獏の掃除屋

著者 :
  • 講談社
3.75
  • (2)
  • (2)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 47
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065304082

作品紹介・あらすじ

誰かの名前を口にするとその人が呪われてしまうと噂の「無名のトンネル」を冷やかしに来た館平奈々羽。猫のように光る目を持つ男に、手書きで「悪夢の相談承ります」と添えられた名刺をもらった。
ある悩みを持って、名刺の会社を訪れた奈々羽が出会ったのは、トンネルで出会った男、悪夢を食べることができる能力を持った黒澤彩人だったーー

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 悪夢は苦しい。逃れられないから。
    希望が絶望に変わるぎりぎりを彷徨うところに生まれてくるから、手放すことさえ出来ない。苦しんでいることで自分を赦そうとしているのかもしれないとさえ、思う。
    悪夢の恐怖の根源は、自分の限界に直面せざるを得ないところにあるのだろうと思う。
    全部認めて、洗い流してしまえばいいのかもしれないな、そう思わせてくれる物語だった。救いがある。

  • 2023/02/08読了

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

3月7日、東京都調布市生まれ。『渦巻く回廊の鎮魂曲 霊媒探偵アーネスト』で第49回メフィスト賞を受賞し、デビュー。ほかの著作に、『私たちは空になれない』などがある。

「2023年 『獏の掃除屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

風森章羽の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×