ハイデガーの哲学 『存在と時間』から後期の思索まで (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 154
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065321300

作品紹介・あらすじ

「20世紀最大の哲学者」ハイデガーが生涯を賭けて問い続けた「存在への問い」とはどのような「問い」だったのか? 変容し続ける思索の跡を丹念にたどり、その最後にたどり着いた境地に迫る。また、近年「黒ノート事件」によってスキャンダルを巻き起こした悪名高い「ナチス加担」がいかなる哲学的見地からなされ、そしていかなる理由からナチス批判に転じたのかについても徹底的に解明する。「道であって作品ではない」――ハイデガー哲学の魅力と魔力を余すところなく捉えた力作。

感想・レビュー・書評

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  • ハイデガーが何をもってナチスと紐付けられるのか知りたくて読んだ。
    ちょっと難しくて理解に苦しみながら、4章まで読んで一旦読了とした。

  • 東2法経図・6F開架:B1/2/2711/K

  • 書き手である轟氏の持つ個人的な問題意識に強引に誘導しようという「臭み」を感じさせない清潔さ/フェアネスを感じる。ハイデガー『存在と時間』をいま読むということ。どんなスノッブ/ファッショナブルな先駆者の言葉の引用も行わず、轟氏は徒手空拳でこの未完の大著と取り組み内在する「可能性の中心」に迫っていく。ただ、ぼくの理解力では「そうか、『存在』は神秘なんだ」という程度の読みにとどまりそこから考えが止まってしまった。轟氏の態度を見習い『存在と時間』そのものと取り組み、ハイデガーが照らす「道」を通って自分を見つけたい

  • ハイデガーって、『存在と時間』の解説はけっこうあるんだけど、後期の著作を含めて整合的に理解できる解説ってほとんどないんだけど、これはかなり理解しやすい形でまとめられている。ただ、ナチに関してはちょっとハイデガーに好意的すぎない?! というのと、最後半の「主体性」をめぐって「その"主体性"の"主体"は誰?」「ひとつに収斂しないのはなぜで、その違いは何?」という疑問がぬぐえなかった。またいつか読んでみての感想が自分でも楽しみ。

  • 2023年8月8日図書館から借り出し。

  • 【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
     https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/476648

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著者プロフィール

1968年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。
現在、防衛大学校人間文化学科教授。博士(文学)。
専門はハイデガー哲学、現象学、近代日本哲学。
著書に『存在と共同―ハイデガー哲学の構造と展開』(法政大学出版局)、『ハイデガー『存在と時間』入門』(講談社現代新書)などがある。

「2020年 『ハイデガーの超-政治』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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