そして花嫁は恋を知る 月の女神は黎明を導く (そして花嫁は恋を知るシリーズ) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 78
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086014908

作品紹介・あらすじ

ブラーナ帝国の皇妃イリアティーヌは、結婚したばかりの相手シリウスに対し、打ち明けられない悩みを抱えていた。奴隷だった彼が皇帝になるまで、どんな過去があったのか。愛しているからこそ気になるイリアティーヌだったが、昔の彼を知る女性が現れて…?一方、新興宗教であるルシアン教信者は謎の疫病に罹らないという噂が流れる。混乱の中、新たな時代の幕開けが迫っていた-。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ11番目

    シリウスとイリアティーヌのその後編


    新興宗教のルシアン教のお話

  • 前巻よりかたい。
    皇帝夫妻は好きなんだけど…宗教闘争がメインすぎて頭が痛くなる。恋愛メイン過ぎても嫌だけど、もうちょっと甘い話でも良かったなあ。

    最後のまとめ方は、すっきりしてて嫌いじゃない。

  • イリアティーヌとシリウスのお互いを大切に思うからこそのすれ違いが、読んでいてもどかしかったです。
    割と重たいテーマでしたが、うまくまとめられていて面白かったです。
    サラッと出てきたルクレティアスの恋の方も気になります。^^

  • ブラーナ帝国の皇妃イリアティーヌは、結婚したばかりの相手シリウスに対 た。奴隷だった彼が皇帝になるまで、どんな過去があったのか。愛している が、昔の彼を知る女性が現れて...?一方、新興宗教であるルシアン教信者は謎 乱の中、新たな時代の幕開けが迫っていた―。

  • 9巻目の「黄金の都を興す姫」の続きで、前回の3ヶ月後のお話です。元々アビリア神を国教としていたブラーナが、ルシアン教を国教とするまでのお話です。

    これまでのお話ではたまに出て来ていた、「シリウス(賢帝グラディアス)が押し切られる形でルシアン教を国教とした」ということの経緯がよく分かり、確かにこれは時代の流れとはいえ、腹黒のエルミヤに押し切られる形だなと思いました。

    あと、前巻で亡くなったイリアティーヌの侍女のエイレーネですが、聖人エイレーネと同じ名前だなっては思ってましたが、この巻で、侍女エイレーネ=聖人エイレーネであることが明らかになってます。

    腹黒エルミヤの策略によって、ルシアン教を国教とするしかなかったシリウスとイリアティーヌですが、最後には、イリアティーヌの機転によって、エルミヤやカエサリウスに一矢報いてて、そこはちょっとだけすっきりしました。

    ラブ度はいつもながら少なめです。シリウスがクール過ぎるのかもしれませんけど、新婚さんなんだから、もうちょっと甘くてもよかったんではと思いました。

    あと、話の流れからどうしても宗教色が強いお話になってるんですけど、私的には殉教とか土葬とか踏み絵っぽいことさせたりとか、どうしてもルシアン教がキリスト教に見えてきて仕方がなかったです。(あとがきにはキリスト教をモデルにしてるっぽいことは書いてます。)

    次は、「そして花嫁は恋を知る」のシリーズでなく、2巻に出て来たフレンドル大公国をモデルにしたお話だそうです。世界観は同じということなので、ちょっと楽しみです。

  • 宗教、信仰、人間の死生観など、重いテーマを、主人公夫妻を中心に、うまく描かれているなぁ、と。

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著者プロフィール

埼玉県出身、佐賀県在住。「平安あや解き草紙」「なりゆき斎王の入内」シリーズをはじめ、数々の人気シリーズを執筆。その他の作品に『西陣あんてぃく着物取引帖』『お師匠さまは、天神様』『後宮の薬師』『掌侍・大江コウ子の宮中事件簿』などがある。

「2023年 『華は天命を診る 莉国後宮女医伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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