カラー図説 生命の大進化40億年史 中生代編 恐竜の時代ーー誕生、繁栄、そして大量絶滅 (ブルーバックス)
- 講談社 (2023年2月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065309759
作品紹介・あらすじ
本書は、40億年にわたる生命の進化史を綴る全3巻企画の二冊目、中生代編です。進化の新たなステージに登場した特徴的な種を特に取り上げ、豊富な化石写真と美しいカラー復元画とともに解説していきます。
中生代は、約2億5200万年前から約6600万年前まで、約1億8600万年続いた時代です。その間、一般的にも注目され人気の高い恐竜が誕生し、繁栄し、絶滅しました。
恐竜が誕生した三畳紀、恐竜が巨大化し、種類を増やし、さらには空にも進出を始めたジュラ紀、さらに多様化し、多くの羽毛恐竜が現れ、大繁栄の末、巨大隕石の衝突と共に絶滅した白亜紀。
本書では、これら三つの時代を、恐竜をはじめとした様々なグループ、約110種の生き物を紹介しながら概観していきます。登場する生物を追っていくだけで、生命の進化の流れが理解できる構成になっています。
目次
第1章 爬虫類時代の始まり 三畳紀
第2章 恐竜時代がやってきた! ジュラ紀
第3章 繁栄は続く 白亜紀
著者紹介
土屋 健
オフィス・ジオパレオント代表。サイエンスライター。埼玉県生まれ。金沢大学大学院自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学、古生物学)。その後、科学雑誌『Newton』の記者編集者、サブデスク(部長代理)を経て2012年に独立し、現職。近著に『機能獲得の進化史』(みすず書房)、『地球生命 水際の興亡史』(技術評論社)、『恋する化石 「男」と「女」の古生物学』(ブックマン社)など多数。
感想・レビュー・書評
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中生代のはじめから終わりまでを代表的な生きものを用いて解説している。今回も大変面白かった。特徴的なデザインを持っている生きものがどのような進化を遂げてそうなったのか、例えば流線型の生きもの(イルカ型)がいかに水中で有利だったのか、現代にも繋がっていく進化的特徴が既に現れてきていることにも驚いた。
日々研究は進んでいて、この本は最新版であるけれど新たな発見もあるだろう。この本を足がかりにして、土屋氏の本をもっと読んでみたいと思った。
続編は今年の秋の予定。続きがまたとても楽しみである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2023/03/02 amazon 1760p
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中生代の三畳紀・ジュラ紀・白亜紀の生物の解説。2022年の最新の論文を紹介。古生物が日進月歩なのを実感できる。
新書サイズなのでイラスト・化石の迫力に欠けるのはいたしかたなし。
文章中に著者の自著紹介や小話がたまに交じる。このあたりは注釈でカバーできる範囲。レイアウトで工夫してほしい。
次の新生代編で完結。2023年秋刊行。楽しみにしている。 -
【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/563204 -
白亜紀の最後に関する論文が付されている。
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みんな大好き恐竜時代。
全てにイラストと写真が付く。故に、逆に情報量が少ないきらいもあるけど。
図鑑本ではないのでご注意。
本当に、ちょっとした化石から、よくこういうこと考えるよなと感心する。
じゃあこれが人類のこの先にどんな影響があるのか、よくわからないところも、また素敵なのだ。いや、ほんと。 -
中生代全般の最新の学説が盛り込まれた古代生物好きには堪らない内容。子供の頃の知識からはあれ?あれ?と戸惑う項目もあり、アップデートする機会が持てました。自然史博物館に行きたくなる本です。
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請求記号 467.5/Ta 32/2204