分断と凋落の日本

著者 :
  • 日刊現代
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本棚登録 : 107
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065317716

作品紹介・あらすじ

安倍政権がもたらした「分断と凋落」から日本を救う道はあるのか? “安倍晋三元首相の正体”をテーマにした話題の政治ドキュメンタリー『妖怪の孫』の企画プロデューサーで元経産省改革派官僚の著者が世に問う、衝撃の警告書だ! 悪夢のアベノミクスで日本人の暮らしがいつの間にか韓国人に追い抜かれていることを自覚している人はどれだけいるだろうか。かつて世界を席巻した日本の半導体ビジネスもいまでは台湾に絶対に追いつけないところまで差をつけられている。そして、見るがけもないメイド・イン・ジャパンの家電群。自動車産業も例外ではない。原因の多くは安倍政権の失政にある。それを引き継いだ岸田政権も出口が見えないまま迷走している。低賃金と物価高は、もはや限界値をこえつつある。その一方で、突如、始まったかのように見える防衛費倍増=軍拡路線だ。岸田政権は、国是である「専守防衛」を大転換させる敵基地攻撃能力にまで手を伸ばした。日本はまさに、破綻に向かう坂道を転がり落ちる石のようだ。その原点は実は、昭和の妖怪こと岸信介元首相、そう“妖怪の孫”の祖父にあった。本書は、この妖怪が発する妖術から日本を解き放ち、再生させる唯一の処方箋でもある。

感想・レビュー・書評

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  • 読んだ瞬間、久しぶり夢中になって読み進めてしまった本です。
    内容は長期安倍政権がもたらした害悪と長年による日本政治の弊害をまとめたものです。
    正直、安倍政権の醜態をここまでまとめた本はなかなかないと思います。
    ドキュメンタリー映画、妖怪の孫の原案になるのもわかります。
    読めば自民及び安部政権のひどさがわかる本です。
    私が衝撃だったのは下記にあるものです。
    ・憲法もわからない自民党議員がいる。
    ・アベノミクスはただのやってる感の政策だった!
    ・官僚のモラルハザード
    ・先進国なのに科学的議論ができない国、日本
    ・凋落原因は経済産業省と安倍
    読めば読むほど落胆したくなるようなひどい国になった思ってしまいます。
    ただ、この本ちゃんと希望が書いてあるのでそれもこの本売りだと思います。
    上記の衝撃を知って、こんなこと許していいでしょうか?
    統一地方選が始まり、後半に入りますが、ぜひ、この本とって読んでほしいです。
    そして考えて頂きたいです。
    この本読んだら、多分ちゃんと国を考え、選挙に行こうと思います。
    特に若い世代は読んでほしい!
    ちゃんと国の現実知って勉強しよう。
    それと高齢者も読んでほしい!
    昔の日本ではなく、今の日本やそれに苦しむ若い世代を知りましょう。
    さらには経営者も読んでほしい!
    ぜひ、社員対して希望や政治語れる、モラルも持った経営者になりましょう。
    きっと妖怪の孫からの呪縛から解けると思います。
    人に優しい国を目指せると思います。

  • 現場の生の声を聞いてみたいという思いで手に取りました。この10年20年30年で日本で何が起きていたのかその一側面を知ることができました。兎にも角にも理性ある人が少しでも増えてほしいと願うばかり。自分だけ自分たちの世代だけが豊かになって本当に人は幸せなのか、対話をしていきたいと改めて思いました、、

  • ドキュメンタリー映画『妖怪の孫』の原案本ということで、読みたくて入手(映画は観ていない)。とても興味深い内容だった。とはいえ、新しい発見とか視点がある訳ではないのだが、日頃個別にもやもやと考えている問題を整理して一筋に繋げてくれた感が非常に強く、スッキリした。第4章は絶望。それでも、著者の「信じなければ、諦めるしかないが、その道は選びたくない」という言葉に共感する。

  • 古賀茂明という元官僚が首相以下の政治家どもよりはるかに優秀な男だとわかった。企業目線、カネ目線でなく、国民の生活、利益をこそ中心にすえた分析と提言に納得する。
    こんな人がおり、まともな政治家もおり、主権者としてものを考える国民が多数いるから、まだあきらめない。

  • おっしゃることはいちいちごもっともなんですが…
    どのように没落していくか、が大事ではないか。

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著者プロフィール

1955年、長崎県生まれ。東京大学法学部を卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。産業再生機構執行役員、経済産業政策課長、中小企業庁経営支援部長などを歴任。2008年、国家公務員制度改革推進本部事務局審議官に就任し、急進的な改革を次々と提議。09年末に経済産業省大臣官房付とされるも、11年4月には日本ではじめて東京電力の破綻処理策を提起した。その後、退職勧奨を受け同年9月に辞職。著書・メルマガを通じ活発に提言を続けている。『官邸の暴走』(KADOKAWA)、『日本を壊した霞が関の弱い人たち』(集英社)など著書の累計発行部数は100万部を超える。自身が企画・プロデュースし、本書が原案となったドキュメンタリー映画『妖怪の孫』が2023年3月に公開され、大きな話題を呼んだ。





「2023年 『分断と凋落の日本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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