湯布院奇行

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 106
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065273715

作品紹介・あらすじ

「死にたいは、遠くに行きたい」。妖しく、切なく幻想の世界に誘う、話題の作家・燃え殻による大人のミステリアスストーリー。
成田凌、黒木華(出演)、コムアイ(歌唱)による豪華朗読劇のDVDと、原作小説がセットになったスペシャル企画!

感想・レビュー・書評

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  • 不気味、ちょっと芥川とか昔の文豪っぽくかいたのかな?というかんじ?面白かったけど、短くて驚いた(笑)

  • 死にたいと遠くへ行きたい感情。不思議な妖艶なしのぶに、溶け込まれていく感情を確かに味わったような気が何度もした。
    Audibleの効果が大きかった。

  • たまたま本屋で見かけて
    黒木華ちゃんと成田凌くん朗読劇DVDに惹かれて買ってみましたが、
    妖しい雰囲気が満ちていてとてもよかったです。
    癖になる文体。
    ティーザーをYouTubeで見たのですが、黒木華ちゃんが妖艶すぎて
    読んでいても華ちゃんの声で再生されていました。
    声が好きなんです。
    そう思うとピッタリの配役でした。
    正の字を見たときのどきっと感がよかったです。

    燃え殻さん、すごく人気のクリエイターさんのようですが
    恥ずかしながら全く存じ上げませんでした。
    Twitterも10年以上やってるのにな……
    こうやってあたらしい作品に出合えてとてもうれしい。
    『ボクたちはみんな大人になれなかった』というスピンオフの写真集が店頭にあり、大好きな伊藤沙莉ちゃんが載っていて「何これ?!」と手に取ったところから燃え殻さんを知ったのです。

  • Audible

  • 作者自身が突然遠くへ行きたい衝動に駆られ実行しているからこそ描ける世界。「死にたいは遠くへ行きたい。」ふと日常から離れてしまいたいと思うことはよくあるがなかなか難しい。こういう作品を読むことで少しその気になれる。しかし湯布院行きたい。フェリーで。

  • オーディブルで聴いたので、ナレーターさんの力もあると思うけど、夢と現が入り混じってぐるぐるする感じが、とても不気味でとても良かった。

  • 浦島太郎は、飲めや歌えやの龍宮城をどう断ち切って帰ってきたのだろうか。ふとそんなことが頭をよぎった。
    変わらない毎日を憂いて「どこか遠くに行きたい」と思わず声に出してしまうことは誰しもあるだろう。
    漠然とその地に期待をしてしまっている私は、ふわふわと浮遊したユートピア的感覚を本書に覚えた。
    この本がそれを叶えてくれた心地と言ってもいいだろう。
    「どこか遠く」のその場所から離れたくない欲望、いや「そこから帰りたくない欲望」を、私はどう断ち切ったらいいのか。

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著者プロフィール

1973年生まれ。小説家、エッセイスト。
2017年、小説家デビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』がベストセラーとなり、2021年秋、Netflixで映画化、全世界に配信、劇場公開された。
小説の著書に『これはただの夏』、エッセイ集に『すべて忘れてしまうから』『夢に迷って、タクシーを呼んだ』『相談の森』『断片的回顧録』がある。最新作は『それでも日々はつづくから』(新潮社)。

「2022年 『ココロギミック 異人と同人3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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