方舟

著者 :
  • 講談社
4.08
  • (1877)
  • (1972)
  • (937)
  • (183)
  • (50)
本棚登録 : 19396
感想 : 2054
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065292686

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • いわゆるクローズドサークルもの。
    地下建築に閉じ込められた10人の中で殺人事件が起こるミステリー。

    特殊なシチュエーションでの謎解きで、閉塞感にドキドキしながらも一気読みでした。
    トロッコ問題も絡み、タイムリミットが迫り、殺人犯は一体誰なのか?動機は何なのか?どうやって決着をつけるのか?
    ラストは衝撃。
    思いもよらない結末に戦慄が走りました。


    • マメムさん
      初コメです。
      まさに『トロッコ問題』でしたね。でも、どちらを選択したとしても不幸な気がします。
      初コメです。
      まさに『トロッコ問題』でしたね。でも、どちらを選択したとしても不幸な気がします。
      2023/03/16
    • viviさん
      マメムさん
      コメントありがとうございます!
      そう思います。この犯人、怖すぎますよね。
      マメムさん
      コメントありがとうございます!
      そう思います。この犯人、怖すぎますよね。
      2023/03/16
  • ブクログのレビュワーさんが高評価をしていたので気になり、すぐに本作を買いに行きましたが、「圧巻」の一言でしか形容出来ないくらい素晴らしい作品でした。

    内容についてとやかく書くよりも、このレビュー見て興味持ってもらったら、とにかく読んでほしいとしか言えないです!

  • 期待値のハードルがもともと高いのに、それもなんなく越えてくるおもしろさ。
    最後の最後まで、いや、最後の最後にすごいことが起こるので、その衝撃がたまらないです。

  • この作品凄い!!
    凄すぎる…!!⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅   )⁝

    痺れる程の気持ちよさ…
    めちゃめちゃ面白い!!
    ぜひ読むべし!!!



    出版された後、Twitterの読書垢は『方舟』に湧いていました。

    なので存在は知っていたし「いつか読もう」と思っていました。

    「落ち着いたらでいいかな…」と軽く考えていましたが「ネタバレうっかり見てしまわないように」と注意喚起をもらいつつ、なんとかそこを回避し、満を持して読み始めました。

    フレンドと同時読みで推理合戦をしながら読み進めたのです。


    (まず作品の50%まで読了)

    謎の地下施設に足を踏み入れた9人…。
    地震で出入り口が封鎖されてしまい、閉じ込められてしまいます。
    地下水が上がってきて、いずれ水没するという危機に。
    そこでさらに殺人事件!!

    さぁ!犯人探しだ!!

    お互いの推理を披露します。
    半分なので、推理というより、妄想に近い…(-∀-`; )

    犯人はこいつで、話がこうなるのでは…と、突拍子もない推理をどんどん喋りまくりました。


    何度も読み返しました。


    (作品の80%程度まで読了)


    最後の一章を残し、気合を入れて犯人を絞りました。


    何度も読み返しました。


    マーカーもたくさん引きました。(Kindleなのでマークできる)


    日中『方舟』の事で頭がいっぱいでした。


    推理を言い合いました。

    こうなって欲しいという結末もお互い上げまくりました。(図々しい)


    何度も読み返しました。


    (そして、ラストまで解禁!!!)


    最後まで読了しました。


    震えが止まりませんでした…!!!!⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅   )⁝

    その勢いで、この感想書いてます。

    感動しました。

    ミステリ好きには痺れる作品ではないか!!!!

    これは凄い!!

    読書垢が湧く理由がわかりました!!

    推理の結果、フレンドも私も、大はずれ…!笑笑


    あんなに何度も読み返したのに…!!ですよ!!


    私たちが考えていたどの犯人より、どの結末より、最高の結末でした!!!

    「おっほほ〜ぅ!!!すげぇ!!!」

    と、思わず独り言漏らしました…(不審)

    これ、読んで下さい。
    面白いです。
    好きです。
    痺れます。✰⋆。:゚・*☽:゚・⋆。✰⋆。:゚・*☽:゚・⋆。

  • 方舟、というタイトルにまず惹きつけられ、
    読む前からいろいろと想像をかきたてられた。

    閉じられた空間で起こる連続殺人なんだけど、
    不思議と登場人物から緊迫感が感じられない。
    次々と人が殺されているのにも関わらず、
    なんだかみんな冷静な感じでおとなしく、
    「危険だから、みんな一箇所にかたまっていよう!」とか言い出す者もおらず。
    所々でおかしな日本語表現もあったりして、
    え?もしかしてこれも引っかけなのか?と、変に勘ぐりすぎてしまった。

    最後の数ページまではうーん、これは星2かな?と思いながら読んでいたけど、どんでん返し、ちゃんとありましたね。
    一つ一つの殺人の動機と、ラストの意外な展開は良かった。

    ちなみにわたしの想像してたラストは、
    外で起こった地震が想像以上に壊滅的で、ようやく出てこられたのに…という結末。

  • 大学のサークルの友達が卒業後集まり、面白半分で入った地下建築で一泊することになる。しかし地震が起きてそこに閉じ込められてしまう。さらには浸水が始まってしまい、このままでは全員水没してしまう。地下建築の構造上、誰か一人が残れば他の人が脱出できるとわかった。その矢先、殺人事件が起きてしまう。残らなければならない人を犯人が務めることが暗黙の了解となる中、犯人探しが始まるが…。

    犯人が悪い。だから犯人を残す。という考えはよくわかるし、犯人を残すということは、犯人を殺すということだから、それは結局犯人と同じことなのではないかという葛藤もよくわかる。

    結末がどうなるのか?ぜひ読んでいただきたい。

  • 話題のようなので読んでみた。
    こんな話だったのか…

    苦手分野だけれど、乗り掛かった舟、
    読みやすいし何とか最後まで読んだ。
    気分は悪い。
    けど最後のどんでん返しは圧巻。

  • SNSでめちゃくちゃバズっていたので、普段は単行本は滅多に買いません(値段が高い…)が、思わず買ってしまいました。

    表紙の色合いからして不穏な雰囲気が醸し出されていますし、タイトルの「方舟」という文字も意味ありげに下半分は歪んでいるし、
    しかも中身を少し読んでみると、10名の人間が地下建築に閉じ込められるというクローズド・サークル…!
    ミステリー小説好きにとっては、この時点でテンションが爆上がりです。

    本書では、「多くの人を助けるためなら、1人を犠牲にしてもよいのか」といういわゆるトロッコ問題が、大きなテーマとなっています。

    どんな人間なら犠牲になってもいいのか…
    子供がいない人?結婚していない人?恋人がいない人?友達が少ない人?家族と疎遠な人?
    普通の状況下では、基準として考えうるものが多すぎて、とうてい決められそうにありません。
    しかし、本書においては、9名のなかに「殺人犯」が確実に存在することから、その人が犠牲になる前提で話が進んでいくのです…が………。

    これ以上は何も言えません(笑)
    何を書いてもネタバレになりそうで怖いのですが、誰かとこの本の感想を言い合いたくてうずうずしちゃってます。
    これは、これだけ話題になるのも頷ける作品ですね。
    はぁ、、、思いっきり感想言いたい(笑)

  • 話題の一冊。
    浸水していく地下建築に閉じ込められ、誰か1人を犠牲にしないと脱出できない。タイムリミットが迫る中、極限状態で殺人事件が起きる。犯人を突き止め、その犯人を犠牲にしようとするが…。

    先のページが誤ってめくれて内容が目に入ってしまわないように気をつけながらページを捲りました。
    衝撃の展開、結末に圧倒され、読後の余韻に引っ張られしばらく引きずりました。…凄かったです。

    これが伏線?もしかしてこれ?と、探りながら読んではみたものの、このトリックを見抜くことは私には到底無理でした。

    個人的には、登場人物たちの個性や性格、各々の関係性などがもう少し詳しく知れたらもっと感情移入できたのかなと思いました。

    • マメムさん
      初コメです。私も何とも言い難い読後感で、しばらく放心状態でした(笑)
      確かに、もう少し魅力的な個性があっても良いのかなと感じますね。
      初コメです。私も何とも言い難い読後感で、しばらく放心状態でした(笑)
      確かに、もう少し魅力的な個性があっても良いのかなと感じますね。
      2022/11/19
  • 怖い!!
    たしかにトラウマになりそう・・・
    人を信じられなくなるな・・・

    人がどんどん亡くなって、途中はちょっと失速気味?と思ったし、最後も、これで終わり?と思ったけれど、最後の最後でゾッとした。そっちか~~~!って衝撃。

    こんな状況には絶対なりたくない・・・


    「愛する誰かを残して死ぬ人と、誰にも愛されないで死ぬ人と、どっちが不幸かは、他人が決めていいことじゃないよね」

全2054件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

2019年、「絞首商会の後継人」で第60回メフィスト賞を受賞。同年、改題した『絞首商會』でデビュー。
近著に『サーカスから来た執達吏』がある。
『方舟』で「週刊文春ミステリーベスト10 国内部門」「MRC大賞2022」を受賞。

「2023年 『時計泥棒と悪人たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

夕木春央の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
夕木 春央
凪良 ゆう
米澤 穂信
米澤 穂信
今村 昌弘
歌野 晶午
辻村 深月
桃野 雑派
青崎 有吾
知念 実希人
浅倉 秋成
織守 きょうや
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×