花野井くんと恋の病(10) (KC デザート)

著者 :
  • 講談社
4.21
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065271018

作品紹介・あらすじ

お付き合いをはじめて半年。
最近どこか様子のおかしい花野井くんだけど、久々のデートで「昔会ったことがある」と打ち明けられて驚くほたる。
そんな折、二人の前に現れた謎の女子が波乱を巻き起こして……!?
過去と現在がつながって、物語は新たな局面へ……!

恋がわからない女子×愛が重すぎる男子の初恋ラブストーリー第10巻!
幻の初期設定や第1話ネーム、描きおろし漫画などを収録した、ファンブックつき豪華特装版も同時発売です。

感想・レビュー・書評

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  • 【あらすじ】
    お付き合いをはじめて半年。最近どこか様子のおかしい花野井くんだけど、久々のデートで「昔会ったことがある」と打ち明けられて驚くほたる。そんな折、二人の前に現れた謎の女子が波乱を巻き起こして……!?過去と現在がつながって、物語は新たな局面へ……!

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    感想は最終巻にまとめて記載予定です。

  • ①花野井くんとほたるの恋物語第10巻。

    ②ほたるにトラウマを植え付けた友達・佐倉が遂に登場。当時ほたるにしてしまった行為への罪悪感から逃れるために彼女に謝ろうと花野井くんに近付きますが、無論ほたるを傷付けた彼女を花野井くんが許す筈が無く、静かに怒る花野井くんの怖さマジでパなかった。

    ③ほたると花野井くんの関係がギクシャクしてしまうのがしんどかったですが、花野井くんと圭悟の仲の良さやほたるが佐倉に告げる言葉がたまらなかった。

    ④本当に大切なものを自分から壊してしまった佐倉の後悔がめちゃくちゃ切ない……。

  • 37話~41話収録。
    マガポケで45話まで読みましたが、読んだことなるべく一旦忘れて(!?)書きました。

    37話:ほのぼのピクニック回。
     文化祭が終了した日から、花野井くんの様子がおかしいー。
     あの女の子が原因ね!ってほたるちゃんは知らぬまま、1ヶ月が経過し、花野井くんはなんだか忙しそう…。
     しばむー、きょーちゃんとのお泊り会で浮気?って話が出たけど、花野井くんに限ってそれはないよね〜。信頼と実績の(?)花野井くんです(笑)。
     2人にアドバイスを受け、花野井くんを強めに誘ってみようと教室の外で待つほたるちゃん。
     なんか失礼なモブ男が話しかけてきたー。多分だけど、文化祭前日もほたるちゃんのこと見てヒソヒソ話してた人?(※33話)
     花野井くんに腕をひねり上げられ退散するモブ男。花野井くん、相変わらずほたるちゃんに近づく人に容赦ねえっす。(例:10話の八尾くん、25話の1年女子)
     ほたるちゃんの強めに誘うって「ねーねー行こうよ〜」みたいのじゃなくて、寂しいって素直に言うってことなのね、控えめでかわいい…。花野井くん、「行く」と即答w ピクニックデートです!
     二人で持ち寄った手作りのお弁当とスコーンを食べて、シートの上に寝っ転がって(花野井くん、ほたるちゃんの髪を耳にかけるの好きだよね… ※25話、28話)、バドミントンでお互い気になることや聞きたいこと、直してほしいことを言い合いっこしながらラリーして…これ他にはどんなこと言ってたのかな。全部見たかったな〜!
     最後に、と、ほたるちゃんは文化祭の夜に花野井くんが言いかけたことを尋ね、花野井くんはほたるちゃんに昔会ったことがあると告げます。
     ほたるちゃん、花野井くんが元々自分のことを知ってて告白してくれたんだとわかってスッキリ&びっくり。どこで会ってたか自分で思い出せるか挑戦したい、となんだか楽しそう。花野井くん、まだ全部は話せてないね…。
     ピクニックデートの翌日、カフェで推しのコラボメニューを楽しむ里村さんは花野井くんと例の女の子の密会現場を目撃してしまい…?

    38話:昨日のピクニックデートは晴れてたのに今日は雨ですって。暗示的〜。
     コラボメニューの写真を撮っていた里村さん、花野井くんの密会現場を目撃し、つい撮ってしまいました!わざわざスマホ出してカメラ起動して…じゃなく、元々スマホカメラ使ってたからっていう状況設定、上手いですね。密会写真を八尾くんに見られてしまい、「私の見た幻…」って苦しい言い訳をする里村さん…(笑)。
     更に翌日、バイト終わりの花野井くんに密会について探りを入れる八尾くん。
     ほたるちゃんには内緒で別の女の子に会っていた花野井くんに壁ドンされつつ(笑)、自分の気持ち(=ほたるちゃんへの恋愛感情?)の自覚はあるのか問われ、関わらない方がお互いのためだと言われ…
     そこまで言われちゃ黙ってられない(?)八尾くんは、里村さんに写真を撮った場所を聞き、バーガーショップで張り込みを決行。張り込みしつつ、二度も関わるなと言われたってことは、自分にも関係があるのでは?と考えます。(花野井くん、八尾くんへの対応間違えたのでは…笑)
     バイト前の里村さんも張り込みに付き合っていたら、ほたるちゃんから里村さんへDMが。アイコンからしてインスタ?サブ端末か何かから送ったんですかね?
     バイトに行った里村さんはバイト先にスマホを忘れ取りに来たほたるちゃんに期間限定バーガーのクーポンをプレゼント。期間限定バーガーにつられてほたるちゃんが八尾くんの張り込み場所に来ちゃった!里村さん、ほんとに八尾くんのこと応援してるんだ…(びっくり) 
     期間限定バーガーを頬張るほたるちゃん(かわいい)。バーガーを食べ終わり、八尾くんとほたるちゃんが話していたら、外に待ち合わせしていたと思しき花野井くんと女の子の姿が…!(食べ終わってから現れるって優しい…w)
     やっぱりあの子はのんちゃんなのね。ほたるちゃんはすぐわかったけど八尾くんはわからないのか…。
     女の子(まぁのんちゃんなんだけど)と密会してても浮気は疑われない、でも、守るって何かするつもり…?みたく不安がられる信頼と実績の(??)花野井くん…。(シリアスな場面なのにちょっと可笑しかった…ゴメンナサイ!)
     八尾くんとほたるちゃんは2人を見失いますが、ほたるちゃんには花野井くんの場所を知る術があるんでしたね…。

    39話:のんちゃんの回想から。
    いやもうやったこと知ってるから、あの頃はよかったとか思えずひらすらコワイヨー
     花野井くんは黙ってのんちゃんの話を聞き、知りたかったことに確信持ててしまったのね…いやーでもそれやっちゃダメなやつー!「してほしくないこと:犯罪をおかさない」ってほたるちゃん言ってたじゃーん!(※13話 まさかこれが伏線回収?だったとは…)
     2人の居場所(カラオケ店)を突き止めた八尾くんとほたるちゃんは現場を見てしまい…
     花野井くんはほたるちゃんを二度も泣かせたくなかった、ほたるちゃんが髪を切られたとき、自己紹介カードを渡すために教室の前にいたのだと過去を告白します。(なぜ花野井くんがのんちゃんのことを知っているのかは、事件の時現場にいた+元々ほたるちゃんのストーカーをしててw友人関係を把握してた&ほたるちゃんの自己紹介カードの写真がのんちゃんとの2ショットだから見てるうちに顔覚えたんだろうな)
     花野井くんとうまく話せず、泣きながらその場を離れたほたるちゃん。のんちゃんに付いていた八尾くんと合流して…八尾くん、この状況でそういう励まし方ができるの!?マジでいい人だな…。
     最終ページ、降りしきる雨の中、泣き崩れるほたるちゃんの流す涙も雨のようで、激しい雨音と共に花野井くんが雨に打たれているかのよう。すごく悲しいシーンだけど、表現としてすごくかっこいいな、と思いました…。
    (でももし吹き出し足してクソコラ作るなら「カラオケ代金4人分…」と入れたい!w)
     次ページのおまけイラストの里村さんにちょっと癒やされます(笑)。

    40話:ヘビーな1日を過ごしても、翌日、学校があるのね、2人とも登校するのね、偉い…。
     LINEでやりとりして、花野井くんと冷却期間を置くことになったほたるちゃん。辛い…。
     一晩中泣き腫らしてボロボロのほたるちゃんをきょーちゃんとしまむーがサポートしてくれます。
     何があったか、ほたるちゃん自身混乱していてまだ言えないけど、2人は心配してただ寄り添ってくれます。35話でしまむーに言ったことが良い意味でほたるちゃんに還ってきてるんだなと感じました。
     一人お昼を食べる花野井くんにカチコミ(笑)する倉田くん。きょーちゃんとしばむーからのメッセージを伝え、花野井くんと話をしてくれました。花野井くん、一人で抱え込みがちだから、こうやって話を聞いてくれる存在、大事だよ〜。人と話すことで考えが整理されたり、自分にはない視点の考えが得られたりするよね。しかも倉田くんは花野井くんの(だけでなく、物事の)本質を見抜ける人だし!
     泣きすぎと寝不足による頭痛が悪化してしまったほたるちゃん、具合が悪くなってしまい、階段でへたり込んでしまいます。気づいたら保健室のベッドの上。きょーちゃんと一緒に帰路につきますが、一人になると考え事をしてしまい、いつもは通らない道に出てしまいました。
     のんちゃんのおばあちゃんの店があるから避けていた道でのんちゃんのおばあちゃんと遭遇してしまいましたが、のんちゃんが家庭の事情で地元に帰ってきたことや、“同じ小学校だったという背の高い綺麗な男の子”がのんちゃんを尋ねに来たことを知ります。(花野井くんが休日忙しそうにしてたのはそういうことだったのね〜)
     ほたるちゃんは、小学生の頃よく遊んでいた、花野井くんと初めて会った公園を通りかかり…当時公園で見かけていた男の子、佐々木くん(※11話、21話)のことを思い出しました。
     バドミントンをしていたほたるちゃんたちがなくしたシャトルを、手に傷をいっぱい作りながら見つけてくれた佐々木くん…。
     卒業アルバムを見て、佐々木くんの正体にほたるちゃんが気づいた!
     1話の雪の中ヘアピンを探す花野井くんのことをちょっと怖いと思っていたけど、このエピソードを読んでから改めて1話の指先を真っ赤にしてヘアピンを探す花野井くんを見ると、花野井くんは本当にただほたるちゃんに、好きになった子に笑ってほしかっただけなんだなあ…と感動してしまいました。
     “昔から…花野井くんは花野井くんだったんだなぁ” “私が好きになった花野井くんだ” 首元のペアリングに手をやるほたるちゃん。
     幽かに鳴る金属音、階段で気を失う前に聞いた…?ほたるちゃんを保健室に運んでくれたのは花野井くんだったんだ。花野井くんに抱き抱えられたほたるちゃん、花野井くんの首元のチェーンとリングの音が聞こえていたんだね。
     「形でわかるのっていいなって思って…」「指輪を見るたびに思い出すよね 私たち付き合ってるんだって」(※13話)と購入を決めたペアリング…思い出の品のおかげで、朦朧とした意識の中でも、花野井くんの存在が感じられたんだろうな…(ペアリングの使い方上手いなー!)
     大切な宝物のように、慈しむようにほたるちゃんを保健室へと運ぶ花野井くん…(このシーンめちゃめちゃ好きです)
     花野井くん、体育の授業中具合悪そうなほたるちゃんを気にかけていたけど、保健室へ向かうほたるちゃんを見守っていたのかな。守るって、そうやって、ほたるちゃんが辛いときにそばにいてくれればそれでいいんじゃないかな…と思ってしまいました…。
     この日、学校では「信じたいのに疑って どうしたら元に戻れるのかわからない…」と悩んでいたほたるちゃんですが、本来の花野井くんを思い出したことで涙を拭いて、「たとえ元に戻れなくたって」「ちゃんと…たしかめなきゃ」と何か決意したようです。
     いやいや、戻れなくたって、って不吉な…はなほた、元に戻って??

    41話:のんちゃん目線で小学校時代の回想から。
     ほたるちゃん、のんちゃんに助けてもらったことがあったのか。夢を持っているのんちゃんのことが好きだったんだろうな…。八尾くんのことに関しては、めっちゃとばっちりだよな…。人によっては八尾くんと仲良くなったきっかけ(犬のホタルのこと)を話しちゃえば?と思うかもしれないけど、人の大事なことを第三者に話すのが苦手という気持ちは尊重されるべきだと思う。八尾くんに対して恋愛感情がないならよそよそしくすべきだった?小学生には難しいし、高校生になって同じバイト先で再会してもギクシャクしてるのよくないとほたるちゃんは悩んでて…彼女でもないのに、好きな人と仲良くしないで、という権利はのんちゃんにないよね。(だからのんちゃんも鬱憤を募らせてしまったんだろうけど)
     八尾くんはちょっぴり罪作りかな。18話で「友達は名前かあだ名で呼びたい」って過去の話が出てきたけど、恋に一生懸命なのんちゃんはそういうの(ほたるちゃんはあだ名で呼ばれた=八尾くんに仲のいい友達認定された、自分は名字呼び=単なるクラスメイト)に敏感で、黒い気持ちが一層ほたるちゃんに向かっちゃったんだろうなぁ。知らんけど。
     放課後、のんちゃんの学校を訪れたほたるちゃん。のんちゃんの同級生がのんちゃんを悪く言うのをフォローします。どんだけ良い子なん…。
     つか、のんちゃんが地元に帰ってきたのが先月で、他校の子と修羅場ったのも先月ってことは、高校は編入してないっぽい?お母さんの再婚相手の家とおばあちゃん家、高校通学圏内?ほたるちゃんが学校帰りに寄ってのんちゃんの下校前ってことは、高校同士はわりと近い?(ついでにバイト先も近そう)
     地元に帰ってこなくたって、会おうと思えばほたるちゃんに会える距離にいたのね…マジ自分の都合で謝りたくなっただけなのね、わーお、、、。
     ほたるちゃんはあの日花野井くんと何があったかをのんちゃんに聞いて、花野井くんがのんちゃんの髪を切るつもりなかったと知り、「よかった」と安堵の涙を流し、いつもの仲良しな二人の姿を思い浮かべます。
     花野井くんが「本当にやるわけないでしょ」と言ったのはほたるちゃんにとってすごく大事なことで、ほたるちゃんがたしかめたかったポイントだったようですね。はなほた、元に戻れそう!?
     のんちゃんとはいい思い出だってたくさんあったけど、それでももうのんちゃんのことを許せず、昔みたいに信じられず、ほたるちゃんが自分の中で決めてる嫌なことを妥協せず、「怖かった」と言えてよかった、と思いました。。。ほたるちゃん、苦しかったね…。
     のんちゃんには覆水盆に返らずという言葉を送ります!

     10巻は花野井くんとほたるちゃんがいつもみたいに話し合って問題解決できない辛い展開になりましたが、人物がそれぞれの考えに基づいて動きを見せ、とても読み応えがありました。
     前半の花野井くんの疑惑はクライムサスペンスみたい。花野井くんの重さを表すために出てきたんだと思ってた位置共有アプリを、ほたるちゃんが花野井くんを疑って使うことになる展開が意外でした。
     ほたるちゃんがバイト先にスマホを忘れた日の夜って、里村さんに送ったみたいにサブ端末か何かからSNSのDM経由で花野井くんとやり取りしたのかな?(スマホ忘れちゃったとか、明日バイト先探してみるとか、おやすみ〜とか)
     花野井くんとのんちゃんの密会の日、ほたるちゃんのスマホが充電切れしてたから、花野井くんはほたるちゃんが密会現場近くにいたことに気づけなかったんだろうな。(ほたるちゃんは忙しそうな花野井くんが気になっても位置共有アプリ使わなさそう、花野井くんはのんちゃんのこと調べるとき、一応ほたるちゃんの動向をチェックしてそう?)、ほたるちゃんから着信が入ったときはのんちゃんの話が核心に迫ってたからスマホ見るの止めたんだろうな、とか、もしくは単にスマホが見つかったって報告だと思ったか…色々考えられて楽しい。
     花野井くんは小学生の頃の事件当時ほたるちゃんを助けられず、「何もできなかったのに好きになんかなっちゃいけなかった」(※21話)と無力感に苛まれていました。前巻(※36話)の終盤で小学生の頃のようなロングヘアのほたるちゃんに「私に恋を教えてくれてありがとう」と言われ、苦い思いと共に封印した初恋を思い出しつつ、今の自分を好きになってもらえて(※20話)、お互いがお互いのことを益々好きになって、そのために変わっていって、「もう何もできなかったあの頃の僕じゃない」とある種自信がついたまさにその時、宿敵現る!だもんなぁ…。
    「もう何があっても逃げたりしない」「どんなことからも君を守るよ」と決意を固めちゃったのは、理解、できる…。でも一人でなんとかしようとしちゃったのはよくなかったかなー。そのへんを倉田くんと話したりして気づいていけたらいいね。
     それと、花野井くんvsのんちゃんについて、あくまで私の感想で花野井くんはそう思ってないかもしれないけど、花野井くんもあの事件でとばっちり受けたよね、花野井くんにも怒る権利あるよなぁと思っちゃいます。
     あの事件がなければ、花野井くんはほたるちゃんに自己紹介カードを渡せたかもしれない、そしたら中学時代も時々ほたるちゃんと遊べるようになったかもしれない、そしたら花野井くんの暗黒の中学時代はなかったんじゃないかなあ…と想像してしまいます…たらればが多いけどw
     ちょっと(いや大分?)違うんだけど、昔『パフューム ある人殺しの物語』という映画を見たとき、もしも主人公が最初の犠牲者となった女の子と普通に仲良くなれていたら、その後の事件は起こらなかったんじゃないかなと想像したのを思い出しました。
     八尾くんは誰かれ構わず優しくしたり、人の好意に鈍感すぎると周囲に迷惑がかかる、ってことを身を持って知ったことになる、のかな…?
     小学生の時も今回も、やや巻き込まれた形だから気の毒だな、彼は彼で傷ついたよな…と思ってたら、まだほたるちゃんにそんな励ましができるんだ!?どこまで優しいんだろ??とびっくり。
     里村さんを励ます会(※26話)の「理解してなかったら誰にも優しくしちゃいけないのかよ」や、「友達が目の前でこんなに悲しんでるのにほっとけないです」を思い出すと、自分の気持ちに正直で、ちょっぴりガンコ?な人なのかなあと思いました。ほたるちゃんに対しては、あくまで友達として接してるからああいう励まし方ができるのね…。いつか別の誰かと恋愛面でうまくいくといいね…。
     のんちゃんは花野井くんに男の子が好きそうな仕草で「仲直りしたい… 謝りたいの!」って、人の彼氏に対して気持ち悪い(笑)。まあ人によく見られる(?)術をそれしか知らなかったみたいだけど。過去にほたるちゃんにあんなことしておいて、自分は髪を伸ばして未だにハサミ持ち歩いてるくせに、花野井くん(=元?友達の彼氏)がなんであそこまでしてしまうかをちっとも考えず、花野井くん=ヤバくて変な奴って判断してしまって、加害者意識を感じず被害者意識を持っちゃうのね…。花野井くんの言ったことはほとんど届いてなさそうでしたね。コイツわかってねーな感がすごい。
     雨の中八尾くんと話してるところは、雨で化粧が落ちて素が出ているようで、ちょっと面白いなと思ったけど、恋愛至上主義故なのか、思い込みが激しそうだし、終始自分のことしか考えてなくて、本当に怖い。それは母親筆頭に周囲の人がのんちゃんのことを大切にしてくれなかったせいなのかなー?。。
     でも、ほたるちゃんは、ほたるちゃんだけはのんちゃんのこと大事にしてくれていたのにね。ほたるちゃんの必死の叫びの「怖かった」にすらも、やや反発して、さっきは庇ってくれたじゃん?的な反応、どこまでも自分本位だなと思ったけど、そんなのんちゃんの心を動かしたのは、ほたるちゃんの「大好きだった気持ちが全部消えてなくなるわけじゃないから」だったみたいで、ほたるちゃんは北風と太陽の太陽みたいですね。(北風は花野井くん?)
     そんな太陽のようなほたるちゃんでも、許せないこと、信じられないことがあって、過ちをおかした側が(態度がどうあれ)謝ったって元には戻らないという結論、すごく好きです。そもそも謝ったらなんでもかんでも許さなきゃいけないみたいな風潮?が私は嫌いで、許す/許さないはされた側だけが判断すればいいことだと常々思っていたので、それをこんなに登場人物の心に寄り添いながら綺麗な形で物語としてまとめていて、作者さんほんとすごいなと思います。
     さてさて、ほたるちゃんのジャッジだと、のんちゃんは一発レッドで退場(って書くとちょっと語弊がある?規律違反で契約解除の方がイメージしやすいかな?…アデミウソン…泣)、花野井くんは(未遂だからか?)イエロー(累積1枚)もしくは口頭注意で済みそう?ですが、花野井くん、繰り返しの反則しちゃったら(しかねないと判断されたら)退場(交際終了)になっちゃうかもよ〜!?
     倉田くんや、最後出てきた八尾くんと??話したりして、ほたるちゃんにとって一番大切なことはなんなのか考えましょ〜。
     次巻はほたるちゃんによるジャッジリプレイ(判断基準の解説)と、はなほた仲直りだ〜!?
    (考えすぎて疲れてくるとなんでもサッカーの話に例えてしまいがち…w)

  • うーん、ちょっと痛い巻だった。まぁ、きっと乗り越えて、今まで以上に分かり合えるんだと思うから見守りましょう。

  • 9巻最後に出てきた子に、はいはい、当て馬ですかね?
    って思ったらそうじゃなかった。
    おおぅ、そこもちゃんと話を終わらせるんだー。


    そして久々見た、花野井くんの狂気!!

  • 2022/03/15 読了。

    のんちゃん…出てきた!
    思ってたより早くまとまりそうだと思ったら、
    八尾君が…!そっちかーという感じ。

    ほたるちゃんが佐々木君が誰だか分かった瞬間が、
    ちょっと感激でした・v・

    後、圭悟君ナイスアシスト!

  • 文化祭後、ほたるがなんとなく避けられていると感じるところから。

    やっと小学生の時に会っていたことが分かり、ほたるの髪を切った同級生ともわだかまりが取れ、花野井との関係がどう修復出来るのか。

    髪を切った自分に恐怖していて、怖い思いをさせたほたるへの謝罪が蔑ろになっていたことに気付き、自分が許されたい為ではなく、きちんと謝れたところに泣けました。
    また友達にはなれないかもしれないけど、のんちゃんもまた別の方向性に頑張れるかもしれない。

    続きも楽しみ。

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著者プロフィール

森野萌(もりの めぐみ)
月刊『デザート』(講談社)に『マイ・フェア・ネイバー』が初掲載。同誌で2014年に始まった初の本格連載『おはよう、いばら姫』が『このマンガがすごい!2016』オンナ編にランクインするなど注目を集めている。現在月刊『デザート』で連載中の『花野井くんと恋の病』が、第45回講談社漫画賞少女漫画部門受賞。

「2022年 『花野井くんと恋の病(10)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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