- Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065294703
作品紹介・あらすじ
□絢爛たる宮廷生活、吐露される人生の憂愁□
『源氏物語』という世界史的作品を生んだ紫式部は、平安王朝の実像を後世に伝える貴重な日記も遺していた。
敦成[あつひら]親王の誕生を中心に御堂関白家の繁栄を描く本書は、最盛期の平安朝宮廷の生活絵巻であり、作者の複雑な心境が吐露される貴重な文献でもある。
道長との歌の贈答、中宮彰子への新楽府御進講、和泉式部や清少納言などに対する辛口の批評、一条天皇の行幸……
宮廷社会を舞台に繰り広げられる儀礼や賀宴の日々を見つめながら、紫式部は自己を冷厳に凝視し、憂いに満ちた内面を語ってもいる。
一人の平安びとの精神的軌跡が作品として昇華された日記文学を、全訳注で味読する!
*本書は、2002年に講談社学術文庫のために訳し下ろしされた『紫式部日記』上下巻を一冊にまとめ、新版としたものです。
感想・レビュー・書評
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紫式部に限らない話だろうが、日記で一番面白く、その人を如実に語るものは何かと言えば他人の悪口。その対象が清少納言とくれば、このくだりが有名なのも納得。ただ女官の生活が垣間見えるような記述はさほど無く、日記という生々しさよりは、エッセイに近い印象。当時の背景も理解に必須で、分厚い注釈も付いているが、そこまで読み込むほどコミットしなければ、本書を味わい尽くしたことにはならなさそう。
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東2法経図・6F開架:B1/1/2771/K