- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065278536
作品紹介・あらすじ
工場地帯の近くに住む幼馴染の高校生、碧と貴臣。2人はお互い惹かれ合いつつも、ただなんとなく日々を過ごしていた。「高校最後の夏休み、2人きりで工場夜景を見に行こう――」そう約束して、始まるかに見えた恋。しかしその関係は、ある事件をきっかけに、抗えない運命に翻弄されていく…。車いすの男性との恋を描き、累計200万部を突破した大ヒット作『パーフェクトワールド』有賀リエが、不条理に満ちた世界で、それでも想い合う2人を描く社会派ラブストーリー第1弾。
感想・レビュー・書評
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親同士がそれぞれ犯罪加害者と被害者にあたってしまった、恋人ふたりの物語。いっけんロミオとジュリエット的なロマンティックな構図だけど、現実的な問題をかさねてみるとロマンスにほどとおい、きわめてシビアなドラマになる。
著者は安易に感動ポルノ的なメロドラマにせず、淡々と物語を進め、その中でプライバシーや二次加害についてどう対処すべきなのかを穏やかに問題提起してゆく。主人公の二人の純愛は、本作ではその問題が発生する以前から存在しており、ふりかかる困難を覆すための根源的な動機として設定されている。
親世代のスティグマが子どもの世代にのしかかってくるという構図は、たとえば宗教二世やヤングケアラー、貧困家庭、もっといえば国籍や人種問題にもつながってくる。その意味で、このドラマは犯罪者・被害者家族に限らず、もう少し普遍的な問題につながってゆくようにも読めるだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うーーーーーむずかしいね。。。
2人が静かに楽しく暮らせますように。。 -
色々難しいなぁ...って感じ
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【事件の加害者側と被害者側、それぞれの家族がさらされる苦しみはとてつもなく重いもの】というのがよくわかるマンガ。
人が会って話される噂話だけに留まらずSNSまでそれが流れていくのは何でなんだろうというのは、永遠の謎だな。 -
シンプルだけど、丁寧に描かれた佳作。
名バーテンダーの作った水割りのよう。
ラブストーリーって、こういうのがいいんたよ。