ボタン屋つぼみ来客簿 -さまよう彼らの探しもの- (集英社オレンジ文庫)
- 集英社 (2016年9月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086801027
作品紹介・あらすじ
進路で親と衝突し苛立っていた菜乃香は、路地裏で奇妙なボタン専門店を見つけた。入るとライと名乗る長身の男の店員が現れた。そこは「あの世」と「この世」の狭間で彷徨う魂の「探しもの」を置く店で…?
感想・レビュー・書評
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ボタンにまつわる、ちょっと切なかったりするお話たち。面白かった。
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レトロなボタン専門店に迷い込んだ女子高生とイケメン店主が、客のボタンにまつわる思い出からなくしたものを探していく…
ファンタジーとミステリータッチで読みやすかったが、続編あるのかな -
ボタン、ボタン、ボタン~♡
ボタン好きな私には、タイトルだけでグッときました。
ストーリーはあの世との境にあるボタン屋、そこはさまよえる魂の忘れ物(ボタンにまつわる)が置いてあり…という、割りとよくあるパターンですが、ヒロインの一生懸命さや手作りを愛する気持ちが可愛らしく、楽しく読めました。
とにかく様々なボタンの描写にウットリし、ヒロインの淡い恋心にニヤニヤして大満足。これで続編があれば言うことなしです。 -
ボタンを探してあげることで、さまよう魂を救ってあげるというボタン屋さんが舞台。ヒロインは、親が反対する進路に思い悩む女子高生。
いずれも曰くつきの裏口からの来客をめぐる4章仕立て。さくっと読みやすい構成で、物語事態は重すぎず軽すぎず。
一年留年している女子高生なだけにキャピキャピした雰囲気とは違う落ち着いた物語です。
恋愛色は薄めですが、淡い関係が良いです。
すごく感動とは言わないが、割と好きかも。
あらすじなど下記
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-5364.html -
普段は青春青春した感じのものは苦手だったりしてあまり読まないのだけれども、このお話はメインが恋愛ではないからか微笑ましく思いつつもあっさり読めました。
個人的には最初と最終章の始まりの文章「皆月菜乃香はイライラしていた。ムカムカして、むしゃくしゃして、虫歯がうずいているような顔で(裏通りをずんずん進んでいた/人もまばらな商店街を進んでいた)。」の対比が好きです。
続編があってもなくても、すっきりとした終わり方でかなり満足でした。