- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065329450
作品紹介・あらすじ
マーケティング用語じゃない。これはまったく新しい「世代論」絶望的な世界に生まれた“Z世代”が「愛」と「連帯」で価値観の革命を起こす!「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」受賞!メディア・SNSで話題騒然!『世界と私のA to Z』の著者による画期的エッセイお金、健康、人間関係、SNS、仕事――Z世代的価値観で分析する“私たちのいま”・「ホットガール」とセルフラブ・セラピーは心の必需品・「リアル&楽しい」食に夢中・エブエブ旋風の奇跡・さよなら「インフルエンサー」消費・つながりが広げる読書・ブランド価値より「今」の価値・「仕事≠人生」的な働き方
感想・レビュー・書評
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竹田さんは、わたしがこれまで水面下で考えているだけだった数々の違和感を言語化してくれる人物で、前著『世界と私のA to Z』もとても良かった。ミレニアム世代より上の世代の人たちが読めば、自分の古い価値観をアップデートすることができる。もちろんZ世代が読んでも、物事の解像度が上がって良いと思う。マイノリティや環境保護、メンタルヘルス、読書、TikTok、脱資本主義などに興味があるひとにオススメ。『人新世の「資本論」』の斎藤幸平との対談もあり、一度で二度美味しかった。
p199
搾取されている現状を認めてしまったら、自分が弱者であることに向き合わなくてはならない。日本に貧困があるのも自己責任だ、というのとも繋がっていますよね。本来貧困はシステムのせいだし、もっと言えば資本主義の行き詰まりのせいでもある。 -
他のZ世代本とは、立ち位置が違う。
価値観の問題だし、ダニエルさんが理想と考える社会観、人間観の問題を扱っている。
未来への希望の種は今ある、という本。 -
読後、Z世代をひとことで表すことは難しく、さらに特徴を示す言葉は、誤解曲解を招くこともあると知るとなお、語るに難しいです。Z世代の価値観を知ることは、これまでに大人たちが壊してしまった社会にとって大切だったもので、再生を必要とするもの、それらの順番が見えてくるように感じました。
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Bimboムーブメントの新しさは、男性中心的な「知性」の定義を覆すことによって自由になろうとしてる点。それゆえ、彼らは「おバカなギャル」を装う。エリート主義が根付くマイノリティ蔑視や階級主義に対する抗議を体現する。シス・ヘテロ男性中心的な社会によって決められた理不尽なルールへの絶望や共産主義の、重要性、そして「自由に生きたい」「私たちはイケてる」という叫び。男性中心社会の視点から決められたものがいかに陳腐なものかが理解された上で、改めてそのステレオタイプを皮肉的にとりいれている。社会への絶望を目の当たりして来たZ世代が、せめて可愛い格好して、自分たちを縛りつけている社会規範をぶち壊し、オルタナティブな「知性」をシェアすることで、人生を少しでも楽しもうとしている。
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この本が何かで紹介されていて、なぜだか気になった。
「若者の対応に困っている」なんてことはないのだけど。
もしかしたら、対比して自分がどんな人間かを把握したいのかもしれない。
アメリカのZ世代に関する本。
日本の「ゆとり」みたいなレッテルの話ではない。
同じ世代に生まれ育てば、同じような社会の影響を受けるから、世代の傾向を把握するのに役立つよね、という感じ。
この本によると、Z世代は不景気やコロナによって、未来への希望を抱けないという。
全体としてはどうにもならないから、せめて個人でハッピーになろうという行動を取るらしい。
言われてみれば、若い人からはそんな印象を受ける気がする。
でも、自分も昔は個人でハッピーを目指してた気がする。
仕事でできることが少ないから、腐りがちで「せめてプライベートを楽しむぜ」という心持ち。
社会の背景なのか、人生経験なのか。
もっと上の世代の人たちって、どうだったんだろう。
プライベートを楽しむ余裕がなかったのかもしれない。
それなら、仕事の中で存在意義を見出すしかないか。
若いころ趣味に走ったのは、その世代を見た反動なのかもしれない。
ずーっと、何かから何かへの過渡期なんだろうな。 -
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/792544