放送作家ほぼ全史 誰が日本のテレビを創ったのか (星海社新書)

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  • 星海社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065280669

作品紹介・あらすじ

戦後~現在まで、日本のポピュラーカルチャーの重要な一翼を担ってきた放送作家の歴史から、知られざるテレビ裏面史を解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 謎の職業 放送作家。
    クドカン、三谷幸喜、小山薫堂、君塚良一 有名な脚本家も元は放送作家だった。

    なんで出ているのかよく分からなかったが、ビートたけしを呼び捨てにして偉い人?と思った大橋巨泉、
    国会議員から東京都知事になった青島幸男
    野坂昭如、五木寛之、井上ひさしも放送作家から直木賞作家になった。
    作詞家の巨匠になった永六輔、
    作詞家であり時代を作ったプロデューサーでもあった阿久悠。秋元康。

    テレビという戦後、最も大衆の生活に入り込んだ媒体も、創生期は自由で乱暴で、若者たちの表現の場だった。だからこそ、これだけの才能が集まったのだ。

    テレビも成熟し、常識的でいわゆる、コンプライアンスを遵守しなくてはいけない、規制の強い媒体になってしまった。2022年現在てはYou Tubeなどのインターネット媒体の方が、自由度は高い。
    若い表現者は上が詰まっているテレビよりユーチューバーの構成作家になっていくのだろう。

    学術研究の論文のように、企画はパクってはいけない、独自性があり、実験的でなければいけない。
    我々が今、消費しているコンテンツは、誰かの頭の中で想像され、色々な人達のお陰で形になったものなのだ。
     是非とも世界に通用するような日本発のコンテンツをニュースターが作り出して欲しいものである。


  • 有り 699.6/オ/22 棚:17

  • <目次>
    序章   風刺の時代~前史、そして原点としての三木鶏郎
    第1章  タレントになった放送作家たち~1960年代
    第2章  小説家になった放送作家たち~1960年代のもうひとつのかたち
    第3章  アイドル時代をつくった放送作家たち~1970年代から1980年代
    第4章  バラエティ時代の放送作家たち~1980年代から1990年代
    第5章  脚本家になった放送作家たち~1990年代から2000年代
    結びの章 YouTube時代のなかで~放送作家的生きかたの行方

    <内容>
    今まで(1960年代まで)はなかった仕事。テレビで作ら得る番組、お笑いの脚本(ネタ)や企画を作る人たち。それが放送作家。阿久悠や井上ひさし、野坂昭如や五木寛之まで放送作家だったとは!そこから放送作家はマルチな活躍をしていく。そしてテレビが限界の昨今、YouTubeにも放送作家はいるのだ。フワちゃんやHIKAKINを支えている人々。その歴史をきちんと理解するには良い本だ。

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著者プロフィール

1960年生まれ。社会学者・文筆家。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。テレビと戦後日本、お笑い、アイドル、メディアと社会・文化の関係をテーマに執筆活動を展開。著書に『社会は笑う』『ニッポン男性アイドル史』(以上、青弓社)、『アイドル進化論』『紅白歌合戦と日本人』(以上、筑摩書房)、『SMAPと平成ニッポン』(光文社新書)、『芸人最強社会ニッポン』(朝日新書)、『攻めてるテレ東、愛されるテレ東』(東京大学出版会)ほか多数。

「2021年 『すべてはタモリ、たけし、さんまから始まった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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