能力はどのように遺伝するのか 「生まれつき」と「努力」のあいだ (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
3.43
  • (9)
  • (24)
  • (29)
  • (9)
  • (1)
本棚登録 : 571
感想 : 37
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065324059

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • セントラルドグマはともかく、遺伝上では、地球上の生命は皆、統計情報化された確率の変移にすぎないのかな。
    逆かな、確率の変移が、統計情報化されて個体総体として成立していると考えればいいのかな。

    まあ、知能という次元では、言語処理として生成AIと然程の違いは無い。この単層限定なら、暗黙知が成立している感じがする。でも単層では、暗黙知ではないか。

    生命としては、確率の変移で、言語処理、知能としては統計情報化と考えた方がいいのかな。こっちは意味か。

    個々の微細な意味の集合、集積が、単線ではなく複層、複雑化した結果、奥深い様々な物語を誕生させるのか。

    ゆえに、それがより趣のある一意では捉えられない意味解釈世界を構築してくれている、のかな。ここらは、AIでどのくらい再現されているのかは、今後のことかな。

    セントラルドグマという神話が、統計情報化を想起させているのかな。

    読み返すと、能力の方には然程の関心がないのな、私。
    能力も、物語、神話の一種ぐらいに思っているな。

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/565712

  • 能力が先天的なものか後天的なものかを分析した一冊。

    先天的なものが多いといわれているが、必ずしもそれだけではないというところはわかったが、肝心のその割合などはわからなかった(一律でないのは当然だけど)。

  • 141-A
    閲覧新書

  • 遺伝学×統計学。統計学って凄い。セントラルドグマの制約→遺伝子の相互作用による「発現(表現型)」(確率の問題)→パーソナリティも遺伝要素大。「能力」とは「ある特定の状況や課題において、個人に同じ機能を持った行動を反復して起こさせる神経的・身体的ネットワーク」。「環境」も遺伝の影響を受ける。著者も述べているが、本書を優生学的に勘違いされることを危惧します。著者の思いは真逆なので。

  • 橘玲の「言ってはいけない」で同様に遺伝の影響についてある種危機的に煽っていたと思うが、本著ではより研究のデータに基づいて、専門的な分析がなされている(ように素人からは見える)が、ブルーバックスとはいえ門外漢には手に取るように、とは行かない内容。

    研究方法やその領野について、なかなか専門として進めようとする初学者でも骨太に思われるが、雑読の徒からすると、遺伝という視座がそもそも生物学の深遠な学術領域の一つなのだと再確認。

  • 難しいので何度か読み返したい

  • 「環境か遺伝か」という単純な話ではなく、遺伝と環境の交互作用によって説明される。
    遺伝の効果が環境によって変わってくる。逆に環境の影響が遺伝の条件によって変わってくる。
    知能の遺伝率は発達とともに増加するのは驚きだった。

  • ちょっと難しくて脱落。似たような言葉や独自の定義をする言葉が多く、ついていくのが大変。遺伝は大いに影響してる。結局環境でしょ、とは言えない。環境要因にも遺伝が作用している。

全37件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

慶應義塾大学文学部教授
主要著作・論文:『生まれが9割の世界をどう生きるか―遺伝と環境による不平等な現実を生き抜く処方箋』(SBクリエイティブ,2022年),『なぜヒトは学ぶのか―教育を生物学的に考える』(講談社,2018年),『遺伝と環境の心理学―人間行動遺伝学入門』(培風館,2014年)など

「2023年 『教育の起源を探る 進化と文化の視点から』 で使われていた紹介文から引用しています。」

安藤寿康の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×