高架線 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.88
  • (20)
  • (21)
  • (21)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 381
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065280065

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ボロい賃貸に住む住人の語りで進むという仕掛けで読ませた。中盤でドラマがあって、そこは本人でなく周囲の人間の語りで進んでいくのも良く出来てると思う。

    「水平線」で感銘を受けて、同じ著者の作品で読んだ3作で唯一まともに読了。1人称の語りは水平線と共通で得意としているのかも。私は読者としては冗長すぎる語りは駄目なタイプだな。そこに意味を感じられるかの感受性の問題なのかな。

  • 語りの口調がとても良い読み心地でした。
    滝口先生の大学ゼミを受けたことがありますが、どこまでも語りにこだわった授業だった事を思い出しました。

    またふとした時に読み返したい。

  • 穏やかに進んでいくお話なので、夜寝る前に読むおすすめ本と紹介されていて読んでみた。

    築50年以上のおんぼろアパート、かたばみ荘を取り巻く人たちの物語。

    何か非現実的なことや大きなことが起こるわけではなく、ゆっくり変わる変わる語り手が自らの視点からの日々を語っていく。

    ここから何か起こるか?まだか?と少し身構えながら読んでしまったのもあり、起承転結があまりないのでこれで終わりか、という感じで終わってしまいました..

  • 三郎はなぜ失踪したのか。古アパートの住人らがつぎつぎと語りだす、16年間の物語。

  • 2022年11月
    ゆったりした気持ちで、小説の語りに流されてみるか〜と読んでいたら、わりと想定外のところに流れ着いたって感じの読後感。面白かった。

  • 高架線

  • 記録

  • 公園で隣のベンチに座ってて同じ景色をみてても感じてることが違うんやろうな、とか思ってても言葉にはしなくて忘れちゃうことが、しっかり言葉にされてて泣いちゃいそうになる。
    書き手がこの人でないときっと全然違う話になるんやろうな、というのは(当たり前のことながら)小説を読むときによく思うことやけど、それが小説内でも、この人が語るから話が立体的に聞こえるんやろうなと思える不思議さ。

  • どれだけでも読んでいられる

全20件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

滝口 悠生(たきぐち・ゆうしょう):小説家。1982年、東京都八丈島生まれ。埼玉県で育つ。2016年、「死んでいない者」で第154回芥川龍之介賞を受賞。主な著作に『寝相』『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』『茄子の輝き』『高架線』『やがて忘れる過程の途中(アイオワ日記)』『長い一日』『水平線』などがある。

「2024年 『さびしさについて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

滝口悠生の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
夕木 春央
宇佐見りん
宇佐見りん
滝口 悠生
ミヒャエル・エン...
朝井 リョウ
井戸川 射子
川上 未映子
今村 夏子
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×