります。成田先生は女子力は高かったそうですが、山中教授は当時ラグビーに傾倒しておりマドンナとして意識していたようには思えませんでした。。

  • ・自分で選んだことを失敗しては立ち上がって続けて、自信をつける方が重要。
    ・「助けて」を言える子に育てる。
    ・ありがとうとごめんなさいをきっちり言えて、人に寄り添えて、ひとの心を読み取れる人になれたら、どんな職業になっても絶対成功していく。
    ・早寝早起き朝ごはん。
    ・いいことはおかげさま。悪いことは身から出たサビ。

  • 山中先生と、大学の同級生で小児科医の成田先生の対談。子育ての先輩であるお二人の生い立ちや、数々の臨床を見られている成田さんの言葉がとてもタメになる。とともに、お二人とも育った環境や親からの影響力が良しにつけ悪きにつけこんなに心に刻まれているものなのかと。子供がどう受け止めているかなんて一々考えながら毎日を過ごせていたらそりゃ素晴らしい親になれるだろうが、心にそのことを留めておいて気をつけようと我が身を振り返った。

    レジリエンスを育てることと早寝早起き。いい意味での手放し・ほったらかし。私は言うても毎日8時に寝かせろなんて無理無理、新たなプレッシャーを世の中の親に与えないでくれ〜と思ってしまうが、それをまじめに実践しようと猪突猛進してしまう親もいるかもしれない。なかなか寝ない子や、スケジュール管理できない自分にイライラしてしまうとか。育児関連の本の難しさはそこだよなあと変に同情してしまった。

    とにかく山中先生の人柄が伝わってくるところ、人は外からの印象がどうであれうちに抱えるものは本当に百人百様ということを教えてくれる成田先生のエピソード、素晴らしかった。

  • 山中教授と神戸大学時代の同級生だった小児科の成田先生の子育て対談本。

    専門的な話というより、2人がどんなふうに育ち、子育てに対してどういう考え方を持っているか対談形式になっている本だった。

    成田先生は存じ上げていなかったので、山中教授がどんなふうに育てられたのか興味があって読んでみたけれど、想像よりほったらかしな子育てでそれが逆に良かったとのこと。

    そして自身のお子さんに対しても過度な期待はせず、力を抜いた子育てをされているんだなぁ、と思った。

    特にこの本でお二人が子育てでこれはすべきと主張されていたことは、

    1.早寝早起き朝ごはんが脳の成長に大事
    2.ほったらかしが子どもを育てる
     →ほったらかすことも時に大事
    3.親子でええかっこしいをやめる
    4.常識を疑えるこどもに育てる
    5.レジリエンスを身につけさせる

  • ●人生で父親の言うことを二つだけ聞いた。ガリガリだったから柔道をやれ、商売は向いてないから医者になれ。
    ●心配されるのは信用されていないこと、子どもの自己肯定感は下がる。
    ほったらかし。自分で考えてやる。
    ●オープンラボ。日本人は自分のデスクから離れない。
    ●子どもがいちばん認めて欲しいのは、自分の親。
    ●自己肯定感は大人になってからでは高まらない。
    ●自分が出来ない事を理解して、誰かに助けてって言えることがは自立である。
    ●早寝早起き朝ごはん。夜10時〜8時より、夜8時〜6時のほうがセロトニンをきちんと取り込める。
    ●古い脳、新しい脳、前頭葉の順に育つ
    ●親がしてあげれる事は、どれだけ良い習慣をつけてあげれるか。

  •  親が子をある程度放っておくこと、早寝早起き朝ごはん、困ったときに周りに助けを求められること、何でも話し合える信頼感がある親子関係の構築、乗り越える力をつけるための3要素(自己肯定感・社会性・ソーシャルサポート)など。対談形式なので、じゃあ具体的にどのようにすれば良いかというレクチャーは不充分。必要な時に手助けできるように見守り、決して過干渉になり過ぎないよう注意する、そして1人の人間として尊重し、やりたいことを全力でサポートするに尽きるのかな。

  • 子育ての参考になればと思い読み始めましたが、対人関係全般に通ずる大切なことが書かれていると感じました。
    自己肯定感という言葉はよく使われていますが大人になってからは育ちにくいとのこと。さらに自己肯定感を含めたレジリエンスこそ必要な力だという話に納得させられました。
    最近、YouTubeで見た動画で若新さんという方が「いい結果は自分の努力の結果という世の中がおかしい。努力だけでなく全ては親の経済状況やそのときの環境などの運次第」ということをおっしゃられていて少しひっかかっていたのですが、本書を読んで「いいことはおかげさま」という言葉で腑に落ちました。運ではなく、誰かに支えられていると考える方が確かに頑張れるような気がします。

    自立とは助けてと言える力、理不尽な人生をおもしろがる、いいことはおかげさま

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著者プロフィール

山中伸弥 1962年、大阪市生まれ。神戸大学医学部卒業、大阪市立大学大学院医学研究科修了(博士)。米国グラッドストーン研究所博士研究員、京都大学再生医科学研究所教授などを経て、2010年4月から京都大学iPS細胞研究所所長。2012年、ノーベル生理学・医学賞を受賞。2020年4月から公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団の理事長を兼務。

「2021年 『山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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