くろ (講談社の創作絵本)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 104
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (35ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065285923

作品紹介・あらすじ

犬の「くろ」が、夜をとおして、猫の「しろ」に思いをつのらせる。あいたいきもち、あえないきもち。やっとあえた時、命がかがやく。

感想・レビュー・書評

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  • 会えないモノクロの世界は、
    会いたいと想う人と会えるとカラフルになる。

    当たり前のように会える人が居る人には
    理解出来ない。
    モノクロの世界は、儚くて黒くて白い。
    会えない分想いは濃い。

    自分がその人に会いたいきもちが形を変えて、
    相手が気が付かない些細なレベルで
    その人の毎日の何気ない生活の中の幸せに
    +α出来たらいいのになって想う。

    そんなことできないけど、会いたいって
    そんくらいおっきな愛だ。

  • こんなに会いたいって思ってもらえたらいいな。

  • モノクロの簡単な絵なのに、スピード感や焦燥感が感じられます。

  • 同じ作者による『しろとくろ』が白い猫のお話、こちらは黒い犬のお話。会えるかなって不安になって、会いたいからこそ駆け出して、会えたなら世界は輝くのだと最後のページが教えてくれます。モノクロの世界が色づくのは、そんなのもう、大好きじゃん……!!

  • くろ犬が会いたかったのはしろ猫だったとは??

  • いぬのくろがねこのしろへの思いを募らせる絵本。こどもにはあまりはまらず。

  • 表紙を見た瞬間、これは泣くと思いました。
    絵本展の図録に載っていたので、同じものかと思ったけど、
    違いました。
    こちらは黒と白(最後に黄色)で、赤が使われていない。
    その分、くろの気持ちがよりストレートに伝わって、
    本を開くたびに苦しいのです。もう会えないんじゃないかって。
    毎回新鮮な感動をありがとうございます。

  • きくちちきさんの新作『くろ』です。
    犬の「くろ」が猫の「しろ」に思いをつのらせる。
    あいたいな……
    あえるかな……
    .
    せつない気持ちが「くろ」の顔の表情に1杯…。
    .
    シンプルな言葉で表現される心の動き、1ページ1ページ「くろ」の心の変化が手に取るようにわかります。
    .
    画面1杯に広がる生命力あふれたのびやかな描線、白と黒だけで表現していて、そこには沢山の心模様が見え隠れしています。
    .
    最後のページだけは、鮮やかな日の光の黄色とともに、逢えた喜びと、そこに存在する全ての命の輝きがあります。

    胸が1杯になりますよ〜。
    .
    『#しろとくろ』には、対となる絵本作品『くろ』が存在します。
    .
    猫の「しろ」が主人公の絵本『しろとくろ 』と、犬の「くろ」が主人公の絵本『くろ 』、「しろ」と出会った日の夜の「くろ」を描いた作品です。……この2冊の絵本は、2匹の「出会いの物語」です。
    .
    きくちちきさんにとって、この2作は「ふたつでひとつの物語」だそうです。
    「ぼくにとっては、どちらが欠けてもだめなんです。」
    「『くろ』を描き終えたとき、ようやく完成したのだと実感しました。」
    とコメントされています。
    .
    その2冊に続いて形を変えて出たのが新作の『くろ』です。
    直ぐにでも、いえ、どんなに時が経っても、また会いたい!そう思うのでしょうね、会いたい気持ちは募るばかりです。

    あいたいな
    あいたい
    あえる?
    あえるかな…

    会いたい気持ちが膨らんで、でも少しずつ不安になり……。
    「くろ」わかるよ〜、きっと会えるよ〜と抱きしめたくなります。
    .
    今 @ehonya_rusuban さん
    で原画展をやっています。お時間ある方は是非お出かけ下さい。愛らしい「くろ」に会えますよ〜。
    .
    2012年のデビュー作『#しろねこくろねこ』が、「ブラスティヴァ世界絵本原画展」で「金のりんご賞」を受賞し、一躍注目をあびたちきさん。どれも自由奔放な絵が画面いっぱいに広がり、生きる喜びと自然への賛美に満ち満ちています。
    またちきさんにもお会いしたいです!
    .
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    #きくちちき 作
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著者プロフィール

1975年北海道生まれ。絵本作家。2012年『しろねこくろねこ』(学研プラス)でデビュー、同作が2013年ブラチスラバ世界絵本原画展で金のりんご賞を受賞。また、2019年には『もみじのてがみ』(小峰書店)で同展金牌を受賞。その他の絵本作品に『いちにのさん』(えほんやるすばんばんするかいしゃ)、『ゆき』(ほるぷ出版)、『パパのぼり』(文溪堂)、『しろとくろ』『くろ』(講談社)、『とらのこ とらこ』(小学館)、『おひさまわらった』(JULA出版局/フレーベル館)など。

「2023年 『ひとりで あしぶみ していたら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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