高学歴難民 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 356
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065330869

作品紹介・あらすじ

学歴があれば「勝ち組」なのか?月10万円の困窮生活、振り込め詐欺や万引きに手を染める、博士課程中退で借金1000万円、ロースクールを経て「ヒモ」に、日本に馴染めない帰国子女、教育費2000万円かけたのに無職……「こんなはずではなかった」誰にも言えない悲惨な実態!【目次】序章 犯罪者になった高学歴難民第1章 博士課程難民第2章 法曹難民第3章 海外留学帰国難民第4章 難民生活を支える「家族の告白」第5章 高学歴難民が孤立する構造

感想・レビュー・書評

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  • 『息子が人を殺しました』著者、阿部恭子さんインタビュー「マイノリティな立場の人々をサポートしたい。」 | アートとカルチャー | クロワッサン オンライン(2018年04月26日)
    https://croissant-online.jp/life/64747/

    「俺を見下した奴は死刑!」ネットでの脅迫を繰り返す「高学歴難民」のヤバすぎる実態(阿部 恭子) | 現代新書 | 講談社(2023.10.14)
    https://gendai.media/articles/-/117381

    特定非営利活動法人WorldOpenHeart - マイノリティでもこわくない!
    https://worldopenheart.com/

    『高学歴難民』(阿部 恭子):講談社現代新書|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000380808

  • たくさんの事例紹介が
    酷い順に並んでいて、
    読み始めは窮状にぞっとしました。
    酷い半生が続々と紹介されています。
    後半にはうまく立ち直って生活を立てた
    事例が出てくるので、ほっとしました。

    この本では、分析や解説はありません。
    日本にこういう事実があるから
    知ってほしい、まずはそこだけに
    専念した本でした。


  • 衝撃的な事例が並べたてられて、ついつい次々読み進めるうちに、唐突に終わり。
    なんなんだこの本はーーーーというのが読了直後の率直な感想。
    タイトルは、いいんだよね、うん、なんか課題ありそう、だから、手に取りました。なのに。

    このタイトルで、私はどんな中身を期待してたのかな?
    おそらく、分析とかを期待して、全然期待通りじゃないーーーと思ったのかな、、、、
    、、、客観的に、どうこうとか、特にありません。一人称で、淡々と高学歴難民のことが書かれています。

    でも、一呼吸おいて、このひと(著者)面白いかも、と思いました。
    「研究は、大学機関に所属しなければできないことではありません。◯◯研究所といった会社を設立して研究する人々もおり、就職先がないのであれば、自ら作るしかありません。(中略)重要性が認識されず、軽視されている研究分野も多々あるでしょう。誰かが光を当ててくれるのを待つのではなく、まず、その研究をしているあなたが、研究の意義を社会に訴えてください。寄付が集まるかもしれません。あなたの価値を、あなた自身で社会にアピールし続けてください。SNS 、YouTube……方法はたくさんあるはずです。「どうせおまえたちなんかに俺の価値はわからないだろう……」と社会に背を向けている人を、誰が助けたいと思うでしょうか。(後略)」(P186)

    著者自身が、「民間企業が募集している研究助成に応募し、国内外の加害者家族の調査を行い、本も何冊か出版してきた」(P186)そうです。
    表紙裏には、「2008年大学院在学中、日本で初めて犯罪加害者家族を対象とした支援組織を設立」と書かれていて、その支援を通して「犯罪者の中にも高学歴の人々が存在する事実に衝撃を受け高学歴難民の実態を追い続けてきました。(P12)」という方です。

    だからといって、高学歴難民にあなたの研究で身を立てろというメッセージは、うーん、伝わらないと思う(苦笑)。
    そもそも、研究を極めたいとか、その研究で社会に役立ちたいとか考えて、結果的に高学歴難民になる人はとても少ないように思う。
    でも、この方(筆者)は、とても素直にこのメッセージを込めてこの本を書いたんだな、と思うので、私はその気概を称賛したい、と思いました。

  • ほんとか分からない高学歴難民の事例集。
    作者の提言や分析などは、ほとんどなく、内容のない本

  • 感想
    学齢に意味はあるのか。ただのシグナルでしかない。それだけを武器にしていては社会で生き残ることはできない。全員が底上げされているから。

  • ただの事例紹介のタレ流し本。アカデミックな考察もないので窮状を訴えても全く説得力がない。全く読まなくてもいい本。

  • 事例ばっかり。この背景や資質は、自分でかんかえなさい、って事。
    もっと高学歴者からの脱落する真の意図を描かなきゃ「本」ではないね

  • 移動中で他に読むものがなかったのだけど、全くの時間の無駄だった。
    結構学歴はあるのにその後の人生がうまくいかず、風俗や特殊詐欺出し子になった人たちの独白調の語りが次々と書かれる。
    学位をとっても大学にポストがないワーキングプアとか発達障害とか、なにか洞察めいたものは全くない。本として、学歴コンプレックスのある人がシャーデンフロイデを感じるぐらいしか役に立たないんじゃないだろうか。
    文章もちょっとプロとは言い難いレベルで残念

  • 研究や調査というよりはインタビュー集

  • 評価の軸が他人にあるケースばかりで、なんともやりきれなくなる。選んだのは自分だということを常に頭に入れておかないと。

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著者プロフィール

阿部恭子(あべ・きょうこ)
NPO法人World Open Heart理事長。2008年大学院在学中、日本で初めて犯罪加害者家族を対象とした支援組織を設立。全国の加害者家族からの相談に対応しながら講演や執筆活動を展開。今まで支援してきた加害者家族は2,000件以上に及ぶ。2021
著書に『家族間殺人』『家族という呪い:加害者と暮らし続けるということ』『息子が人を殺しました:加害者家族の真実』(すべて幻冬舎)『加害者家族を支援する:支援の網の目からこぼれる人々』(岩波書店)など。

「2022年 『家族が誰かを殺しても』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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