どこよりも遠い場所にいる君へ (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 2199
感想 : 94
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086801546

感想・レビュー・書評

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  • 室町繚乱が好みだったので思い切って購入。
    話の雰囲気は全然違うのに、話に引き込まれるのは一緒。作者の力量を感じます。

    また未来で会えるのか?とドキドキしていましたが、種明かしされるまでその可能性に気付かなかったのも含めて、予想を上回る作品だと思う。

    是非多くの人に勧めたい小説。

  • SFチックな恋愛青春物、と決めつけて読み始めたらびっくり。世間の闇や憎悪にさらされる主人公の心情を、こんなにも深く描ける技量はすごい。作者の体験?と思ってしまう程。暗くなりがちな部分でも、主人公とその友達の掛け合いが和ませてくれるのがいいです。そして胸がじーんとなるラスト。まさかこんな形の感動まで用意されているとは。感服です。

  • 離島のワケあり男子高校生の青春もの。男子同志のわちゃわちゃした感じや、頭のいい大人と高校生の関係を書くのが上手い、というか好み。旧家に受け継がれる役割とか神隠しとかもわりとツボ。

  • 情景描写が美しい言葉で表現されている部分が多く、島の美しい景色や、音楽が頭の中で流れてくるようで、読んでいて心が綺麗に洗われるようだった。

  • きれいな作品でした。
    なんとなく結末が読めてしまった。

  • 小さな島の采歧島には、神隠しの入り江と呼ばれる場所がある。その入り江に少女が倒れていた。少女は1974年に生まれたと言う。古くて、今は誰もいなくなった住所を言う少女と発見した和希とのひと夏の物語が始まる。
    タイムトラベルものとしても、青春ストーリーとしても、感動する良い小説です。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00644181

    ある秘密を抱えた月ヶ瀬和希は、知り合いのいない環境を求め離島の采岐島高校に進学した。采岐島には「神隠しの入り江」と呼ばれる場所があり、夏の初め、和希は神隠しの入り江で少女が倒れているのを発見する。病院で意識をとり戻した少女の名は七緒、16歳。そして、身元不明。入り江で七緒がつぶやいた「1974年」という言葉は? 感動のボーイ・ミーツ・ガール!(出版社HPより)

  • 自分のせいじゃない。自分だけではどうしょうもないことがこの世には多過ぎる。今のこの時間を大切に

  • 【購入本】とても読みやすい作品だった。入り江で倒れていた謎の少女、“七緒”。“神隠し”と“マレビト”の関係。和希の過去。300ページの中にこれだけの情報が入っている。言葉のひとつひとつが丁寧で、美しい。「やさしいということは強いのです。それは敵を打ち負かす強さとは違う、どんなに傷を負っても人の心にかがやくものを見失わずに生きていける力のことです。」/「あなたは、私の希望です。」こう言われただけで、不思議と元気になれる。力が湧いてくる。つくづく、「言葉って不思議だなぁ。」と思わされるものである。

  • 以前読んだ「また君と出会う未来のために 」が面白かったので、関連作であるこれも読まねばと思い読みました。期待通りに良い話でした。
    どちらもタイムスリップが引き起こす青春恋愛ミステリーって感じです。
    切ない話ですが、読み終わった後の爽快感があるノスタルジックな小説で、元気を与えてくれます。

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著者プロフィール

岩手県生まれ。『陸の魚』で雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選。『いつまでも』で2008年度ロマン大賞受賞。集英社オレンジ文庫に『鎌倉香房メモリーズ』シリーズ(全5冊)、『どこよりも遠い場所にいる君へ』コバルト文庫に『屋上ボーイズ』、ノベライズ『ストロボ・エッジ』『アオハライド』シリーズ、他の著書に『パラ・スター 〈Side 宝良〉』などがある。

「2022年 『読んで旅する鎌倉時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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