修羅の家 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 459
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065324615

作品紹介・あらすじ

女の毒が体内に入り、蝕まれていく--簡易宿泊所で暮らす晴男はレイプ現場を中年女性・優子に目撃され、彼女の家につれていかれる。そこには同じ格好をした十名ほどが「家族」として暮らしていた。おぞましい儀式を経て一員となった晴男は、居住者は優子に虐待されていることを知る。一方、区役所で働く北島は、中学時代の初恋相手だった愛香と再会し「家族」での窮状をきく。北島は愛香を救い出す可能性を探るが、“悪魔”が立ちはだかる。

感想・レビュー・書評

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  • 「とにかくまともじゃないの。まともな人は誰もいない。狂ってるの、うちの家族は。壊れちゃったの、何もかも」
    昔リアルにあった事件のオマージュ
    恐ろしく、もし当事者ならどうすべきなのか?
    何が最良か?
    確かにリアリティがある分「殺戮に至る病」よりも衝撃。

    真実は小説よりも奇なり

  • 我孫子武丸先生の「殺戮にいたる病」を凌ぐ衝撃作で凄く怖かったです。
    これはちょっとね!!
    もうヤバかったですよ。
    終始悍ましさが有り、ラストも驚愕しましよ。

  • 描写がきついけど、止まらなくなり早く読み終えた。
    夢にまで小説の内容が出てきたくらいなかなか衝撃的な内容だった。

  • 途中から晴男①と晴男②がごちゃごちゃになってしまった、別の人物が同じシチュエーションを何回も経験することありえる??て思ってしまった、居酒屋に入って殴られたのは晴男②だけ??
    なんかよくわかんなかったけど痛々しい表現が多かった

  • 物語に引き込まれて2.5時間で読破。
    残酷な描写と作中の人物の心情がわかりやすく、サクサク読めました。

    暴力と洗脳怖すぎる!!

    ただラストが意外と尻窄みとご都合主義ありですが、全体としては素晴らしかったと思います。

  • 内容がキツくて読むのが大変・・・
    しかし、ストーリーとリズムが良くてサクサクと読めてしまう。

    この話、元となる事件があります。
    世に言う『尼崎事件』!
    →気になる人はWikipediaにて
    →複雑です

    ストーリーに触れるとネタバレの危険性があるので、事件の方の感想を述べると、主犯の女性に対して非常に嫌悪感を感じるのと、世の中にスキあらば狙っている人は少なからずいるんだろうなぁと思います。
    主犯の女性は緻密な計算と経験則に基づき相手を暴力と虐待で洗脳していき最終的に裏切れない状況に追い込む!?
    芸能人の洗脳事件が過去にあったように、悪の心理学というか、人の心をコントロールする方法に恐怖を感じます。
    自分自身は現在、色んな人の助けがあり満足のいく生活を送る事が出来ておりますが、主犯のような女性に目をつけ込まれる事なく、慎ましく平穏な人生を送れるよう気を付けていきたいです。

    レイプの現場!?を目撃された主人公は、目撃した中年女性の自宅へ連れていかれることに・・・
    その家には似たような格好をした老若男女が多数いて奇妙な『家族生活』を送っていた???
    一方で区役所で働く北島は、中学校の同級生で初恋の愛香と再開するものの、愛香の悲惨な現状を知ることになる。
    物語の随所に心を折られそうになる表現があります(冒頭から)
    心が荒んでいる人や疲れている人にはお勧めできません。心を万全にしてお読みください・・・

    倫理的に映像化出来ない作品!!!

  • 残酷、グロあり。人によっては読むのがしんどくなると思います。けど、ぐいぐい惹き込まれるので私は楽しく読了。

  • 衝撃を受けた。一気読みだった。
    尼崎事件を検索してしまった。

  • これはこれでいい終わり方なのかもしれない。

    所々に目を背けたくなるシーンはあったけど
    面白かった。
    精神的に追い詰められた人間は怖い。

  • 2023年12月23日読了

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著者プロフィール

1962年、兵庫県生まれ。京都大学文学部中退。在学中は推理小説研究会に所属する。89年、『8の殺人』で作家デビュー。主な作品に、『人形はこたつで推理する』にはじまる「人形」シリーズほか、『殺戮にいたる病』『ディプロトドンティア・マクロプス』『弥勒の掌』『眠り姫とバンパイア』『警視庁特捜班ドットジェイピー』『さよならのためだけに』『狼と兎のゲーム』『裁く眼』『怪盗不思議紳士』『凜の弦音』『修羅の家』などがある。小説の枠を越えマルチに活躍し、ゲームソフト「かまいたちの夜」シリーズの制作でも知られる。

「2022年 『監禁探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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