うちの旦那が甘ちゃんで 鼠小僧次郎吉編 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 70
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065260722

作品紹介・あらすじ

文政八年。月也が沙耶を小者にしたばかりの頃。江戸の町を「鼠小僧」と名乗る盗賊が荒らしていた。そんな折、牡丹が普段使っている花を売る台が壊れてしまう。木づくり職人の治郎吉という男が素早く直してくれて、それから牡丹と仲良くなる。それをきっかけに沙耶たちとも仲良くなるのだが、治郎吉が鼠小僧だったということがわかる。月也は改心させようと苦労するのだが、最後はやむなく捕まえることに。しかし治郎吉が改心すると涙ながらに訴えて、南町奉行所は追放で許してしまう。南町奉行所最大の失敗である。だが月也は「いつか改心してくれる」と信じることにしたのであった。

感想・レビュー・書評

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  • 沙耶が夫・月也の小者になりたてのころ、「深川飯を喰え」との奉行のおかしな命令が!

  • 甘ちゃん旦那十一作目?

    差し上げます、とあった十両。
    頼まれて奉行所に届けた月也、
    包み紙に鼠小僧の鼠の印が入っていたのにも気づかないとは、
    相変わらずぼんくらすぎる。

    盗賊の頭を売る代わりに見逃すということで、
    大泥棒の鼠小僧とは気づかず、逃してしまうのは良いが
    結局盗賊にもどってしまうという最後は、
    全くもって納得がいかない。
    そのせいもあるのか、
    どうも盛り上がりにかける。

    そして、今更気がついたが、このシリーズは人情物ではない。

  • 月也が沙耶を小者にしてすぐの頃の過去編
    今回月也は殆ど活躍しないというか、沙耶目線で事件を追う
    少ない情報と状況から、夫が上司から何を求められているのかを察する沙耶の能力のキレ良い

  • 「うちの旦那が〜」人気シリーズのスピンオフ。
    今回は鼠小僧次郎吉をフューチャー。

    奉行と内与力から、今回も密命が降る。
    『深川飯』のおいしい店を探せ、、というもの。
    訳もわからず沙耶と捜査に出るのんびりやの同心、月也。

    沙耶の友人たち、フルメンバーが協力する。
    あり得ない設定ながらほっこりする、ユニークな時代小説シリーズ。

  • 元々ライトな時代小説だったけど、一層ライトになった気がします。あと、もう少し月也とのからみが読みたい。

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著者プロフィール

1966年広島県生まれ。作家であり漫画原作者。多くの文献に当たって時代考証を重ね、豊富な情報を盛り込んだ作風を持ち味にしている。小説には『大正野球娘。』『三国志』『金四郎の妻ですが』『捕り物に姉が口を出してきます』『うちの宿六が十手持ちですみません』『帰蝶さまがヤバい』『ありんす国の料理人』『あやかし長屋 嫁は猫又』『恋文屋さんのごほうび酒』『七代目銭形平次の嫁なんです』などがある。

「2023年 『うちの旦那が甘ちゃんで 飴どろぼう編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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