レッツもよみます

  • 講談社
3.60
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065269619

作品紹介・あらすじ

子どもの目線から描かれるひこ・田中さんの物語に、大人気の絵本作家、ヨシタケシンスケさんがイラストを描き下ろした、オールカラー新装版の「レッツ」シリーズ。ヨシタケさんが初めて子ども向けの書籍に取り組んだ記念碑ともいえる作品の5作目は……。

字がよめる5歳のレッツは、絵本にかかれている字をよみながら、とうさんやかあさんがよみきかせする声がうるさいなと思った。じゃあ、どうやったら気持ちよく本をよめるんだろう? 読み聞かせがイヤだなって思うなら、自分で口に出してみよう! あれ? これもちがうから、だまって本を読んでみよう……と、一方的に内容を読み聞かせられることから、音読、黙読を獲得したレッツが、「読む」行為を哲学します。


ひこ・田中&ヨシタケシンスケの世界がオールカラーの新装版となった「レッツ」シリーズ。待望の新作が刊行!!

レッツは 五さい。
とうさんが よんで いる 絵本の 字は、レッツも よめる。
どうして とうさんが よんで いるのかな?
わかった。よむのを とうさんや、かあさんに まかせて いた レッツが わるいのだ。
「本を よむ かあさんも とうさんも いらない。
レッツは 一人で よみます」
(本文より)

徹底して子どもの目線から描かれるひこ・田中さんの物語に、大人気の絵本作家、ヨシタケシンスケさんがイラストを描き下ろした「レッツ」シリーズ。ヨシタケさんが初めて子ども向けの書籍に取り組んだ記念碑ともいえる作品の新作が、ついにこの春、書きおろされます。

シリーズ最新作、5巻目の「レッツもよみます」で描かれているのは、5歳のレッツが、読み聞かせられることから、自分ひとりで音読する、黙読するという「読み方」を手に入れていくというお話です。ぜひ、お楽しみください。

感想・レビュー・書評

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  • ヨシタケシンスケさんの絵は、愛嬌があって良いなぁと思う。
    どの本でも微妙な表情が、とても良く気持ちを表していてほのぼの感も満載。

    今回は、読み聞かせが卒業なのかな…と思わせてくれる5歳のレッツが、一生懸命に考えているのがよくわかる。
    読み聞かせがなくなると寂しいパパとママ。
    そうだよなぁ、寂しいよ、やっぱり。

  • 次女のために買った本。ヨシタケさんかな?と思ったら絵だけヨシタケさん。主人公レッツが父親の膝の上で絵本を読んでもらうが違和感がある。少し「うるさく」感じる。お母さんに読んでもらっても「うるさく」感じる。何故か?一人で黙読してみたいのだ。しかし、親2人にとも「寂しい」と訴える。レッツは1人で本を読みたいのに!と考え込む。でも両親はレッツが成長していることに喜びを感じる。確かに、いつの間にか娘達に絵本を読まなくなったなぁ。その時はあまり考えなかったが、成長する娘をこの絵本を通して理解した。少し長すぎる内容。④

  • ヨシタケシンスケさんの絵本大好き。

    私はいつごろから自分で本を読んだのかなあ?
    自分で読みたいって言ったのかな?

    我が子を立派に育てた学校の先生によると
    小学生のうちは読み聞かせをするのがいい、
    とのことでした。

    自分で黙って読むのもいいけど
    寝る前にお母さんが本を読んでくれたら
    もっと心の安定した子どもに育ったかなと
    おとなになったいま思う私です。

  • 〝5才のレッツは、父さんの膝の上で、絵本をよんでもらっています。レッツは、絵本をながめて、父さんを見上げて、また絵本をながめます。...父さんが読んでいる絵本は字は、レッツも読めます。どうして、父さんが読んでいるのかな? 父さんの声がうるさく聞こえるのはどうして?...母さんの声もうるさい。...「レッツは、読んでほしくない!」・・・〟どうやったら気持ちよく本を読めるんだろうか? 読み聞かされるのがイヤなら、自分で口に出して読んでみた。 うーん、なんか違う。今度は、声に出さずに、黙って読んでみよう。レッツの音読、黙読を考える大人の絵本。

  • そうかぁ、成長して字が読めるようになって、だんだん1人で読むようになる、親にとって嬉しいような寂しいような、そんな当たり前の事を思ってしまう本だな。ヨシタケシンスケさんの絵も可愛い。

  • 言葉を喋り始めた小さい子が、自分の考えや気持ちを確かめるためのプロセスを絵本にしたのかな?って思いました。両親に読んでもらうのも嫌になり、音読も黙読も一緒に読むのも違う。女の子は、なんでだろうと一生懸命考える姿が凄く、可愛かったです。自分のタイミングで読んでもいいって言うことを気づいた時の顔が、1番好きかもしれません。
    こうやって子どもは、一つ一つ学んでいくんだなって勉強にりました。同じ年齢の子達に読んでもらったら、どう感じるのか。ちょっと知りたくなりました。

  • 自分で字が読めるようになりかけた子どもの気持ちがよく描かれています。

  • しーんとするおはなしだった。レッツは、1人で、読みたかったのかな。

  • 自分で読めるようになってきた子どもの感覚や気持ちが丁寧に描かれていて、はっとなってほっこりした。見守って「いつでも読むよ」の両親もいい。

  • 正直、何言ってるのか全然分かんない。
    イラストがヨシタケシンスケさんだったから読んだけど、そうでなかったら最後まで読めなかった。
    意味がまったく分からない。

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著者プロフィール

1953年、大阪府生まれ。同志社大学文学部卒業。1991年、『お引越し』で第1回椋鳩十児童文学賞を受賞。同作は相米慎二監督により映画化された。1997年、『ごめん』で第44回産経児童出版文化賞JR賞を受賞。同作は冨樫森監督により映画化された。2017年、「なりたて中学生」シリーズ(講談社)で第57回日本児童文学者協会賞を受賞。他の著書に、「レッツ」シリーズ、『ハルとカナ』『サンタちゃん』『ぼくは本を読んでいる。』(以上、講談社)、「モールランド・ストーリー」シリーズ(福音館書店)、『大人のための児童文学講座』(徳間書店)、『ふしぎなふしぎな子どもの物語 なぜ成長を描かなくなったのか?』(光文社新書)など。『児童文学書評』主宰。

「2023年 『あした、弁当を作る。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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