- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065270431
作品紹介・あらすじ
ねえねえ。なに話してるの?
そんなふうにいえればいいんだけど、わたしはおしゃべりができないから。
おしゃべりしようって思っても、頭のずっとおくのほうでなにかがちかちかってするだけ。お口もじょうずにうごかせないし、もうしかたないなぁって思ってる。本文より。
重度の知的障がいのある小五の女の子、すずと、お兄ちゃん、同級生、先生、保護者たちなど周りの人をめぐる優しい物語。
『ふたり』が青少年読書感想文全国コンクール課題図書に、『香菜とななつの秘密』が厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財に選ばれるなど、特別支援学校で長く現役教師をつとめながら児童文学作家としても活躍する、福田隆浩氏最新作。
感想・レビュー・書評
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ねえねえ。なに話してるの?
そんなふうにいえればいいんだけど、わたしはおしゃべりができないから。
おしゃべりしようって思っても、頭のずっとおくのほうでなにかがちかちかってするだけ。お口もじょうずにうごかせないし、もうしかたないなぁって思ってる。
《重度の知的障がいのある小5の女の子、すずと、お兄ちゃん、同級生、先生たちの優しい物語。》──帯の紹介文
著者は長崎県の特別支援学校に勤務しながら児童書を書き続ける児童文学作家
すずに寄り添い、すずと語り、すずのことばに耳を傾けて、“みんなは知らないこと”をすずの一人称で描き出した傑作、2022年5月刊
すず の内面の語りと、母と担任の連絡帳、兄のブログ、学級通信など他者視点の描写とを組み合わせる手法で、すずとまわりの人たちとの交流とすれ違いを表現する
『じゅんくんの学校』(あすなろ書房、2022年6月刊)とあわせて子どもたちにぜひすすめたい詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いいお話でした。お兄さんのブログに泣かされました。タイトルの意味がわかりました。
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お兄ちゃんの率直な思いが沁みる。この先のことも読みたい。
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難しいテーマなのに真っ向からそして誠実に書かれた物語だった。みんな知らないことじゃいけないよねと思った。とても読みやすかった。kindleで読んだけどこちらにも。
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「「いってきまーす!みんなには聞こえないけど、私は大きな声を上げた」知的障害のある小5のすずと兄、周りの人たちの優しい物語。」
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日頃、養護学校で子どもたちに接している福田さんだから書けたのかもしれない。
私は子ども相手でも幼児語で話すのが好きではないので、すずの語り方が幼いことには違和感を感じました。 -
重度の知的障害で話すことができない主人公の視点で綴られる物語。施設と母の連絡帳、兄側からの気持ちなども盛り込まれている。