誰だハックにいちゃもんつけるのは (集英社文庫 119-C コバルトシリーズ)
- 集英社 (1986年1月1日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086108126
感想・レビュー・書評
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これは、まず学校司書だったら読んでおくべきものだと思います。そして、問題が完全に解決しているわけでなく今後もこういった問題は湧き上がってくるだろうということも書かれており、私たち個人個人がどのような考えを持つことが大切なのか、考えさせられる物語でもあります。ぜひ高校生にも読んで欲しい。中学3年生にも読んでもらいたいけどな。「ケイトは言いました。国は、何が正しいかを教えなければならない、だから、教室や図書館からまちがった考え、生徒の精神を毒する考えを追放しなければならない、と。ええ、ケイト、ごめんなさいね。それは独裁者の教育理念です。わたくしたちのものであるはずがない。・・・・」(本文引用)この部分を読んで、ハッとさせられました。学校司書である私たちは、自分たちの選んだ本に責任を持たなければならない(なぜその本が学校に必要だったのか)という基本的な事を、再確認しました。
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6位
アメリカの高校で『ハックルベリー・フィンの冒険』を禁書にせよという声が挙がった。日本でも深刻な差別表現問題を鮮やかに裁く、いわば議論のための小説ですが、印象はさわやか。これだけ正々堂々と議論できるのってうらやましい。ことなかれ主義の校長のあだなを「平穏院安泰居士」と訳す坂崎麻子さんのセンスもGood!
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