とっておきのおやつ。 5つのおやつアンソロジー (集英社オレンジ文庫)
- 集英社 (2018年9月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086802130
作品紹介・あらすじ
母を運命の恋に落としたたい焼き、“レンタルフレンド"と行くケーキバイキング、姉の“秘密"とお手製フレンチトースト……などなど。みんなの心の中にある特別なおやつをめぐる、5つの小説集。
感想・レビュー・書評
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これはヤバイ。。猫番館の小湊さんも書いているアンソロジーを読友さんに教えてもらって購入。二本目の阿部暁子さんの話が良すぎて泣けてしょうがないです。。母とはたくさん共読したりして、仲良くしていたけど、父は仕事であまり家にいなかったこともあり、、、反省しました。一年以上会いにいけないけど、夏には会いにいきたいなと思いました。ラストのところがパタリロっぽく(イメージです。読んだことないけどなんとなく。。ちょっとコミカル過ぎw)なって,、あれ?って感じたったけど、本当によかった。弟くんも偉いな。。
小湊さんのは猫番館のスピンアウトで嬉しいし、他の作品も登場人物が魅力的で、それぞれ一冊ものとして仕上げてほしい!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おやつアンソロジー。
私の好きな猫番館の番外編もあり、とても楽しめました!
最後のあんみつのおじさんと俺も良かったです。是非成功させて欲しい。 -
たぬきとキツネと恋のたい焼き/阿部暁子
明日のおもひでフレンチトースト/久賀理世
おじさんと俺/
とてもいい。会社を辞めて、心が疲れてやさぐれていた時に読んだ本。この話と同じように「ワガママ、社会人失格」と言われて会社を辞めているので心に響いた。もう少し頑張ろう。そんな気持ちになれる、日常を切り取ったお話。 -
5人の作家が描く「おやつ」をテーマにしたアンソロジー。
青木祐子「レンタルフレンド バニラクッキーは砕けない」
阿部暁子「たぬきとキツネと恋のたい焼き」
久賀理世「明日のおもひでフレンチトースト」
小湊悠貴「悪友と誓いのアラモード」
椹野道流 「おじさんと俺」
阿部暁子さんのたい焼きの話が一番好き。フレンチトーストの話は読んだことあるような既視感がある…なんでだろ
どの話も読みやすいです。 -
おやつをテーマにした短編アンソロジーだが、どの話も続きがありそうな感じだった。個人的にあんみつの話がおすすめ。甘いものは皆を幸せにする。
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「たぬきときつねと恋のたい焼き」阿部暁子 なかなか面白かった。少女マンガ単行本1冊くらいのプロットがテンポよく中編にまとめられている。
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猫番館の0話的な話もあり、続きを読みたくなる話ばかり(探したw
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鯛焼きめちゃめちゃ美味しそうだった。
あんこ食べたくなる。
小学校の教科書かな?戦後に兄弟で電車で出かけた先に美味しそうな大判焼きが売ってて、弟(妹?)に食べさせるために自分の帰りの電車賃使って買い食いする話があって。まぁ、主題はなんとなく物悲しかった気がするんだけど(電車賃使っちゃったから弟だけ電車に乗せて自分は走って帰る)、その餡子の描写がすんごい美味しそうで。いまだに印象に残ってる。なんてタイトルだったんだろう。
フレンチトーストとあんみつ。個人的に苦手なメニューが主題で「美味しそう」を楽しめなくて残念。
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おやつをテーマにした5人の作家さんの短編集。
どれも楽しく読めたが、特に阿部暁子さんのたぬきとキツネの恋の鯛焼き、がお気に入りです。
鯛焼き屋の娘の両親の馴れ初め話なのですが、
母の中学生時代の藍ちゃんが可愛さ懸命さが微笑ましく、謎の青年の正体の意外さに思わず唸りました。
阿部暁子さんの作品は読んだことがなかったので他の作品も読んでみたいと思った。
良い出会いに感謝。 -
「レンタルフレンド」
貸し出すのは自分自身。
どうしても必要なタイミングはあるかもしれないが、実際に使った後に虚しくなる事もあるだろうな。
相手に何度も会いたい嘘でも良いと思わせれるのは、その人の技量次第だろうな。
「たぬきとキツネと恋のたい焼き」
再会した二人の想いは。
話を聞きアドバイスすることは出来るが、行動に移したのは自分自身なのだから胸を張っていいだろ。
突然姿を消してしまったのだから少しぐらいはと思うが、流石にやりすぎだろう。
「明日のおもひでフレンチトースト」
隠しておきたかった事。
本人が知らなくてもいい想い出など沢山あるだろうが、こんな悪意のない寂しい話をしたくないだろ。
いくつになったとしても、姉妹という関係は変わらないのだから仕方ないだろう。
「悪友と誓いのアラモード」
道は綺麗に舗装されて。
親に選ばれた道を進むことが悪いとは言わないが、全て選択権を委ねていたら後々困るのは自分だろ。
自分の意思を持って言動するのが嫌なのであれば、大切に軟禁状態で飼うだけだろ。
「おじさんと俺」
見知らぬ人と二人きり。
突然声をかけられるだけでも驚くだろうが、出会って数分後に甘味処にいるというのは想像できない。
相手の口が上手いだけでなく、さり気なく退路を断つやり方は流石の一言に尽きる。