- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065337783
感想・レビュー・書評
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4.5年。いじめられっ子の主人公は、学校の教材室でミイラ男に出会う。家庭環境や友達関係の心の苦しさや我慢に、同調するようにうめくミイラの声。親しみと共に彼の存在の謎に近づき、自分を知っていく。表紙の暗さはいつもながら、児童の手にとりにくさがある。少し重たいテーマだが、ミイラの謎に迫ることで好奇心が膨らむところがよい。
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きれいごとじゃなくてリアルに迫っててよかった。酷すぎるとか読んでてつらいとかそんな感想を目にしてたのでどれほどかと思ってたけど、これのどこがと思った。現実はもっとひどいから。ミイラ男が暗示しているものは案外ルッキズムだったりして。あの嫌なやつと沖縄の人は運命の裏表だったりして。いろいろ深読みできるのもよかった。
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最悪な状況のなかで救いになるのがミイラ男であることが、この作品の一番の特色です。傷ついた人の心の支えになるのは光り輝く美しいものではなく、醜くグロテスクなものであることもあるということ。その暗い側面に向きあったことが、読者の子どもにとっても救いになりそうです。信頼できる書評家yamada5さんの感想より。なるほど。
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電子じゃなく紙本で。胸にささった。リアル小学生はどう読むのだろう。ミイラ男のなぞがわかるシーンではかなり震えた。ラストの爽快さにすごく納得。
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この作者の先生、というので漠然と期待していたものとは少し外れた出力の作品が出てきたな、という印象でした。別に悪くはなかったけど、スレはてた大人なので「ジャンププラスの読み切りでまあまあ見るやつ」みたいな感想になってしまった。YAではあんまりない方向性なのかな。
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小6男の子
母子家庭で、お風呂に入ることもご飯に食べることも厳しく、学校ではからかいの標的にされている
ある日、誰も使われていない教材室に入りミイラ男と遭遇する