ウロボロス・レコード3 (ヒーロー文庫)

著者 :
  • 主婦の友社
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本棚登録 : 40
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784074179411

作品紹介・あらすじ

「残念だけど、僕にも出来ることと出来ないことがあるんだよね」絶望の中で救いを求める少年に対し、錬金術師トゥリウスは宣告する。――大陸東方の樹海の奥。そこにはエルフたちの小さな隠れ里が、凶悪な魔物や欲深い冒険者から逃れるようにして、ひっそりと存在していた。ある日、男勝りなエルフの少女バーチェは、里の掟を破り単身で狩りに赴く。しかし彼女は、迂闊に獲物を深追いしたことで、強力な魔物サイクロプスに遭遇してしまった。絶体絶命の窮地に陥るバーチェ。あわやというところで彼女を救ったのは、ドライと名乗る謎の女ダークエルフだった。その日を境に、彼女を取り巻く環境は一変するのだが―――。

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと遠出して、優秀な人材の大量スカウト(洗脳)をやっていく今巻。

    皆様は楽しくお読みになられたでしょうか?

    やー。。。まぁ、やっぱ洗脳って強すぎるよね。
    もう全部君だけでいいんじゃん?

    連れて帰る量は選別したのに、連れて帰ってから産めや増やせやはちょっと無駄が多いんじゃないっすかね?
    もう少しなんというか、手心を加えて全部連れて帰っておけば有能な人材だって・・・

    戦闘に関しては、場面転換がちょっと多くて無駄な感じがあったかなぁ。
    ゴーレムの戦闘は邂逅・爺の切り札まで・爺の死みたいな区切り方だったっけか
    爺の切り札発動でBBA、里のその他大勢に状況が伝わる描写はやりたかったんやろなって感じがするけど、若作り舐めプBBA様は一息に戦闘やりきっても良かったんじゃないっすかね?
    基本的に襲われてる側視点で話が進むのは未知の襲撃者に対する恐怖が掻き立てられて良いなって思いました。
    まぁ、襲ってる側が魔物・躁鬱・無機物だから戦闘中の思考の表現のほうが難しそうだけど。

    今回の可哀想な葛藤をするのはエルフの男の子チャーガ君。
    うーむ。
    罪の意識に苛まれながら産めや増やせやに励んでくれたまえ。
    当事者として思うところがあるのはわかるけど、ただただ無力な一人の亜人という印象なので、彼が何をしようと何をしなかろうと主人公に蹂躙されてたんだろうし悩むことなんかないんだろうけど、無駄に記憶を改ざんされなかったせいで。。。

    この部分は悪魔が願いを叶えるときに願った人の意図しない方向でわざと曲解したかのような叶え方をするっていうあれを、主人公とバーチェに当てはめて主人公を悪魔っぽく演出したかったのかな。
    それまでの主人公は研究以外の興味が極端に薄いので、そんなめんどくさいことわざわざするか?チャーガ君も使い捨てくらいに思ってそうなのに。というちぐはぐさのほうが印象に残ったけど。
    躁鬱君がやったならわからなくもないんだけど。

    噛ませ犬になりそうなお爺ちゃんと、その捨て駒になりそうなお兄ちゃんは次にどんな手段を使ってくるのか。
    迎撃の準備を始める主人公㌠はちゃんと迎え撃つことができるのかっていうところが今巻の終わりですね。

    読み終わってから気がついたけどこの本6年も前の本なんて。。。
    続きは絶望的かなぁ。
    爺㌠の権謀術数的なもの見たかったなぁ。

  • 命は希望で、可能性。生きていれば何だって出来る。今は無理でも、いつか出来るようになる。諦めは敵、絶望は死に至る病だ。限界に挑み続ける強い気持ちこそが、死に怯える弱い僕を生かし続けているのだから。
    (P.8)

  • 今までは身内をメインとした話だったから、そんなに主人公とその仲間の酷さが目立たなかったけど、今回は主人公が目的の為に平和な集落を壊す話なので、後味の悪さがかなり残る話。
    主人公がヒーローじゃないってことがどういうことか、よくわかる内容になっていた。

  • 考えてみると辛辣な話。
    主人公がヒーローのカテゴリにはいらない、っていうのがね。
    まんま魔法使いの塔のてっぺんにいるラスボスだからなぁ。

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