要・調査事項です! ななほし銀行監査部コトリ班の困惑 (集英社オレンジ文庫)

  • 集英社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086802161

作品紹介・あらすじ

地域密着型の地方銀行・ななほし銀行に入行一年目の小林髙(たかみ)は、顧客をクレイマー化させて支店に迷惑をかけてしまったことを気に病み、辞職をしようかと考えていた。
ところが、二年目の年度初めに支店から本部へと異動になった。部署は監査部。しかも個人取引担当――通称コトリ班への異動。
メンバーは三十代半ばの矢岳瑛一(美形だが考えが読めない)、きれいだが愛想のない多岐川千咲(数歳上のはずだが怖くて年齢が訊けない)など、クセの強い人たちばかり。
そんな中で、偽ドル札や、すぐに読み取れなくなる通帳など、様々な顧客トラブルに巻き込まれて!?

お客さまは神様……じゃないから本当に大変です。

感想・レビュー・書評

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  • おもしろかった!銀行ものは共感も大きいけど。
    短編かと思いきや途中からあれ?繋がってる?っていうドキドキもまたよい。

  • この小説の舞台は、地方銀行であるななほし銀行の監査部個人取引担当、通称「コトリ班」。個人客を対象にした調査が任務で、実態としては、クレーム処理的な仕事をこなしている。主人公は、入行一年目にトラブルを起こし、営業部からコトリ班に異動となった小林髙。様々な「要・調査事項」を悪戦苦闘しながら解決していくというストーリーであるが、全体を通して1つのミステリー小説ともなっている。
    銀行の個人取引担当監査という仕事があることも全然知らなかったので、なかなか新鮮で面白かった。様々な伏線が最後にはうまく一本につながり、ミステリー小説としてもよくできていると感じた。ただ、主人公の小林髙は、いかにも最近の若者というキャラクターで、あまり共感できなかった。

  • 地方銀行の支店で顧客から付きまとわれたことが原因で本社へ異動になった新入社員。彼が異動した先が個人顧客との問題解決部署の監査部。
    個人顧客相手なので一筋縄でいかない案件が多いが、先輩たちの助けを借りて問題にあたります。
    一見、何の関係がないように見える案件が最終的につながっていくのがよく考えられているなぁって感じです。
    主人公自体にはあんまり魅力は無いけど、話は面白かった。
    続編も出ているので、そのうち読むかなぁ。

  • 銀行の監査部のお仕事小説。主人公が優しすぎてちと優柔不断に感じる。周りの先輩行員もくせはあるけどいいひと。堤さんの事情だけ気になる感じで残った。続きはあるのかしら。

  • ななほし銀行の若手営業クンが、退職しようかと迷っているところを、「監査部」に異動することになり……という話。年上好きのわんこ男子ということで、楽しく読めました。

  • 女性が主人公かと思いきや笑
    キャラクターのバランスも、1話ごとの展開のバランスも、
    飽きず、緩すぎず、厳しすぎずとてもいい塩梅で、
    最後まで一気読みしてしまいました!

    なんだか続編もありそうな雰囲気だったので、
    とてもわくわくしてます!

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