- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784074179411
作品紹介・あらすじ
「残念だけど、僕にも出来ることと出来ないことがあるんだよね」絶望の中で救いを求める少年に対し、錬金術師トゥリウスは宣告する。――大陸東方の樹海の奥。そこにはエルフたちの小さな隠れ里が、凶悪な魔物や欲深い冒険者から逃れるようにして、ひっそりと存在していた。ある日、男勝りなエルフの少女バーチェは、里の掟を破り単身で狩りに赴く。しかし彼女は、迂闊に獲物を深追いしたことで、強力な魔物サイクロプスに遭遇してしまった。絶体絶命の窮地に陥るバーチェ。あわやというところで彼女を救ったのは、ドライと名乗る謎の女ダークエルフだった。その日を境に、彼女を取り巻く環境は一変するのだが―――。
感想・レビュー・書評
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命は希望で、可能性。生きていれば何だって出来る。今は無理でも、いつか出来るようになる。諦めは敵、絶望は死に至る病だ。限界に挑み続ける強い気持ちこそが、死に怯える弱い僕を生かし続けているのだから。
(P.8) -
今までは身内をメインとした話だったから、そんなに主人公とその仲間の酷さが目立たなかったけど、今回は主人公が目的の為に平和な集落を壊す話なので、後味の悪さがかなり残る話。
主人公がヒーローじゃないってことがどういうことか、よくわかる内容になっていた。 -
考えてみると辛辣な話。
主人公がヒーローのカテゴリにはいらない、っていうのがね。
まんま魔法使いの塔のてっぺんにいるラスボスだからなぁ。