カラー図説 生命の大進化40億年史 新生代編 哺乳類の時代--多様化、氷河の時代、そして人類の誕生 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065336472

作品紹介・あらすじ

40億年にわたる生命の進化史を綴る全3巻にわたる好調企画の三冊目、新生代編です。白亜紀末の大量絶滅により恐竜がいなくなった後に繁栄した哺乳類の多様化と進化を中心に、さまざまな分類群の特徴的な種を取り上げながら、豊富な化石写真と復元画とともに解説していきます。本書では、三つの時代を、哺乳類をはじめとした様々なグループ、約100種の生き物を紹介しながら概観していきます。第1章は、古第三紀、恐竜絶滅後の世界です。恐竜の生き残りである鳥類、急速にニッチを獲得し多様化した哺乳類の時代です。第2章は新第三紀、現在の哺乳類の祖先となる動物たちが現れ繁栄した時代です。人類の祖先が登場したのもこの頃です。第3章は、第四紀、氷河時代です。氷河時代から現在までつながる時代区分のなかで、気候変動による生物の進化と絶滅を見ていきます。目次第1章 始まりの時代 古第三紀第2章 冷えていく時代 新第三紀第3章 氷河とともにある時代 第四紀著者紹介土屋 健オフィス・ジオパレオント代表。サイエンスライター。埼玉県生まれ。金沢大学大学院自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学、古生物学)。その後、科学雑誌『Newton』の記者編集者、サブデスク(部長代理)を経て2012年に独立し、現職。近著に『機能獲得の進化史』(みすず書房)、『地球生命 水際の興亡史』(技術評論社)、『恋する化石 「男」と「女」の古生物学』(ブックマン社)など多数。

感想・レビュー・書評

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  •  約6600万年前の巨大隕石の衝突により恐竜をはじめとして地球上の生物の78%の種が絶滅した以降の歴史をビジュアルに解説してくれる本です。私たちが知っているのは、恐竜達が活躍している片隅でネズミみたいな小さな哺乳類が生き延びたということなのですが、恐竜が絶滅した後あまり時を置かずに、その哺乳類が大繁栄してまるで恐竜のように大きな哺乳類が出現するのです。
     ホモサピエンスは出現からまだ30万年しか経っていませんが恐竜は1億6000万年も存続していたのですから、人類よりもずっと環境に適応し生存に適していたと言えます。それに比べて人間はわずか1万年足らずのあいだに多くの他の生命を絶滅させ、環境も悪化させて自らの生存も危うくしています。
     とてもわかりやすい図解たっぷりの6600万年史だと思います。

  • 群馬県立自然史博物館
    https://www.gmnh.pref.gunma.jp/

    土屋 健 Ken Tsuchiya | ブルーバックス
    https://gendai.media/list/author/bluebacks/kentsuchiya

    生命の大進化40億年史 新生代編 | ブルーバックス | 講談社
    https://gendai.media/list/books/bluebacks/9784065336472

    『カラー図説 生命の大進化40億年史 新生代編 哺乳類の時代--多様化、氷河の時代、そして人類の誕生』(土屋 健,群馬県立自然史博物館):ブルーバックス|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000382534

  • 古生代編がめちゃめちゃ面白かった「生命の大進化40億年史」…知らない間に新世代編まで行っていました。中生代編を飛ばすのもどうか?と悩みましたが図書館の新着コーナーにあったので、まあいいや、とページを開きました。きっと中生代は恐竜の登場とその絶滅という派手な物語だと思いますが、どうしてどうして新生代の生き物のバラエティにも引き込まれてしまいました。たぶん中生代は巨大隕石の落下によってすっかりリセットされたことによって、ある種ファンタジーめいて輝くのに対して、新生代は現在にも続く種の祖先たちの歴史であり、人類も登場して今と地続きのヒストリーとしての面白さがあるのだと思います。そもそも絶滅哺乳類って存在は恐竜に負けないくらいスター揃い。ウインタテリウム、グリプトドン、スミロドン、マクラウケニア、インドリコテリウム(今はパラケラテリウムというらしい…)ちょっと知っている連中も、まったく知らない動物も、チャーミングです。そもそも名前を声を出して読んでみるだけで、うれしくなっちゃいます。ただ絶滅の理由のひとつとして人類による「過剰殺戮(オーバーキル)説」も語られる時に新生代の現在も続く完新世が、いまや人新世と呼ばれているのに繋がっている感じがします。そもそもサヘラントロプス、アルディピテクス、アウストラロピテクスと繋いできた人類はホモ・サピエンスで進化は終わりなのか?あるいはアフターヒューマンな生命は?このシリーズはこれで完結らしいですが、未来編も想像しちゃいます。

  •  図書館の新刊コーナーに置いていたので、つい手に取って借りたものだが、全編カラーで豊富な全身復元骨格と、イラスト入りで想像を助長してくれ非常に面白く読み進める。
     あまりにも紹介する生物が多すぎて、その名前の難しさからもなかなか覚えられないのが難点だが、出来れば派生図や分類図みたいなものがあれば、さらに分かりやすく、私みたいな初心者にもより理解できるものになると思う。
     どうやらこの本の前には古生代、中世代シリーズがあるみたいなので、是非読んでみたく思う。

  • 2024/03/02 amazon 1,760- 内訳−amazonギフト券515 , 三井住友1,245円

  • 進化って面白い。
    恐竜がいなくなって、哺乳がその隙間を埋めた。
    気候の変動によっても、それに適応する者がでた。

    サーベルタイガーの武器は、やっぱり猫パンチ

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/569195

  • 【蔵書検索詳細へのリンク】*所在・請求記号はこちらから確認できます
     https://opac.hama-med.ac.jp/opac/volume/479007

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著者プロフィール

著者:土屋健
オフィス・ジオパレオント代表。サイエンスライター。埼玉県生まれ。金沢大学大学院自然科学研究科で修士号を取得(専門は地質学、古生物学)。その後、科学雑誌『Newton』の記者編集者、サブデスク(部長代理)を経て2012年に独立し、現職。近著に『怪獣古生物大襲撃』(技術評論社)、『前恐竜時代』(ブックマン社)、『生命の大進化40億年史 中生代編』(講談社)など多数。

「2023年 『も~っと! 恐竜・古生物ビフォーアフター』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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